ノンアスベスト屋根の見分け方と施工方法
こんにちは!!マストホームズ静岡 富士支店の清です。
夏も終わりに近付き朝晩が少し涼しくなってきました。
そこで、スレート屋根と言われる屋根材に関して特徴とメンテナンス方法をお伝えしたいと思います。
スレート屋根とは?
スレート屋根は【カラーベスト】【コロニアル】【パミール】など商品名で言われる事が多々あります。
スレート屋根が選ばれる理由
スレート屋根は昔から今でも使用され続けています。
理由としては以下の点があります。
- 地震大国の日本にとっては和瓦や洋瓦より軽量のため。
- 施工性の良さ
- 価格が安価なため。
などがあげられます。
スレート屋根の主成分
スレート屋根の主成分はセメントになります。
スレート屋根には2つに分けてアスベスト(石綿)入り、もしくはアスベスト無しに分かれます。
簡単に言うとアスベスト(石綿)が入っているか?入っていないか?です。
そのアスベスト(石綿)ですが2006年に実質的に全面禁止になりました。規制内容ですが石綿の含有率が0.1%を超えるものの製造、輸入、譲渡、提供、使用が禁止されました。
ところで?法律的に禁止になるアスベスト(石綿)は良くない?
結論:有害物質の為、人体には絶対に良く有りませんがスレート屋根の強度と耐候性に関してはアスベストの入っていないスレート屋根に比べ強度がある為、全部は否定出来ません。
実際にアスベスト入りスレート屋根もアスベスト無のスレート屋根も一般住宅に使用されて十年以上も経過しているので結果が出ているからです。その結果こそが建築業界、塗装業界の話題になっている事が今回の本題です。
その話題とは・・・ノンアスベストのスレート屋根の劣化です。
結論:アスベストが入っていないスレート屋根は脆弱で不具合が生じやすいという事です。
無論、材質自体が脆弱なので塗装をしても意味が有りません。塗装とは傷んだ部材(屋根材)を新品の様に復活させる事は不可能です。
イメージですが仮に新品が100だとすると紫外線や雨、風によって長年、風雨にさらされてきた部材が80や70になるとします。仮に70になった部材を塗装する事で100になる事は無いです。70になった屋根材の上に塗装を上塗りする訳ですので70をキープするような感覚だと思います。もちろん、塗料自体の耐久年数、施工方法に大きく左右されます。
それではノンアスベストのスレート屋根はどのようなメインテナンスが最適なのか?
結論:弊社がオススメしているのはカバー工法です。カバー工法とは既存のスレート屋根の上に新しい屋根材を被せることです。既存の下地を利用してルーフィングを貼って上貼りします。葺き替え工法とは違い既存の屋根材を撤去しないので手間と処分費が掛からない為、比較的、安価に施工出来る事が最大のメリットです。又、ルーフィングも屋根材も二重になるので雨水の侵入を抑えられる為、安心だと思います。そして耐久性が高く、軽量なガルバリウム鋼板などをカバー工法で使用することにより次回のメンテナンスの間隔を伸ばすためにも有効な手段と言えます。
ノンアスベストのスレート屋根の見分け方
結論:知識と経験の有る者が直接、屋根を目視確認、触診確認する事です。建築物には設計図や仕様書などの書類が存在しますがメーカー、商品名まで記載していない事が多いです。しかも記載いしていても実際使用している屋根材と違う事が多々有るのが事実です。実際の屋根材に記載している事も有りますが瓦と違って置き瓦が有る事は無いですし、スレート屋根の裏側に記載されていますがスレート屋根をめくらないと確認出来ません。形状や表面の材質によりメーカーや商品名の特定は類似商品が多い為、難しいのが事実です。なので直接、傷みの確認をする事が大切なのです。私自身、数多くのお客様の屋根を施工させて頂きました。10年以上経っていれば全ては屋根の傷みが教えてくれます(笑)
ノンアスベストの傷みの特徴
結論:雨や風でスレート屋根の破片が落ちてきたり、屋根を見ると所々屋根が欠けている所がある。屋根の小口が素地(灰色)の箇所が多いなど普通に生活していてもわかり易い現象が起きる場合も有ります。
実際に屋根に登って確認した場合、屋根のクラックの数にビックリするはずです。アスベスト入りの屋根は登って屋根材の上を歩いてもスレート自体のしなりが有り割れにくいのに対してノンアスベストはパリパリ割れている様な音がします。見た目ではミルフィーユ状に劣化(層間剥離)していたり、小口付近の傷んでいる箇所を触ると粉状になったり、凍害の様にスレート屋根がスカスカになっていたりします。
以上の事から新築から10年以上経過したお家は屋根の点検をオススメします。お家の傷みはメンテナンスのサインです。心配の方は是非、マストホームズ静岡にお問い合わせ下さい。