アスベスト調査の必要性

こんにちは!!マストホームズ静岡富士支店の清です。今回はアスベスト調査の義務に関してお伝え致します。簡単に言うと建築物を解体、改修工事を行う際にアスベストが含まれているか否か? を調査し調査結果を報告、届出する事です。

それではアスベストに関して少しご説明します。

アスベスト(石綿)がなぜ使用されていたのか?

石綿が産業界で盛んに使われていた理由は、次のような優れた性質を一種類の物質がすべて兼ね備えていることです。

  • 木綿や羊毛に匹敵するほどに、しなやかで糸や布に織れる
  • 引張りに強い
  • 摩擦・摩耗に強い
  • 燃えないで高熱に耐える
  • 熱や音を遮断する
  • 薬品に強い
  • 電気を通しにくい
  • 細菌・湿気に強い
  • 比表面積が大きく、他の物質との密着性に優れている
  • 安価である

このような特徴は石綿以外の単一の天然鉱物や人工物質にはほとんど見られないことから、石綿は【奇跡の鉱物】と呼ばれていました。

アスベスト(石綿)の規制推移

アスベスト(石綿)は数多くのメリットを総合的に有していることから、長い期間、多岐にわたって利活用されてきましたが生体への影響などが社会問題になったことから、労働者の健康被害を防止するために石綿の使用について規制が強化されてきました。現在では一部の例外を除いて製造販売などが禁止されています。

  • 1956(昭和31)年 吹付石綿が販売開始
  • 1975(昭和50)年 石綿5重量%を超えて含有する吹付作業が原則禁止
  • 1995(平成7)年 石綿1重量%を超えて含有する吹付作業が原則禁止
  • 2006(平成18)年 石綿0.1重量%を超えて含有する製品の使用等が全面禁止

上記から2006年9月1日以降に工事着手した建築物はアスベスト(石綿)が含有されていない事から調査対象外になっています。

アスベスト(石綿)レベルと健康被害

石綿はいろいろな用途に合わせ、様々な建材に使用されてきました。石綿含有建材は解体時における飛散性の高低から現行の法規制などとの整合性も高いレベル1~3の建材として便宜的に分類され、一般的にこの分類が汎用されています。

  • レベル1 石綿含有吹付材(もっとも飛散性が高い)
  • レベル2 石綿含有保温材、断熱材、耐火被覆材
  • レベル3 石綿含有建材(内外装の仕上げ材料が多く、その製品は多岐に有る)

空気中に浮遊している石綿粉じんは呼吸によって鼻腔や口腔から空気と一緒に肺内に吸入され末端の肺胞に達します。

石綿を吸引して生じる疾患としては石綿肺、肺がん、中皮種、その他の胸膜疾患有ります。それらを総称して石綿関連呼吸器疾患と呼んでいます。

石綿関連疾患の事例は、2005年6月に石綿製品の製造工場の従業員が肺がんや中皮種で死亡していたことや近隣の住民や従業員の家族が中皮種を発症し、死亡していたことが判明したことを契機として労災認定請求者数が急増しています。そして2014年以降は、石綿関連疾患が約1000件報告されています。

アスベスト(石綿)事前調査対象物件

2022(令和4)年から工事開始前に所轄労働基準監督署に報告しなければならない対象工事

  • 解体工事部分の床面積の合計が80㎡以上の建築物の解体工事
  • 材料費を含めた工事全体の請負金額が100万以上の建築物の改修工事
  • 請負金額が100万以上の工作物の解体工事・改修工事
  • 船舶(総トン数20トン以上の船舶に限る)の解体工事又は改修工事

2022年(令和4)年の労働安全衛生法の改正により石綿をおける規制が厳しくなりました。

☆まとめ☆

昨今、建築物の解体・改修工事の作業における石綿ばく露による健康障害が懸念されている中、法改正に伴い建築業者の有り方が変わります。建設作業員のリスクだけではなく近隣住民のリスク、作業員の家族のリスク、又は建築物の評価も含め、適切な調査と報告が義務になりました。不安無く改修工事を実施したいお客様は年々、増加すると思います。安心して生活する為にもアスベストの調査は必要になります。お問合せお待ちしております。静岡県中部地区は静岡本店へ東部地区は富士支店にお問合せ下さい。

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