屋根カバー工法について

  こんにちは!マストホームズ静岡の工藤です。今回は、屋根材で使用されているガルバリウム鋼板についてお話しさせて頂きます。

ガルバリウム鋼板とは、屋根のカバー工法や葺き替えで使用される金属の名称です。リフォームで使用されることが多いです。金属屋根と断熱材が一体になっており、耐久性が高く、断熱性に優れ、しかも軽量と、良いところだらけの屋根材です。

ガルバリウム鋼板とは

ガルバリウム鋼板とは、「溶融55%アルミニウム亜鉛合金めっき鋼板」と定められています。アルミと亜鉛で鉄を守ることで生まれた鋼板になります。金属の良い部分を最大限活かせるように造られた素材と言えます。

1972年にアメリカでベスレヘム・スチール社によって開発された比較的新しい素材です。日本では、1982年に大同鋼板株式会社が製造・販売を開始しました。1990年に日本の他のメーカーも製造を開始しました。つまり、日本では本格的に利用され始めてから30年も経っていません。それまでは、建築業における金属と言えば「ステンレス」、「ガルタイト」が一般的でしたが、ガルバリウム鋼板の登場により、大きく需要が変わりました。しかし、耐久性の面では「ステンレス鋼板」のほうが「ガルバリウム鋼板」よりも優れています。ただ、金額面で「ガルバリウム鋼板」の方が圧倒的に安い為、新築時やリフォームの際には使用されることが多いです。

ガルバリウム鋼板の弱点

ガルバリウム鋼板はアルカリに弱いという弱点があります。また、長時間水たまりの出来やすい所も比較的不向きになります。しかし、それ以外の部分では他の金属よりも優れている部分が多く、価格面と耐久面を考慮するとガルバリウム鋼板が住宅の屋根材として最もお勧め出来る素材です。表面塗膜は都市部で用いた場合約25年、塩害のある地域でも役15年の耐用年数があると、試験結果が発表されています。

金属屋根と聞くと、一昔前のトタン屋根をイメージする方も多く、「錆びやすい」「大きな雨音がする」「熱伝導が良く熱くなりやすい」等、マイナスのイメージを持っている方も多いと思います。しかし安心して頂いて大丈夫です。今お伝えした項目において、ガルバリウム鋼板の屋根材は心配する必要の無い屋根材になります。理由として、金属の持つ欠点をカバーするためにガルバリウム鋼板の屋根材は、断熱材と一体化していることが多いからです。

ガルバリウムは断熱材と一体化

金属屋根メーカーが販売しているガルバリウム鋼板の屋根材は断熱材と一体化しています。

こちらが、実際の断熱材の写真です。

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おもな製造業者ではアイジー工業の「ガルテクト」、ニチハの「横暖ルーフ」などがあげられます。具体的にはガルバリウム鋼板の下にポリイソシアヌレートフォームといわれるウレタンフォームなどの発泡スチロールのような断熱材が組み込まれ、アルミニウムのシートが裏面に貼り付けられています。これにより、金属屋根の弱点である、雨音や熱伝道の良さを克服することが出来たのです。

屋根の重さ

ガルバリウム鋼板は非常に軽いのが特徴です。見本を持つと分かるのですが、びっくりするくらい軽いです。屋根のカバー工法を施工する場合、屋根が重くなることによっての耐震性を気にする方も多いと思いますが、その心配はありません。ガルバリウム鋼板は耐震性を考慮した屋根材を選択する際に、最も優れている素材であることは証明されています。建物の重量が軽い場合、重心位置が低くなり、地震などの際に揺れ幅が小さくなります。本棚や家具の転倒の予防にもなりますので、建物の総重量を軽くするという事は、非常に重要になります。

屋根の音

金属の屋根だと、豪雨の時の屋根の音は大丈夫なの?と気にされる方もいらっしゃると思います。一般的に50㏈以上で騒音と定義されているのですが、アイジー工業の行った試験では31㏈、ニチハの試験では33㏈という結果が出ています。これはささやき声程度の大きさになります。屋根材の中にある断熱材が音の低減に大きな役割を果たしています。

どうしても、雨音が気になるお客様の為に、ガルバリウム鋼板の表面に天然石のチップを取り付けた製品もあります。(リクシル:Tルーフシリーズ)

この製品の表面の天然石は雨音を吸収・拡散してくれる働きがあり、豪雨の時でも金属屋根材とは思えないほど静かです。

屋根の熱

断熱材と一体化しているため、熱の心配はありません。同じ金属の屋根ですが、トタン屋根と比べると、4分の1以下の熱貫通率になります。

ただし、熱の反射率に関しましては、色によって効果が異なります。表面の塗料は遮熱性フッ素樹脂塗料や遮熱性ポリエステル樹脂塗料があります。フッ素樹脂塗料が最も遮熱性が高くなります。

