窯業系サイディングとは
こんにちはマストホームズ静岡の中村です。ついにマストホームズ静岡でもローテーションを組んでブログを更新していきたいと思います。ここまで足を運んで来て下さった方、有り難うございます‼‼‼これからリフォームをご検討の方から外装板選びに居ろや性能など現在お悩みを抱えている方もじっくりご覧ください。
記念すべき1回目のブログは、日本の戸建て住宅で最も多く使われる「窯業系サイディングとは」についてお話ししていきたいと思います。皆さんあまり窯業系サイディングとは聞きなれない言葉かもしれませんが、現在日本の戸建て住宅において、なんと80%の住宅でこの窯業系サイディングボードが使われていると言われています。残りの10%がモルタル壁・5%がトタン壁・5%がALCボードとなっています。
色や質、金属から樹脂タイル張り、レンガまで現在の住宅業界では幅広い工法が使用されています。
年月を過ぎた際の症状の違いや質の違い等を比較したい方にもわかりやすくするためにそれぞれの商品の画像をご紹介していきます。
窯業系サイディングの画像
モルタル壁(リシン)
トタン壁
ALCボード
窯業系サイディングボードが多く使われている理由が大きく3点あります。
1つ目は従来の外壁(トタン壁・モルタル壁)では表現できない模様や柄・デザインが豊富でお施主様のニーズにお応えしやすいことです。確かに街を歩くと色んなデザインのお家がありますよね?
2つ目は軽くて丈夫で耐震性に優れている点です。特に静岡県は東海地震が昔から言われていますので、このサイディングボードが多いんですね。
3つ目は施工が安価で品質が安定している点です。これはどういうことかというと、サイディングボードの方が施工する時に手間がかからないという事です。従来のモルタル壁は左官の職人さんが材料を現場で合わせムラが無いように塗っていかなければなりません。するとやはり職人さんによって、上手い下手がわかれてしまいます。それに比べてこのサイディングボードは完成したものを現場で張っていきますので、職人さんによって品質が左右されにくかったり、時間も大幅に短縮できます。
ここで書かさせて頂いているのはあくまでもサイディングボードのメリットになります。決してモルタル壁が良いとか悪いというわけではありません。それぞれの外壁材にメリット・デメリットがあります。あとはお施主様の好みに合わせて選んで頂くだけです。洋風なサイディングボードよりも和風なモルタル壁がお好きな方のいらっしゃるとおもいますので!!!他の外壁材のメリットデメリットもまた更新していきます。
そしてこのサイディングボードの欠点は2点あります。
1つ目は窯業系サイディングボードは水を吸いやすい点です。メリットとして書かさせてもらった「軽くて丈夫」。実は窯業系サイディングボードの主原料はセメントに紙の原料となるパルプ材を混ぜ合わせて出来ています。ちなみにセメントに石・砂・水を混ぜるとコンクリートが出来上がります。つまり窯業系サイディングボードはコンクリート級の硬度をもった外壁材です。しかしコンクリートはとても重いので、あえてパルプ材を混ぜて軽量化しています。ここが窯業系サイディングボードのメリットでもあり、デメリットになります。原料にパルプ材が含まれているので、水をとてもすいやすくなります。新築時に水を吸わない様に防水加工がされています。この防水効果が切れてきてしまうとサイディングボードが水を吸って乾いてを繰り返しサイディングボードが反ったり、割れてきてしまったりします。サイディングボードが劣化しすぎると、塗装工事では直せませんので、サイディングボードの張り替え工事・交換工事になります。僕たちもサイディングの張り替え工事をさせて頂いたことがありますが、塗装よりも費用が余計にかかってしまうので、10年の早めの塗装をおススメさせて頂いています。
サイディングボードの浮き
サイディングボードのカケ(表面の劣化)
サイディングボードの割れ
雨水や汚れなど生活をしている上で徐々に経年劣化に関連する要素はさまざまです。しかし、毎日目にしている中で些細な変化をすぐに確認するのは難しいです。マイホーム購入後は、その仕上げや外観に安心している方が多いはずです。ある程度自分たちの家は大丈夫と思って眺めている方は多いです。
ですから、問題が発生してからある程度時間が経過してからも具体的な症状が出てからまとめてチェックして対応をしているご家庭も多いです。
10年、15年、20年の区切りに素材を問わずひび割れ等家に多い不安があれば耐久性や素材に過信せずに、建物を第三者に建物をチェックしてもらうことも大切です。
2つ目はメンテナンス費用が高い・高くなる可能性が高いという点です。1つ目の理由と少し同じように思われますが、もちろんサイディングボードが劣化しすぎてしまい、ボードの交換等が必要になった時は補修費が高くなります。しかし、それはほかの外壁材でも同じです。ここでお伝えしたいのは、サイディングボードにはトタン壁やモルタル壁にない補修工事が必要になります。それがコーキング補修になります。コーキングとはサイディングボードとサイディングボードのあいだに打ってあるゴムのことです。上記のサイディングの画像にも載せてあります。このコーキング材がモルタル壁やトタン壁にはありません。コーキング材自体のお話しはまた別の形で更新させて頂きますが、このコーキング材は30坪の平均的なお家で全部をあわせると約200mから300mの長さがあります。学校のグラウンドの半周から1周の長さです。長いですよね!!その200m~300mを処理していきますので、費用がすごくかかります。コーキング材が劣化するとサイディングボードの劣化を早めたり、雨漏れの原因になります。そのため外壁塗装工事でサイディングボードのお家はほぼコーキングがセット価格になっています。そのためにメンテナンスの費用が少し高くなっていしまいます。
この様に外壁材だけでも種類がたくさんあり、それぞれの外壁材により外壁塗装の施工法や補修方法が異なってきます。専門的な知識や経験が必要になってきます。弊社では外壁劣化診断士の資格を持った人間しか、お施主様のお家をチェックしません!!!お家の事で何かお困りの事ありましたら、お気軽にご相談ください!!!!