コーキングの種類について

こんにちは!マストホームス静岡の小西です!私自身2回目の投稿となりますが、今回はコーキングの種類について書いていきたいと思います。前回はコーキングが出てきた経緯や、施工の工程・順序、3面接着にならない注意点などについて書いていきました。その続きとして今回のテーマを取り上げました。コーキング材の種類は塗装以外につかうものも含めると本当にたくさんの種類があり、これを全て把握するのはとてつもなく大変です。なので、今回は塗装工事に関係の深いコーキンングを紹介していきたいと思います。

最近では、一般の方が御自分で外壁などの補修をしているのをよく目にしますが、結構間違ったコーキング材を使用していることが多いです。ホームセンターのコーキング材コーナーにいくとものすごく多くの種類が並んでいます。たしかに一般の方が選ぶとしたら安いコーキング材に目にいくとは思いますが、補修するだけではなくその後塗装することも考えてのコーキング材を選んでいく必要があります。「じゃあ、何を選べばいいんだよ!」っていう声が聞こえてきそうなので、そろそろ本題に入っていきたいと思います!

コーキング材の種類

コーキング材の種類は大きく分けると、シリコン系、変成シリコン系、ウレタン系、アクリル系に分かれてきます。

①シリコン系の特徴はとても優れた耐久性をもっているので長持ちすると言われています。ホームセンターなどでも扱っており、値段も安く購入できるので一般の方が手を出しやすいコーキング材になります。また、耐水性がよく防カビ使用になっているので水に強いです。更に耐熱性もあるので、キッチン廻りや浴室、トイレなどに使われることが多いです。見た目は寒天のような油の塊のような、、そんな感じで、触ると高弾力でブニブニした感じです!すみません、分かりづらくて。ただ、悪いところでいうとホコリがつきやすく汚れてくるのが早期にみられます。なので、お勧めの使用箇所は浴室、洗面所、キッチンなどの水回り、内装のタイル目地などに適しています。

一般の方は知識がないので仕方ないですが、このシリコンを外壁の補修に使用している方がほんとに多くいらっしゃいます。このシリコンをうってしまうと、この上に塗装することができません!その時はきれいになったように見えても早期に上の塗料が剥がれてきます。塗料との相性は最悪なのです。なので、塗装するときにはこのシリコンを全て撤去するという工程が増えてしまいますので、その分の手間と時間がかかってしまいます。ほんと、このシリコンは密着性が大変よいので、撤去するのにものすごく時間もかかり苦労するんです!!少しでも残ってしまうとどんなに強い塗料で塗装したとしても剥がれてきてしまうのです。外壁の補修にこのシリコンは絶対に使用しないで下さい!!では、なんのコーキング材を使用していけばいいかは次の項目で紹介していきたいと思います。

②変成シリコン系は先にいってしまうとコーキングの上に塗装できます!!なので、外壁補修するときにはこの変成シリコンを使用して下さい!私たちも外壁補修をするときにはこの変性シリコンを使用していきます!このコーキングもホームセンターで購入することができます。ただシリコンという名前で覚えて買うと①のシリコン系で説明した不具合が起こってしまいますので、訳さず、変成シリコンで覚えて購入してください!!

お勧めの使用箇所は、外壁(モルタル、サイディング)のひび割れなどの補修やサイディングの目地コーキング、タイル目地、塗装することが想定される目地やひび割れです。とにかく外壁に使用するものはこの変性シリコンを使用しましょう!ホームセンターでわからない場合には定員さんに聞いて塗装ができるコーキングはどれかと質問してみてください。