色はブラック、ブラウン、チャコール、ブルー、グリーンの5種類があり、色によって反射率が変わります。ブラックの反射率が13%と極端に低く、他の色が21~26%の反射率となります。

屋根材の価格

ガルバリウム鋼板は他の屋根材より価格としては高くなりやすいです。屋根材の種類を低価格順に並べると、トタン→カラーベスト→セメント瓦→ガルバリウム→日本瓦の順番になります。

良い屋根材になるとそれなりに金額がかかります。しかし、新築時に屋根の素材を抑えてしますと、リフォームで費用がかさみ、逆に高額になってしまうこともありますので、注意が必要です。

ガルバリウム屋根のメンテナンス・耐久性

ガルバリウム鋼板のメンテナンスは製造メーカーは10年ごとの再塗装を推奨していますが、そこまで定期的なメンテナンスは必要ないと思います。JFE鋼板の資料によると皮膜寿命は25年以上というデータもあります。私自身の経験上でも、ガルバリウム鋼板の屋根に塗装が必要なケースは稀だと感じます。ガルバリウム鋼板の屋根が、カラーベスト屋根のように明らかな変色、劣化が起き、再塗装の必要性が迫られるケースはごく稀です。

ガルバリウム鋼板の欠点

・熱膨張する・・・朝、夜で気温差が激しくなる時期に、パコンと音がする場合があります。寒暖差によって膨張することがあります。

・常時の浸水に弱い・・・水たまり等常時の浸水、結露が発生するような場所では、ガルバリウム鋼板でも錆は急速に進行します。勾配のないお宅の屋根や、陸屋根のお宅にはガルバリウム鋼板は向いていません。

・アルカリ性に弱い・・・アルカリ性の素材と接触するとメッキ面が劣化する為注意が必要です。お庭や近所に大きな木があり、落ち葉や木くずが屋根に長時間触れているとそこから腐食が始まります。

ガルバリウム鋼板についてまとめ

ガルバリウム鋼板は、非常にコストパフォーマンスの高い、良い屋根材です。加工がしやすい為、特にリフォーム工事では真価を発揮します。屋根のリフォーム工事の場合、カラーベストの上からカバー工法で被せていく施工が出来るため、施工費用も抑えることが出来ます。

スーパーガルテクトのカバー工法施工写真です。

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スーパーガルテクトの葺き替え工事の写真です。

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このように、カバー工法や、葺き替え工事でスーパーガルテクトを施工されるお宅は年々増えてきているように感じます。では、何故スーパーガルテクトが人気なのか、お勧めのポイントをお伝えします。

スーパーガルテクトがお勧めの理由!!

①高耐久性

スーパーガルテクトは、金属の部分には超高耐久のガルバリウムを採用しているため耐久性に非常に優れています。ガルバリウム鋼板にマグネシウムを添加し防錆力を高ています。変退色15年、穴あき25年のしっかりした保証がついています。

一般的には、メーカー保証というものは、実際の持ち年数よりも短めに出されることが多く、保証年数の1.5倍~2倍の耐久年数は期待できると考えられます。そう考えると、変退色15年、穴あき25年の保証は非常に充実した内容で、メーカーの自信の表れがうかがえます。(一般的には屋根の塗装工事では10年の保証がつくことはありませんので、塗装と比べると、屋根のカバー工法や葺き替えは非常に長く持つ工事になると言えます。)

②快適な遮熱・断熱性

スーパーガルテクトは、優れた遮熱性、断熱性も大きな特徴と言えます。理由が2つあります。1つが表面の塗装が遮熱性が高いこと。2つ目が鋼板の中にポリイソシアヌレートフォームといわれる断熱材が入っているためです。

ポリイソシアヌレートフォームの実物の写真

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屋根は、夏場は非常に熱を持ち、家の中まで熱くしてしまいます。また、冬場も屋根の素材によっては家の中を冷やしてしまいます。

スーパーガルテクトでしたら、遮熱の塗装で表面の温度上昇を抑え、内部の断熱材でエアコンの効きを良くすることで、夏場も冬場も非常に快適に過ごせます。

③地震でも安全な軽量性

スーパーガルテクトは非常に軽いです。見本を持って頂くとびっくりされる方が多いと思います。カバー工法の検討をしていただく時、皆さんが最も気にされるのは耐震性です。カバー工法自体、今の屋根の上に新しい屋根を被せるのですから、屋根が重くなり、住宅に負担がかかるのではないかと気にされる方は非常に多いです。しかし、和瓦(日本瓦)の場合で1㎡あたり50キログラム、スーパーガルテクトは1㎡あたり5キログラムと、10分の1の重さになります。屋根への負担は非常に少ないので、ご安心下さい。

終わりに

今回は屋根のカバー工法と、その素材であるガルバリウム鋼板についてお伝えさせて頂きました。ガルバリウム鋼板の屋根材は瓦やコロニアルに比べ、総合的に良い点が多いと思います。今回の話を参考にして頂き、より良いリフォーム工事にして頂ければと思います。

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