外壁塗装保証の有無やその証拠を確認する方法

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こんにちは!マストホームズ静岡、外装劣化診断士の工藤です。今回は塗装工事における保証についてのお話をさせて頂きます。

私自身、塗装業界で働いて10年以上になりますが、塗装工事において、保証というのはとても重要なものになります。保証と聞くと、電化製品などを思い浮かべる方も多いと思いますが、塗装工事にも、必ず保証というものが必要になります。

何故かと言うと、塗装工事は、施工不良があると、不具合が起こります。主には塗膜の剥離(剥がれ)等の不具合です。

塗膜の剥がれ

このような不具合が発生してしまい、保証がない場合は、施主様の負担で、手直しを行わなければなりません。1度塗った塗装を削って、下地を整えてから、再度塗装をしなければならない為、大きな費用がかかります。そうならない為に、保証というのはとても大切なものになります。では、塗装工事の保証について、どのような事に気を付けなければいけないかをお伝えさせて頂きます。

 

保証書発行の有無

まず、気を付けなければならないのが、当たり前のことですが、保証書が書面で発行されるかどうかという事です。中には、口頭だけの保証や、見積書に小さく記載されているだけというケースもありますので、書面で発行されるかどうかを必ず確認するようにしましょう。

また、ここで塗料メーカーから保証書は出ないの?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。結論からお伝えすると、塗料メーカーから保証書は発行されません。何故かというと、塗装職人がどのような塗り方をするかによって塗料の実際の性能が発揮されるかは変わるからです。塗料は、塗装する前の液体の時点では半製品になります。現場で塗料を調合して塗装を行い、初めて完成品になります。また、塗料を塗る前に外壁の下地調整を行ったり、塗料の乾燥時間や、塗装回数などの実際に作業する職人の腕の良し悪しで、塗料の性能が発揮されるかが左右されます。塗料メーカーからすると、どのような職人が塗装するかも分からないのに、保証を出すことは出来ないのです。ですので、保証書発行の有無は、施工業者に確認をしましょう。

 

弊社の保証書です。

保証の内容

次に、大切になるのが、保証の内容です。保証の年数や対象が具体的に示されているのかが非常に重要になります。弊社では、施工不良による不具合(塗膜の剥離)に対しての塗り直しの保証を、外壁塗装に対しては5~10年出させて頂いております。年数は塗料の種類によって変わります。

例えば、10年の保証がつく場合でも点検保証(10年間点検には伺うという内容)で、実際に手直しが必要な場合は有償である場合もあります。

また、有名なハウスメーカーでも、塗装の保証は、2~5年しかついていないことも多く、対象もひび割れ、欠損、はがれの著しいもの(機能上影響がない軽微なものは除く)等、かなり施工業者に有利な内容で記載されていることも多いです。実際に保証書が発行される場合でも、内容が充実してないこともありますので、必ず保証の具体的な内容(年数や対象部分)を確認するようにしましょう。

 

いかがでしたでしょうか?塗装工事は色や値段、塗料のランクなどを優先して決めてしまう方も多いですが、保証が無い場合、実際に不具合が起きた場合に、施主様の負担が大きくなる場合がありますので、保証書発行の有無は、工事を依頼する業者を決める前に必ず確認するようにしましょう。また、保証の具体的な内容も、年数や対象部分を確認する必要があります。大手ハウスメーカーだからと言って保証年数が長く、内容が充実しているわけではありませんので、注意が必要です。これから塗装工事をご検討される方は、是非参考にして頂き、失敗の無い塗装工事にして頂ければ幸いです。ありがとうございました。

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