外壁塗装の耐用年数について
外壁の塗り替えは10年が目安と言いますが、実際はどのくらいの耐用年数があるのでしょうか?耐用年数は塗料によっても異なります。
一般的な塗料の耐用年数
よく使用されている塗料には、アクリル系塗料・ウレタン系塗料・シリコン系塗料・フッ素系塗料があります。それぞれの一般的に言われている耐用年数は以下の通りです。
- ・アクリル系塗料:5~6年
- ・ウレタン系塗料:7~8年
- ・シリコン系塗料:10~13年
- ・フッ素系塗料:15~20年
アクリル系が下で、フッ素系が上のグレードになります。塗料のグレードが上がるにしたがって、耐用年数や価格も上がります。
実際の耐用年数は?
それぞれの塗料の耐用年数は、実際にはどうなのでしょうか?
塗料は、各メーカーから様々な商品が出ています。また『塗料は半製品』と言われるように、職人さんが塗装して初めて完成品になります。そのため、同じシリコン系の塗料でも商品によって、また職人さんの塗料の使用方法によっても変わってきます。
実際、10~15年持つと言われている塗料が、もっと長持ちすることもあれば、5~6年で色褪せてしまうことだってあるのです。この場合は、商品が良くなかった場合もあれば、職人さんが塗料を薄める割合が良くなかったなど、使用方法に問題があったことも考えられます。
塗料は、硬化剤と混ぜ合わせたり、塗料用シンナーなどで薄めて(希釈すると言います)、塗りやすくかつムラなく仕上がるように、粘り具合を調整して使用します。そのため、同じ塗料を使用していても、職人さんによって耐用年数が変わってきてしまうこともあるのです。
また、中には塗料を多く薄めて使用したり、3回塗りするところを2回塗りで済ましてしまう業者もあるようですが、こういったいわゆる手抜き工事があったとしても、塗装直後の見た目では、素人目には気づくことができません。万が一、手抜きがあった場合、塗装直後はきれいでも、数年で塗装が剥げてしまったり、トラブルとなることがあるようです。
定期的なメンテナンスが大切
このように、外壁塗装の耐用年数は、塗料の種類、商品、職人さんの塗料の使用方法の他にも、外壁材や気候などによっても変わってきますので、一概に何年持つとは言い切れません。塗料の耐用年数は、あくまでも的確な使用方法で塗装した際にどれくらい持つのかという目安です。
そのため、一般的に何年持つか、何年後に塗り直すということよりも、定期的なメンテナンスを行い、しっかりと外壁の劣化に気付くことができ、状態に合わせた的確な対応をすることが大切なのです。