屋根材 塗装 注意点

 明けましておめでとうございます!そして今年もよろしくお願いします!マストホームズ静岡の佐藤です。皆さんは良いお正月を過ごせましたでしょうか?地元が静岡の方で現在も静岡にお住いであればお正月でも大移動なく実家に顔を出して親戚一同で集まる感じで過ごされる方が多いのかなと思います。息子さんや娘さんが県外に出られている場合ですと、久しぶりに再会してみたいな感じでしょうか。僕の場合ですとそのパターンでして、大学から地元の青森を離れて一人暮らしをしているので毎年年末は帰省するのですが、今年が一番気候のギャップを感じた年でした。愛知や広島にも住んでいた事もあるのですが今年の静岡はどの地域よりも一番暖かく過ごしやすいなと思っていたのですが、地元に帰りましたら例年通りの寒さでした。そして静岡にまた戻ったらもう春かと思うほどに暖かかったのでそのギャップに戸惑ってしまいました。おそらく似たような境遇の方であれば「分かる~!」と言ってもらえると思います!!

 

 

 前置きが長くなりましたが、今回なんですけども、かなり少なくなってきてはいますがやはり今でもたまに見かけるニチハのパミールという屋根材についてです。このパミールという屋根材の注意点をご説明させていただきます。

 まず初めにパミールは1996年から2008年に販売された屋根材です。ちょうどこの時期はアスベストの使用が法律で禁止されていた時期でして、ニチハ以外にもスレート系屋根材を取り扱うメーカーは相次いでノンアスベスト屋根材を販売しています。

 ただ、ここで大きな問題が発生します。多くのノンアスベスト屋根材が施工後数年で「層間剥離」や、「ひび割れ」といった不具合報告が消費者から相次ぎました。中にはスレート屋根材がズレ落ちて、少しの振動でスレート屋根材が滑って落下する事例も報告されています。これはパミールだけの事ではありませんが、顕著に不具合が出たのがパミールです。

 不具合の理由はアスベストに代替できる製品開発や、長期使用の検証が不十分であったからと推測できます。もちろん、この頃に販売されていたスレート系屋根材がすべて不良品であるわけではありませんし、今でもそれほど劣化していないものもたくさんあります。しかし、この時期に使われていたノンアスベストのスレート系屋根材は現在のアスベスト入りのものに比べると耐久性は低いと言わざるを得ません。

 この問題に関してメーカー側は責任がないという姿勢を貫いていて、さらに症状が現れるのが10年過ぎなのでもちろん保証期間を過ぎることもあり施主様の負担になってしまうケースが大半です。

 

 

 では、どのような痛みの症状が現れてくるのかというところなのですが、代表的な例で「ミルフィーユ現象」といわれるものです。これはパミールの表面が層間剥離でペラペラ剥がれてくる現象でして雨などの水分がパミール基材に吸収され、乾燥後に硬化した結果、屋根材の端部が剥がれたり、浮き上がった状態です。他のスレート系屋根材、例えば一番使用率が高いカラーベストなどではこのような劣化の仕方はしませんので目で見て一番分かりやすい症状だと思います。傷みが顕著になると地上から見るだけでも分かる場合があります。

 もう一つは釘の腐食です。釘頭が錆びてなくなってしまう事があり、釘が効かなくなったパミールはズレ落ちてしまいます。外れた屋根材が近隣への物損事故や人身事故に繋がる危険もあります。

 

 

 そこで大事なのがどのようなリフォーム工事をしていくのかというところです。

 大きく分けると【カバー工法】と【葺き替え】に分けられます。そしてカバー工法には二つの方法があります。「直接下葺き材張りカバー工法」と「野地板増し張りカバー工法」です。

 「直接下葺き材張りカバー工法」はパミールの上に下葺き材と新しい屋根材を張る工法です。比較的パミールの劣化が進んでいない築10~15年の屋根ですることが多いです。

 「野地板増し張りカバー工法」はパミールの上に野地板を張り、その上に下葺き材と新しい屋根材を張る方法です。新しい野地板を張る手間が増えるので、直接下葺き材張りカバー工法に比べて工事金額が高くなります。築15年以上でパミールの傷みが大きかったり、既存の下地にまで悪影響が及んでる場合に適用します。

 カバー工法で新しく使用する屋根材としては、定期的にメンテナンスが必要なカラーベストや、アスファルトシングルよりも、丈夫でメンテナンスが基本的には必要のない軽量金属屋根やガルバリウム鋼板をおススメします。

 『葺き替え』に関しては、パミールの劣化が著しく進行している場合や、施主様が希望された場合は葺き替えを選択しています。パミールを全面撤去して、新しい屋根材を張り替えます。葺き替えには既存屋根の撤去費用が発生するので、通常のカバー工法に比べて1.5倍~2倍ほど費用が高くなってしまいます。

 葺き替えで使用する屋根材としても、カバー工法の際と同様に軽量金属屋根や、ガルバリウム鋼板を同様の理由でおススメしています。

 結局のところ、パミールは葺き替えとカバー工法、どちらの工事の方が良いのかというところなのですが、パミールの劣化が著しく進行し、既存屋根の下地まで影響を及ぼしていない限り、カバー工法によるリフォームで十分です。実際およそ9割の方がカバー工法で施工されています。もしも、ご予算に余裕がある場合は葺き替えで施工されても良いと思います。

 

 

  ここで少し話題を変えましょう。カバー工法や葺き替え工法と色々ありますが、周りの方々がやられているような一般的な塗装工事はできないのかという疑問があると思います。結論を言うと、塗れないこともないのですが、塗っても全く意味がないので、実質的には塗れないという意味合いでお伝えしています。意味がないとはどういうことなのかを説明していきます。

 まず屋根を塗装する理由ですが、これは見た目がきれいになるという美観の維持の目的も当然ありますが、あくまでも大事なのは現状経年劣化によって失われてしまっている防水機能を復活させて屋根材の劣化の進行を止めるというのが目的です。ですので、塗料で表面をコーティングしてあげるようなイメージなのですが、これがパミールとは相性が最悪でして、上で記述した『ミルフィーユ現象』が表面がペラペラとめくれてくる現象ですので、いくらしっかりとした工事内容、良い塗料を使用しても下地がめくれてしまったら元も子もありません。工事費用がまったくの無意味になってしまいます。そして更に心配なのがすべてのリフォーム会社、営業担当者がこのことを把握しているとは限らないというところです。実際に、パミールであることを把握しておらず、そのまま塗装を提案しているリフォーム会社も見たことがありますし、時すでに遅しで数年前にパミールに塗装をしてしまっていてペラペラに剥がれている現場も見たことがあります。ですので、パミールに関しては特にパミールに詳しい会社や、詳しい営業担当の人にお任せされるのが一番おススメになります。

 私たちマストホームズ静岡は塗装工事はもちろんのこと、屋根の葺き替え工事や、防水工事とリフォーム全般を得意としていますので、気になることがありましたらお気軽にご相談して頂ければと思います!!

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