塗装工事失敗回避のポイント
こんにちは!マストホームズ静岡の工藤です!年末が近くなっていますね。寒さが厳しくなっていますので、体調には十分注意して下さいね。
さて、今回は非常に基本的な話になりますが、みなさんが塗装工事で失敗しない様にポイントをお伝え出来ればと思います。
会社選び
まず、会社を選ぶポイントからお伝えさせて頂きます。会社を選ぶポイントは大きく分けて2つあります。
①無料メンテナンス、10年定期点検
1つめは、工事が終わった後の定期的なアフターフォローがあるかどうかです。マストホームズ静岡では、塗装工事をさせて頂いたお客様には、10年間の定期点検と無料メンテナンスを行っております。塗装工事は、工事完了後のお付き合いが非常に大切です。工事完了直後はキレイに仕上がっていたとしても、手抜き工事や施工不良があると塗膜の不具合が起こります。マストホームズ静岡では、しっかり工事をやっている自信があるからこそ、工事完了後10年間の定期点検に伺えるのです。もちろん、定期点検が無い会社様が必ず良くない会社というわけでは無いですが、無いよりはあった方が良いと思いますので、それが1つ目のポイントになります。
②保証書の発行
会社選び2つ目のポイントは、保証の有無になります。マストホームズ静岡では、塗装工事をさせて頂いたお客様には、塗膜の性能保証書を発行させて頂いております。保証期間内に塗膜に大きな不具合が発生した場合に、塗り直しをさせて頂く内容の保証になっております。マストホームズ静岡では塗料メーカーの使用に基づいた施工を徹底しておりますので、不具合がでた場合の保証をさせて頂くことが出来るのです。
先程の定期点検とは違い、性能保証に関しては、保証書を発行してくれる会社に工事を依頼することをお勧めします。色と値段だけで工事を決めてしまい、失敗してしまうケースも稀に聞くことがあります。万が一、不具合が発生した場合、保証があれば手直しの対応をしてもらうことが出来ますので、保証の有無は必ず確認するようにしましょう。
材料選び
次に大切になるのが工事の際に使用する材料(塗料)の選び方です。
材料選びに関しても、ポイントは2つありますので、お伝えさせて頂きます。
①耐久年数
1つ目に大切なのが耐久年数(持ち)です。言葉の通りで、塗料が何年くらい紫外線住や雨風からお家を守ってくれるのかということです。
塗料は、大きく分けると有機塗料と、無機塗料に分けることが出来ます。有機塗料は比較的昔からある塗料で、無機塗料はここ10年くらいで名が知られてきた新しい塗料になります。有機塗料には4つの種類があり、アクリル樹脂→ウレタン樹脂→シリコン樹脂→フッ素樹脂の順に耐久性が高くなります。そして、現在、このフッ素樹脂よりも高耐久と言われ注目されているのが無機系塗料です。
フッ素樹脂を超える耐久性
無機系塗料について
無機塗料とは、無機物を主成分として使用している塗料の事を言います。(一般的な世の中に出回っている多くの塗料は有機塗料になります。)無機物とはセラミックやケイ素の事を言います。日常生活で普通に目にする無機物に関しては例を挙げると、ガラスや石などが挙げられます。ガラスや石と聞くと耐久性が高そうな印象があると思います。実際、ガラスが土にかえるまでかかる年数は100万年以上かかると言われています。信じられない程長い年月がかかりますね。無機系塗料とは、ガラスの様に長持ちする成分が塗料の中に含まれている為、とても高耐久になるのです。無機物は、外部からの影響を非常に受けにくい物質な為、その無機物を中に取り入れた無機塗料は非常に耐久性が高く、15年以上の耐久性を発揮するものも多いです。
いかがですか?無機塗料がいかに長持ちするかが伝わったかと思います。次に有機塗料についてもご説明させて頂きます。
樹脂と有機塗料について 塗料における無機塗料の耐久性の位置付けは、基本的には全ての有機塗料を上回ります。有機塗料とは、有機物(炭素を含む化合物)から成る樹脂を使用した塗料のことを言います。世の中に出回っているほとんどの塗料が有機塗料になります。有機塗料に関しては、塗料を構成している樹脂の種類によって耐久性が変わります。 有機塗料の種類は4つあり、アクリル樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、シリコン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料になります。耐久年数としては、建物の立地や周りの環境によって年数に変動はありますが、およそ、アクリル樹脂塗料で5年~6年、ウレタン樹脂塗料で8年~10年、シリコン樹脂塗料で10年~13年、フッ素樹脂塗料で15年以上の耐久性になります。少し前までは、フッ素樹脂が最も高耐久で、最強の塗料と言われていました。
