外壁塗装下塗りの施工内容
こんにちは!マストホームズ静岡富士支店の佐藤です!
今回なんですけども、前回ブログで書かせてもらった、下塗りの重要性で下地材の種類を紹介したのですが、今回はそれにプラスで施工内容についてご説明していきます。案外、見落としがちなところですし、ご存じない方も多いと思うので参考にしていただければと思います。
外壁塗装のおさらい
前回も書きましたが改めてご説明しますと、外壁塗装はただ単に塗料を塗れば良いわけではなく、塗料が効果を最大限発揮できるように正しい手順を踏まなければいけません。
前回の記事をまだご覧になられていない方は、外壁塗装下塗りの重要性をご覧ください。
外壁に合った下塗り塗料、仕上げ塗料と相性の良い下塗り塗料、といった具合にそれぞれの適正を見極めて下塗り塗料を選ぶことが大事なのですが、その前にもっと大事な下塗り作業前の大事なポイントがあります。
下地の汚れ除去作業
高圧洗浄で下地の汚れを除去します
外壁塗装では、強力な業務用の高圧洗浄機で外壁を洗浄する作業が必ず行われます。
どの外壁も、塗装が必要な時期に差し掛かっていれば当然、長年の汚れが蓄積しており、汚れやカビがこびりついていて通常の水洗いでは取れなくなっていることもあります。
汚れと3つの低下
この汚れやカビを無視したまま外壁塗装をしてしまうと、塗装の耐久年数はかなり落ちてしまいます。
外壁・屋根下地に異物が残ったまま高級塗料で塗装しても、下塗り・上塗り塗料が外壁に密着できずに剥がれや膨れなどの施工不良を引き起こします。
あるいは、養生をする時のテープも汚れで剥がれやすくなり作業効率自体も低下してしまいます。
工程表のチェックポイント
業者から外壁塗装の工程表をもらったときは、下地調整の前に必ず高圧洗浄が予定されていることを確認しておきましょう。そして、高圧洗浄とそれにプラスでバイオ洗浄もあるとさらに望ましいでしょう。高圧洗浄だけでは落としきれない汚れがやはりありますので、バイオ洗浄を見積りに入れている業者かも確認するとなお安心できるかどうかの目安になると思います。
外壁の経年劣化による問題点
外壁には経年劣化でヒビや亀裂ができていることがあります。
これらを残したまま塗装をしても亀裂は消えません。
亀裂放置のデメリット
亀裂が残ったまま塗装をされたが外壁には以下のデメリットがあります。
- 塗料がそこだけ浮いてしまい剥がれなどの施工不良を引き起こすかの王性gある。
- 雨水が外壁材の内側に浸水する可能性も高くなります。
- 建物の防水性、防カビ性を高めるリスクがあります。
以上の点をふまえても非常にケアをすることが大切と言えます。
鉄部のケレン作業
それと、鉄部のケレン作業が行われていることも重要です。
金属サイディングや金属製エクステリア部材が使用されている場合は、『ケレン作業』が作業内容に含まれていることも確認しておきましょう。
ケレン作業とは、鉄部の錆びを落とす作業のことです。
専用のヤスリや金属製のブラシなどを使って、鉄製の外壁や付帯部の表面に発生した錆びをしっかり除去しておくことにより塗料の耐久性を高めます。
なお、外壁塗装ではメインの外壁以外の細かい部位、雨樋、雨戸、軒天、水切りなどもどのように下地処理をしてどのように塗装していくのかをしっかり確認しておきましょう。
外壁材ごとのチェックポイント
外壁の種類ごとのポイントを解説していきます。
サイディングボードやALCの場合
コーキングの処理がどのような内容になっているかも重要です。
サイディングボードにはボードとボードの間にボード同士を繋ぐ目地にコーキングが入っています。
窓とボードの間にも入ってすね。この部分は外壁と比べると耐久性が低いため紫外線で劣化しやすく、外壁よりも先に劣化していることがあります。
コーキングが劣化すると裂けたり縮んだりして隙間から雨水が入り込んでしまいますので、劣化を放置したまま下塗りをしても全然意味がありません。
ボードとボードの間の板間のコーキングであれば撤去打ち替えをして、サッシ周りのコーキングであれば撤去打ち替え、または増し打ちをしてから塗装に入ります。
そして傷んでいる所だけ施工をするんではなく、コーキングはすべて施工するべきです。
見た目で傷んでいる傷んでいないの判断は個人の主観になってしまい見る人で施工の内容が変わってしまいます。
職人さんと営業でも違うと思いますし、営業とお客さんとでも違うと思いますので、そこの差異をなくすためにもすべてを施工するべきだと思います。
サイディングボードに多い症状
ボードの浮きです。
縦サイディングではなく横サイディングの場合で多いのも特徴です。
具体的にどのような症状になっているのかと言いますと、防水効果を失ってしまったボードが水に濡れて乾いての膨張収縮でボードが反ってしまう傷みです。
当然浮いてしまっているので塗装してもまったく意味がありません。
ですので、塗装をする前にタッピング作業をして浮きを元に戻してから塗装に入ります。
ただ、これは様々な理由から絶対治るものではありません。
そして最悪の場合、ボードが腐ってしまっていたり、塗装しても無意味だと判断できる場合は、ボードの張替えを行ってからの塗装になってしまうケースもあります。
ですので、現状の外壁の状態がどの程度の傷みなのかによって塗装できる塗料や、期待できる塗料の耐久年数もかなり変化してしまいますので、是非ご自分の家の外壁の状態は関心を持ってほしいなと思います。
といった感じで下地処理からの下塗り塗料の相性のお話をさせていただきましたが、いかがだったでしょうか。外壁に限った話ではないと思いますが、基本が大事だということの再認識になってもらえたのかなと思います。それでは、また次回も見ていただけたらなと思います、失礼します。