③ウレタン系のコーキングは耐久性が良いコーキング材で、弾力性もものすごくよいので収縮運動が多い外壁目地などやクラック補修に使われることが多くあります。ただ、紫外線には弱いので、むき出しの目地やガラス廻りのコーキング材としては不向きです。あくまでも塗装をすることが前提になってきます。また汚れがつきやすいコーキング材ではありましたが、汚れがつきにくいノンブリードタイプのものも出てきていますので、汚れがつきやすい点にかんしては大分改良されてきました。気を付けなければいけないことはシリコン系のコーキンング材と混ざると硬化不良が起こり、コーキングとしての役割を果たすことができなうなりますので、シリコン系やアルコール類を発散させる材料との同時使用はやめてください

④アクリル系のコーキングは現在リフォーム等で使用されることは少なくなりました。使用されるところは新築時のALCパネルの目地が主流でした。固まると弾力性が強くなり湿ったところにも使用することができます。塗装することもできますが耐久性がよくないので使用されることが少なくなってきたのではないでしょうか。

以上のように使う箇所や目的によって使用するコーキング材が変わってきますので、参考にしてみて下さい。次はコーキングの一液と二液の違いについて書いていきたいと思います。

コーキングの一液と二液の違い

最近お客様から一液と二液のコーキングはどっちが長持ちするの?という質問が多くなてきました。例えば同じ変成シリコンでも一液か二液によって耐久性が変わってきます。また取り扱いなども違うので各々の特徴をについて書いていきたいと思います。

簡単にいうと、すでに出来上がっていてすぐに使用できるのが一液で、二液はコーキング材に硬化剤を自分で混ぜ攪拌することで使えるようになる材料です。使い勝手良いのは一液ですね。特に一般の方が補修などで使用する場合には一液がいいと思います。ただ使用混ぜる手間がない分、費用は二液に比べると高くなります。使い勝手もよく、使用して材料が残ってしまってもしっかり密封しておけば少し日にちが空いても再度使用できます。二液の場合は硬化剤という入れてしまったら、どんどん固くなるのでその日のうちに使用しないと固まって次の日には使用できなくなってしまいます。このように一液と二液ではつかいがっての違いが大きいと思います。なので、冒頭にあったお客様の質問に関してはコーキングの上にも塗料はのりますし、そんなに違いはありませんよってお答えしています。さらにちょっとした違いでいいますと・・・

一液型のコーキング材はホームセンターでも手軽に購入することができます。また補修程度でそんなにコーキング材の量をしないようであれば一本1000円しない程度で購入できるので安くすみます。専用のコーキングガンも何百円で買えますので、あとは経験値を積むのみです。最初はうまくできないのは当たり前です。そんなにコーキングやガンを使う機会はないと思いますが、とにかく頑張ってみてください!

二液型は簡単にいうと業者向けです!!塗装を業者に頼むと使用する業者は多いです。コーキング材に硬化剤という固める液体を入れコーキング材として完成させます。ただ硬化剤を入れるだけでなく、しっかりと専門の混ぜる機械を使って混ぜていくのですが、本当にしっかり混ぜないと硬化不良を起こしてしまいます。この硬化不良というのはコーキングが固まらないのでコーキングとしての性能を果たしてくれない状態のことです。この状態のまま施工してしまうと、当然不具合を起こし、再度やり直さなくてはいけません。しかも、施工不良とわかるのは少し時間が経ってからなので、手直しするのに物凄い労力がかかります。なので、施工する職人さんによって左右するといわれています。どんなに名前が売れている業者さんでも、下請けさんなどの職人んさん次第で変わってきますので、ここの知識は把握しておき、できれば作業状況を確認んしたいものですね。とはいえなかなか難しいとは思いますが、マストホームズ静岡ではこの辺もしっかりチェックしていきますのでご安心下さい!