マストホームズ静岡では、有機塗料と無機塗料の両方を扱っており、施主様のニーズに合った塗料をご提案させて頂いております。有機塗料では、シリコン樹脂とフッ素樹脂(アクリル樹脂とウレタン樹脂は基本的に扱っておりません)をメインに使用しております。そして、フッ素樹脂の塗料よりも長持ちさせたいというお客様には無機塗料をご提案させて頂いております。
まず、塗料を選ぶポイントとしては耐久性が大切になると思います。しかし、耐久性が高くなれば、基本的には塗料の費用は上がっていきます。マストホームズ静岡では、とにかく長持ちする塗料をお勧めするわけでは無く、お客様の今後のライフプランに合わせて1番メリットのありそうな塗料をお勧めさせて頂いております。
実績
塗料選びの2つ目のポイントとしてマストホームズ静岡が大切にしていることは、実績です。実績と具体的にはどういうことかと言いますと、1つ目は、一流塗料メーカーの塗料を使用することです。弊社は日本ペイントの塗料をメインで使用しています。日本ペイントの塗料でしたら、歴史も施工実績もありますので、塗料の信頼性は高いです。そしてもう1つは、実際に10年以上前に塗装した現場を見て、問題の無い塗料だけを販売するようにしています。メーカーの発表している耐久年数だけで判断すると、予想出来なかった不具合が起こることもあります。実際の現場を目で見て判断し、心から自信をもってお客様にお勧めできる塗料だけを販売するようにしています。
無機塗料に関しても、良い塗料との噂は聞いていましたが、販売開始してから日も浅かった為、弊社としては販売を見合わせておりました。しかし、最近になって10年以上経過した現場が出てきましたので、確認をして、販売開始を決めました。
↑こちらが、実際に10年以上経過した無機塗料の塗装実績になります。
色褪せや汚れはほとんど無く、艶が残っています。
写真を見て頂いていかがでしょうか?無機塗料の耐久性の高さが分かると思います。一昔前までは、塗装は10年周期で施工しなければならないというのが常識でした。しかし、無機塗料はその常識を完全に覆すことの出来る塗料になります。
耐久試験の結果だけで、塗料の選定をされる業者さんもいらっしゃると思いますが、塗料は実際に現場で塗装して、経過を見ないことには本当に長持ちするかは分かりません。試験結果ではよい結果が出ていても、実際に現場で塗装し、風雨紫外線や風雨にされされる事で、思いもよらない不具合が起きるケースも考えられます。お客様のお家は実験台ではありません。塗料を選定する際は、塗料の販売開始時期を確認したり、実際に塗装してある程度の期間が経過している現場を見せてもらい、判断すると確実と言えるでしょう。
工事内容
次は、工事の内容に関しての注意事項です。工事に関しての注意事項も大きく分けて2つあります。
下地処理
1つ目の項目は下地処理です。塗装は下地で決まると言っても良いくらい大切な項目になります。まず、塗装工事でどのような下地処理が必要かお伝えさせて頂きます。
・バイオ洗浄、高圧洗浄・・・まず必要になるのが、バイオ洗浄(カビや汚れを落とす洗浄剤を使用した洗浄)や、高圧洗浄です。塗装の不具合を起こさない為には、まず外壁の汚れ(コケ、カビ含む)を念入りに落とすことが大切です。たとえしっかりと塗装をしたとしても、下地の汚れをそのままにした状態で塗ってしまうと、後々汚れごと塗膜が剥がれてしまう可能性があります。ですので、現状外壁についている汚れをしっかりと落としてから塗装することが大切です。
・ケレン・・・ケレンとは、塗装する下地の表面を削る作業です。木部や鉄部にケレンが必要になります。木部の表面が傷んでいる場合や、鉄部に錆が発生している場合は必ずケレン作業が必要になります。また、前回塗った塗装が剥がれている場合は必ずケレンをして下地を整えてから塗装を行う必要があります。とても手間のかかる作業ですがこの作業をしっかり行うかどうかで、上塗りの塗膜の不具合の有無が変わります。
