意外と知らない塗装の注意点!!!

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    こんにちは!マストホームズ静岡の佐藤です!

 先日は強い台風が来て、日本各地で被害がありました。幸い静岡はそこまでの被害がなく終わりましたので良かったですが、山や森林が近い地域だと土砂災害などの報告は少なからず聞きましたので、一日も早く通常通りの生活に戻れるように願っております。

 

    今回なんですけども、よくお客さんに言われる事がありましたので記事にしてみました。家が大体同じ大きさなのに費用の差が出る場合があるのはどうしてかという事です。基本的には塗装工事というのは一軒ごとに金額の差はどうしても出ます。大きく分けると、①使う塗料の違い、②窓などを除いた実際に塗る平米数の違い、③痛みの程度の差、があります。その中でも③の傷みの程度の差が分かりにくい部分になると思います。ですので、今回はそこをピックアップしていきたいとおもいます。そして、特に金額の差が出やすいパターンをご紹介していきます。

 

 1  工程が多くなる下地のパターン

 外壁に関しては、下塗り、中塗り、上塗り、と基本的には3工程で仕上げていくというのはご存じな方も多いと思いますが、現状の下地によっては3工程では足りず、4工程いかないといけない場合もあります。その一例として「セラミック塗装」というものがあります。

 セラミック塗料については、断熱効果が非常に高いや、紫外線に強い、石材調の見た目で意匠性が高い、といったような特徴が謳われていたもので砂や石、セラミックビーズなどの微粒子が配合された塗料です。触るとゴツゴツしていて通常のツルっとした通常の塗料とは質感が全く違います。そしてこのセラミック塗料が劣化してくると、表面の石や砂がポロポロ落ちてくる状態になってしまいます。この状態で普段通りの工程で塗装してしまうと下地が緩い状態ですので塗料の乗りが悪くなり施工後の施工不備が出てしまったり、塗料の本来のポテンシャルを発揮できなくなります。ですので、下塗りを1工程増やしてしっかり下地を固めてからの塗装になります。当然その分の塗料や職人の人工賃も余分にかかりますので費用が高くなる要因になります。さらに、いくら下塗りを重ねて固めて塗装したとしても、元々そこまで傷んでいない家に比べるとどうしても塗料の持ちは劣りますので、前回塗装をセラミック塗料で塗装された家や、新築時にセラミック塗料を使用している家はひどく傷んでくる前に塗装を済ませてしまう事をおススメします。

 

 二つ目の例としましてはリシンの劣化が進みすぎた場合が挙げられます。現在の主流であるサイディングボードではなくて、和風の家に多いモルタル壁の表面に使用されている事が多いリシンですが、こちらも砂や石のような材料がメインの為、劣化が進み傷みが大きくなるとたくさん塗料を吸い込んでしまうため何度も塗り重ねないと下地が固まってくれない状態になります。さらにひび割れも多く出てしまっていると補修もしながらになりますので余分な塗料、手間賃が嵩んでしまい思っていたよりも費用が高くなるケースがあります。

 

 といったように下地の状態が大事な場合があるのをご説明しましたが、先に挙げた「セラミック塗料」という塗料をあまりご存じない方もいらっしゃると思いますので軽く特徴を挙げてみます。10年~15年前に流行った塗料でして、現在もハウスメーカーさんの新築時に使用されていたりしますので覚えておいて損はないと思います。

 

 上で挙げましたが、砂や石、セラミックビーズなどの微粒子が配合されている塗料で、質感はゴツゴツしていて普通の塗料みたいなツルっとしている感じではありません。見た目は大理石みたいな感じなので、意匠性が高い塗料です。見た感じを豪華な感じにしたい場合などは非常に合うと思います。ただし、塗る際に関しては注意しなくてはいけない事も多い塗料でもあります。

 

 ①セラミック塗料は塗料のグレードとは関係ない

 外壁や屋根の塗料は、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機、などといったグレードに分かれていますが、セラミック塗料は塗料のグレードには関係なく、例えばフッ素の場合でもセラミックが含まれているとセラミック塗料と呼ばれてしまいます。ですので、どのグレードにセラミックが含まれているのかをしっかり確認する事が大事です。よくセラミック塗料であれば長寿命ですと謳っているのを聞きますが、セラミックはあくまで塗料に配合された成分ですので、塗料の寿命を左右する力はありません。塗料の寿命はセラミックではなくベースとなる樹脂で決まります。ですので、セラミックが配合されている塗料なのでとにかく長持ちするのかなという勘違いをされないように注意して下さい。

 

 ②セラミック塗料の種類と効果について

 セラミック塗料の中にも、ただセラミックを配合して終わりではなく、セラミックを配合することによって特殊な効果を発揮する種類もあります。

 ・「石材調」の見た目になるセラミック塗料

 ・「断熱、遮熱効果」をもつセラミック塗料

 ・「低汚染性」を発揮するセラミック塗料

 代表的なものはこの三つです。

 「石材調」とはまるで天然の石をまぶしたような立体感のある仕上がりで見た目がかなり豪華に見えます。こちらは手塗りのローラーではなく吹き付けの工法になりますので、職人さんの腕がかなり重要になってきます。ですので、施工実績が少ない業者よりは施工実績が多い業者の方が安全でしょう。

 「断熱、遮熱効果」、「低汚染性」、これらの効果も結局はきちんとした施工がされないとまったく意味がないです。さらには、立地条件や下地の種類によってもかなり左右されやすいですし、個人的にはあまり重要視はしていません。特にサイディングボードの場合ですと、シーリングと固い塗料であるセラミック塗料は相性が悪く、すぐにシーリングの上の塗膜がパリパリ割れてきているケースをよく見ます。ですので、モルタル壁の場合でしたら比較的相性は悪くないですし、和風の雰囲気にも合っているいるので、施工するとしたらモルタル壁の場合だけで良いと個人的には思います。

 

 といった形で下地によって金額が変わってくるケースと特に注意するべき塗料についてご説明をさせていただいてきましたが、本質的なところは変わりはなく、傷みが顕著に出てくる前の塗装工事が大事ですし、傷みが多くなると費用は高くなるということに繋がっていますので、築10年が経たれた場合はするしないに関わらず関心を持ってみていただけたらなと思います。最後まで目を通していただきましてありがとうございました。

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