この二液のコーキングの使用用途としては、大量にコーキングを使用する場合(ALC目地やとにかく数量の多い目地を施工する時)に使用することが多いです。攪拌する手間はかかりますが、何百メートルもあるコーキング材に施工する場合は、一液に比べて費用も安く一度に大量のコーキング材をつくれるので経済的です。また専用の大きなコーキングガンがありますので、一度のカートリッジでたくさん打てるので施工性もよくなっていて作業時間も短縮できます。

耐久性に関してはいろいろな意見はありますが、私は一液に比べると二液の方が若干長持ちすると感じています。一液二液の耐久性の違いは多少ありますが、私どもが行う工事では大半がコーキングの上に塗料が乗りますので、コーキング塗料で保護されるわけですね。なのでむき出しのコーキングの劣化は早いですが、塗膜の乗った一液二液の違いはそうないように思います。ただ気を付けなければいけないのが、やはり攪拌不足による効果不良です。

ブリードについて

ブリードという言葉は聞きなれない方も多くいらっしゃると思いますが、私たち塗装業界にいる人間からするとよく耳にするワードになります。このブリードとは「ブリード現象」という言葉でよく使われますが、コーキングの上の塗膜が年数が経つと黒く汚れてくる現象です。タックといって触るとぺとぺとしており、触るとこれは汚れがつくだろうというのがよくわかるくらいぺとぺとしています。

原因としては、コーキング材に可塑剤というものが入っている為です。この可塑剤はコーキング自体を柔らかく保つために入れられている添加物で、輪ゴムなどにも入っており弾力性を持たせています。この可塑剤が年数が経つと表面に浮いてきて黒く目立ってきます。油が表面に浮いてきて、それだけでも汚くなるイメージがあると思いますが、さらに表面がぺとぺとするので、汚れが乗ってとれないんですよね。これが一般の方からすると黒く線が入っていたように見えるので気になるんですよね。これが「ブリード現象」です。私たちもこの材料しかなかった頃はお客様に指摘を受けました。「なにこの黒い線はなに?」ってですね。

コーキングを柔らかく保つ為には仕方ない面もあったかとは思いますが、今現在ではこのブリードを抑える商品が出てきました!!それは・・ノンブリードのコーキング材です!!このコーキングは、ブリードの原因であった可塑剤を抜いたものです。※実際には微量はいっているそうです。単純に原因だったものを取り除きブリード現象を起こさないようにしているってことですね。この改良によって何か耐久性が悪くなったとかそういうのもないみたいです!

塗装業者さんのなかには未だにブリードの出そうなコーキングを使用しているところもあるそうですが、例えば家を白く塗装してコーキングの個所が黒くブリードしたら嫌ですよね。なので使用コーキングにはノンブリードのコーキング材を使用してくださいね!!というか業者さんに確認してくださいね!

コーキングの一液と二液の違い

ブリードの話が出てきましたので、ブリードオフプライマーについても触れておきたいと思います。先ほどブリードのところでもお話しましたが、ゴムを柔らかく保つ為に可塑剤というものが入っていますが、これを防ぐ方法として、コーキング自体に可塑剤が入っていないノンブリードタイプのコーキングを使用するという方法以外に、可塑剤の油分が表面に上がってきてもそれをブロックして表面に黒ずみを出さないという方法があります。それがブリードオフプライマーというものを塗布していくという方法になります。

コーキングを打って乾いた後にこのブリードオフプライマーを塗布していきます。これがブリードをブロックする膜になります。簡単にいうとフィルムのような層を造ることによって表面へにじみでるのを防ぐのです。

またハウスメーカーの目地にはパッキンのようなはめ込み式のパッキンがありますが、これにも可塑剤が入っており、普通に何も処理せずに塗装してしまうとブリード現象が起こってしまいます。なので同じようにブリードオフプライマーを塗布してブリードを起こさないようにしてから塗装する必要がありますので、このハウスメーカーのお宅の目地部のパッキンを塗装する際は注意してください!!

このようにみていくとコーキングといっても奥が深いと思います。なんども申し訳ありませんが、外壁の補修用に使うコーキングは変成シリコンですよ!!次回のお題はまだ決まっていませんが、皆さんがご覧になって少しでも為になるテーマを取り上げていきたいと思いますのでよろしくお願いします!

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