・下地塗装・・・各箇所に適切な下地塗装を行うことも非常に大切な工程になります。例えば、鉄部に塗装をする際に、いきなりペンキを塗るのではなく、錆止めを塗ってからペンキを塗る必要があります。木部の場合は木部用の下地塗装を行う必要があります。このように、各箇所適切な下地塗装がありますので、ペンキを塗る前に下地塗装をしっかりと行うようにしましょう。
コーキング工事
下地処理として、非常に重要な項目となるのが「コーキング」の工事です。コーキングとはシーリングとも言い、主に、サイディングボードやALCボードの板間やサッシ廻りに打たれている充填剤です。防水の役目や、外壁のクッションの役割を担っている素材です。塗装工事の際には、コーキングの補修工事も必要になることがほとんどです。ではまず、どのような補修方法の種類があるかをご説明致します。
1、部分補修
2、増し打ち
3、撤去・打ち替え
4、撤去・化粧打ち
大きく分けると、コーキングの補修工事にはこのような4つの方法があります。1の部分補修は、現状傷んでいるコーキングの部分のみを補修する方法です。次の増し打ちという方法は、現状のコーキング全体に、上からコーキングを重ねて充填する方法です。ここまでの方法は、補修の割合が大きく、しっかりとした防水工事とは言いにくい部分もあります。弊社で基本的にお勧めしている方法としては、3の撤去・打ち替え、もしくは、4の撤去・化粧打ちになります。どちらの施工方法も部分補修や増し打ちとは違い、既存のコーキングを一度撤去して、新しいコーキングを充填する方法になります。撤去・打ち替えと、撤去・化粧打ちの違いは、コーキングの工事を行うタイミングの違いです。撤去・打ち替えの場合は塗装工事の前にコーキングの施工をし、新しくなったコーキングの上から塗装をしていきます。撤去・化粧打ちは、先に塗装工事をしてから、仕上げにコーキングの工事を行います。塗料とコーキングの相性によって、コーキングの上に塗装が出来ない場合がありますので、このような2つの方法があります。
2面接着と3面接着
次に、コーキングを新品に取り換える際に非常に重要な項目となる、2面接着、3面接着のご説明をさせて頂きます。2面接着、3面接着とは、主にサイディングボードの外壁で、コーキングを新品に取り換える際、接着箇所が何ヶ所になるのかということです。
上の図のように、コーキング材が裏側までしっかりくっついているのが3面接着、両サイドにだけくっついているのが2面接着になります。こちらの写真を見て頂いて、みなさんは2面接着と3面接着どちらが長持ちしそうだと思いますか?3面接着の方がたくさんコーキング材を使用しているので長持ちしそうだと思いますよね?しかし、正解は外壁材のジョイントにコーキングを充填する場合は2面接着でなくてはなりません。それが何故かと言うと、外壁材は、地震などの振動によって動くことがあります。その際に3面接着だと追従性が弱く、ひびが入りやすくなってしまいます。2面接着の場合は外壁が動いても追従してコーキングも動いてくれるため、コーキングが長持ちしやすいです。
コーキングの施工方法に関しては、部分補修や増し打ちではなく、既存のコーキングを撤去して、新品に取り換える工事がお勧めなのはもちろんですが、その中でも、2面接着の施工に拘って施工してくれる業者でないと長持ちしないことにも繋がりますので、注意が必要です。
コーキングの種類
コーキングの施工方法についてご説明させて頂きましたが、コーキング材にも塗料と同じように種類があります。コーキングの種類によって、耐久性も価格も様々です。いくら施工がしっかりしていても、コーキングの種類が長持ちしない安価な物だと劣化は早くなります。そこで、弊社では、オート化学さんのオートンイクシードと言われるコーキング材を使用しています。30年持つと言われるコーキングで、価格も高価になります。しかし、コストパフォーマンスが非常に高く、通常10年前後で劣化してしまう一般的なコーキングよりも3倍前後耐久性があるのです。
上の写真は、オート化学さんが弊社に説明に来て下さった時に、写真を撮らせて頂いたものです。耐久性試験を行った実物のコーキング材の見本になります。左がオートンイクシード、右が一般的なコーキング材になります。
上下で試験前、試験後に分かれています。20年経過の実験を行った結果になりますがいかがでしょうか?右の一般的なコーキングは20年経過するとコーキングにひびが入り固くなってしまいます。それに対して左のオートンイクシードはいかがでしょうか?見て頂ければ分かりますが、ひび割れどころか変色もほとんどみられません。いかに耐久性が高いかが分かると思います。
