無機塗料の特徴【メリット・デメリット】

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  こんにちは。マストホームズ静岡の笹本です。

今回は無機塗料について書いていきたいと思います。

無機塗料とはどんなものか

世の中に存在する物質は2つに分けることが出来ます。

1つは生命が作り出す物質。

もう1つは生命が作ることが出来ない物質となります。

その中で、無機物とは後者の生命が作り出すことが出来ない物質になり、寿命が無いことが特徴になります。

無機物とは

無機物というのは太陽の紫外線などが強く当たっても劣化せずあまり痛まない素材のことを言います。

具体的には?

  • ガラス
  • タイル
  • レンガ

などで想像していただくと分かりやすいと思います。

これらは紫外線などの強力な成分が当たっても劣化することはありません。

有機物とは

逆に木や皮膚、布、ゴムなどの紫外線などで劣化してしまう素材を有機物と言います。

無機物と外壁塗装の相性

紫外線による劣化は外壁塗装用塗料の大きな課題。

無機物は紫外線などが当たり続けても劣化しにくいという性質を持っている。

塗料に応用すればより強い塗料が出来るのではないかということで開発され、完成したのが無機塗料となります。

無機物のデメリット

無機物は素材としては硬い特徴がある。

それだけでは外壁に貼り付ける事が出来ません。

無機物だけでは塗料とする事は出来ませんので、実際は有機物も配合されています。

有機物が配合されている事により、劣化は発生してしまいますので塗膜に寿命がが発生してしまいますが、無機物を使っている分長い寿命を発揮する事が出来るという事となります。

無機物と有機物を配合した、塗料としては最高級の素晴らしい効果を発揮する塗料です。

その為、無機塗料といっても実際には有機樹脂の中に無機物をちりばめて混ぜてある無機物と有機物の混合塗料となります。

もし無機物だけで構成されている塗料が作れるとすれば、陶器などのように何十年も同じ形のまま非常に長持ちされることが出来るのですが、実際無機塗料の中には外壁に塗料をに貼り付けるための有機物である樹脂が混じっていて使用しているので、徐々に劣化していきます。

無機塗料と有機塗料の違い

  一般的によく使われている塗料には「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」などの塗料です。これらの塗料は有機物である合成樹脂を使用している塗料なので、有機塗料(有機樹脂塗料)と呼ばれています。

それに対して無機塗料とは、合成樹脂を含まない塗料と感じますが、鉱物を壁にそのまま吸着させる事が出来ないので、無機物だけでは塗料として成り立ちません。それで有機塗料に無機物を配合したものを無機塗料(無機系塗料)、有機無機ハイブリッド塗料などと呼ばれています。どこに違いがあるのか分かりづらい表現になりますが、無機塗料と有機塗料というのは言い方に違いがあるだけで、実際はどちらも有機樹脂からなる有機樹脂塗料になります。外壁塗装用の塗料は基本的に有機樹脂で出来ており、その中でも無機物を含んだ有機樹脂塗料があり、その塗料の事を無機塗料と呼んでいます。

無機塗料のメリット

  無機塗料には数々のメリットがあります。

高い耐候性

無機塗料の1番のメリットと言えば、高い耐候性がある事です。無機物を豊富に配合している事で実証され、各塗料メーカーでも様々な試験を行い、確かな高い耐候性を結果として出てきています。耐候性が高い塗料の中にはフッ素系塗料もありますが、同じ条件で塗膜に負荷を掛けた実験で全ての数値で無機塗料が大きく上回っています。フッ素系塗料は素晴らしい耐候性を発揮する塗料なのに対してそれを上回る高い耐久性を発揮する塗料となる無機塗料の耐久性は非常に高いと言えます。

変色がしにくい

無機材の効果により塗膜の劣化がしにくいので、変色しにくい塗膜とする事が出来ます。

塗膜が強いことで塗った塗料の色合いを長期間保つ事が出来ますので、数年たっても見た目綺麗な外壁で居続ける事が出来ます。

3.埃などの汚れが付きにくい

ガラスやタイルなどと同じで無機材というのは親水性が非常に高く汚れが表面に付着したとしても雨で上手く洗い流す事が出来ます。

他にも静電気が起きにくい性質がありますので、ホコリなどのゴミも寄せ付けない塗膜とする事が出来ます。埃が付きにくいと言うことは撥水性が高くなるので、カビが出来にくい外壁塗膜とする事が出来ます。

耐火性に強い

ガラスなどで想像して貰えば分かりやすいと思いますが、無機物などの鉱物は燃えにくい性質を持っております。実際は無機材のみで作られておらず有機材も配合されていますので、全く燃えなくはないのですが有機系の塗料と比べると燃えにくい塗料となります。

メンテナンスが一度で済む

5年から20年程度の耐候性を持つ有機系の塗料と違い、試験結果で30年以上の耐候性を持つ無機塗料は、例えば30歳で家を建てたとしたらメンテナンスが40歳程度、そこから30年以上となると70歳以上になるまで強い外壁を保つ事が出来ます。そのように考えた時に少しずつ劣化をしてしまう塗料ではありますが、1度で最後まで保たせることが出来るとも考える事が出来るとも言えます。

無機塗料のデメリット

良いところの多い無機塗料ですが、当然良いところばかりでなくデメリットもあります。

塗膜が割れてしまう事がある

無機塗料の1番のデメリットは有機系の塗料と比べると堅い塗膜となってしまいます。その為に塗膜がひび割れしやすい傾向があります。

外壁にひびが生じてしまうと本来塗膜は伸び縮みする為割れないのですが、無機の塗料だと一緒に塗膜にもひびが入ってしまう事があります。建物にひびが入りやすい建物には、不向きの塗料とも言えます。

価格が高い

これは何となく理解されている方が多いと思いますが、無機塗料はメリットの多い塗料ですので、一般的な有機物の塗料と比べると価格は高いのが現状です。

有機物の塗料の中で最も高いとされるフッ素塗料よりも高くなります。

ツヤ消し塗料が無い

有機系の塗料にはツヤ有りとツヤ無しのが選べますが、無機塗料の場合ツヤなしが選べません。ツヤを抑えた5分ツヤ3分ツヤは選ぶ事が出来ますが、塗装後の独特のまぶしい感じが嫌と言う方は無機塗料は向きません。

耐久性の実績がまだ無い

無機塗料は30年以上ほどの寿命と試験結果で出てはいますが、その事実は実際に現場で実証がされていません。発売されて30年も経っていない材料ですので当たり前ではありますが、本当に30年以上放置して持つのかは検証がされていないので不明となります。

しかし、実験により無機物の配合により間違いなくフッ素などよりも寿命が長いのは事実ですので、理屈で考えると間違いなく長持ちする塗料と言えます。

最後に

  無機塗料と有機塗料は、双方にメリットとデメリットがあります。

コストをかけても長持ちしメンテナンス回数を減らしたい場合は無機塗料を選ぶといいと思います。

低コストで塗装し色変えを楽しんだりひび割れのしやすい外壁であったり、ツヤの無い外観が良いなどの方は有機塗料がいいと思います。

実際に外壁のメンテナンスに気を使える人は少ないと思いますので、金銭的に余裕があるのなら無機塗料のような手間がかかりにくい塗料を選ぶ方がオススメではあります。

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