マストホームズ静岡では、コーキングの工事を非常に拘って施工しています。2面接着で撤去・取り換え工事を行うことはもちろんですが、それにプラスしてオートンイクシード、一般的なコーキングよりも非常に耐久性の高いコーキング材を使用しております。何故、マストホームズ静岡が、ここまでコーキングの工事に拘るのかというと、コーキングは住宅の防水において非常に重要な部分になるからです。コーキングに亀裂が入り、隙間が出来てしまうと、その部分から雨水が侵入し、住宅を傷める原因になります。今は、非常に長持ちする塗料が発売されていて(無機塗料など)20年以上耐久性のある塗料もいくつか存在します。そしてそういう塗料をお勧めしてくる業者も多いと思います。しかし、コーキングはどうでしょうか?どのようなコーキングを使用するか説明の無い業者もいるので注意が必要です。いくら、高額な工事費用を払って良い塗料で塗装をしたとしても、10年後にコーキングに亀裂が入ってしまっては、そこから雨水が入ってしまうため、ほとんど意味がありません。20年は大丈夫だと思って、高額な工事をしても、10年後にコーキングを直す為に再度足場を組んで工事をすることになりかねないのです。マストホームズ静岡では、お客様にそのような失敗をしてほしくないので、コーキングの工事の重要性をしっかりご説明させて頂いております。
②塗布量・塗り回数
次に重要になるのが塗回数と塗布量です。工事内容に関して、今までは下地処理に関しての注意点をお伝えさせて頂きましたが、今度は実際に塗装工事の際の塗料を塗る量や、塗る回数に関してのお話をさせて頂きます。
その上で、まず皆様に知って頂きたいのは、塗料は絵の具と同じで、薄めて伸ばすことが出来る。ということです。少ない塗料で広い面積を塗ることも出来ますが、当たり前ですがそのような施工をしてしまうと長持ちしません。塗料は販売元の塗料メーカーから希釈量(薄める量)が定められています。必ずその希釈量を守って施工をする必要があります。また、使用缶数で、業者が量を守っているかある程度判断することも可能です。一斗缶(16ℓ) の塗料缶で、おおよそですが50㎡~70㎡の面積を塗ることが出来ます。一般的な住宅の塗装面積が140㎡~180㎡くらいなので、面積と塗料缶の数が合わなかった時は、業者に質問してみても良いと思います。また、契約の前に、何缶塗料を使うのか質問をするのも効果的な方法だと思います。
次に、塗装回数についてお話させて頂きます。こちらも、基本的には、メーカーの使用に基づいての施工が必要になります。
外壁
屋根
外壁と、屋根の塗料のメーカーの使用を載せさせて頂きました。塗り回数の部分を見て頂くと、外壁は下塗りが1回、上塗りが2回となっており、屋根は下塗りが1~2回、上塗りが2回となっております。このことから、外壁は3回塗り、屋根は3~4回塗りがメーカーの通常仕様となっていることが分かります。もちろん、塗料や外壁の種類によって塗り回数は変化します。ここで大切なのは、メーカーの仕様に基づいて施工をしてくれる業者に依頼をすることです。金額は安いが、塗る回数が1回少なかったりした場合は、耐久性が著しく低下してしまいますので、注意しましょう。
工事内容に関しては、まず下地処理(洗浄、ケレン、下地塗装、コーキング)、そして塗布量、塗り回数(メーカー仕様に基づいた施工)が非常に大切になります。念入りに施工業者に確認をしましょう。
金額、まとめ
最後に、工事の金額についてですが、こちらに関しては正解が無いので難しい部分があります。工事内容や材料に拘りを持てば工事金額は高額になりますし、工事のクオリティを下げれば、当たり前ですが工事金額は下がります。高すぎても安すぎても良いとは言えないと思います。
ただ、一般的な優良業者の相場でお伝えすると、外壁の工事で65~90万、屋根の工事で20~40万くらいが相場になると思います。もちろん、住宅によって大きさ、コーキングの量、外壁、屋根の素材は違いますので、一概には言えません。
確実なのは、1つの業者だけでは無く、複数の業者から提案を受け、説明や金額に納得出来た施工業者に依頼をすることです。
マストホームズ静岡では、ホームページを経由して、たくさんのお客様から工事の依頼を頂いております。もし、塗装工事のことでお悩みでしたら、外壁診断のプロが診断、ご提案をさせて頂きますので、いつでもご連絡下さい。