トタン外壁トタン屋根塗装工事について
みなさんこんにちわ。マストホームズ静岡の小西です。花粉の季節になってきましたね。みなさんいかがお過ごしでしょうか?マストホームズ静岡の社員はくしゃみが止まらない日々をすごしております。ただこの辛さも3月いっぱいなのであと一か月!!乗り切りましょう!
ところで今回ご紹介していくのはトタンの外壁とトタンの屋根の塗装工事の依頼がありましたの。この工事の詳細をご紹介していきたいと思います。
今回依頼を頂きましたのは、築45年以上経つ物件になります。この建物は大家さんが借家として貸し出している物件で、借りて頂いてる方の為にも綺麗にしたいとの事で工事をさせていただきました。前回に何回か塗装工事をしてきたそうで、今回で最後の塗装になるそうです。持ち主の方もそんなにお金はかけたくないとの事で、何社か相見積もりをとったそうですが、最終的には値段と使用塗料、工事工程やアフター面で弊社に任せて頂きました。本当にありがとうございます!
今回の対象物件の施工前です。
築45年経つ物件で、外壁は正面がモルタルで周りの3面はトタン外壁になります。屋根はトタン屋根の瓦棒でした。
傷みとしては、屋根壁のトタン部分には錆がでており、ところどころトタンが欠けている個所もありました。
施工前の写真です。
既存の外壁にはつたが多くありました。このツタを撤去していくのですが、結構大変な重労働になります。ツタも放っておきすぎると撤去する際に外壁を傷めてしまいますし、ツタの根っこのつぶつぶした痕が残ってしいまいますので、このような状態になる前の施工がお勧めです。
外壁の錆の状態です。以前にも何度か塗装工事をされていたそうですが、雨水をはじき切れなくなると雨水の吸収乾燥を繰り返し、錆びてしまいます。これがひどくなると穴が開いてしまったりトタンの一番下の部分が錆びて欠けたりしてしまいます。できればこの状態になる前の塗装工事がお勧めです。
モルタル部分の施工前です。表面につやもなく雨水を吸収する状態になっていました。モルタルも傷みが進むと色褪せしたり、ひび割れをおこしたりします。ひどくなると欠けたりし補修痕も目立ってしまうのでそうなる前のお手入れが必要です。
屋根の施工前の状態です。前回塗装の塗料が剥がれてきていました。屋根は特に年がら年中雨風が当たる場所なので傷みも外壁に比べると大きく出てきます。また屋根になるとなかなか傷みの確認ができないのでメンテナンスするタイミングも難しくなります。トタン屋根に関しては5~7年程度で塗装していくのが理想ですが、遅くても10年周期では塗装してあげたほうが長持ちします。穴があくまで放っておいて屋根を換えてしまうしまう方法もありますが、費用もかかりますし、屋根の交換だけでは済まなくなるケースも出てきますので、やはり小まめに塗装してあげた方が良いと思います。
作業① ツタ撤去
施工前の状態です。
ツタ撤去わした後の写真です。ツタ撤去はまず、手でとことん引っ張って撤去していきます。トタンの中にもツタが伸びていますのでとことん引っ張ってツタを引き抜きましょう!この作業が結構重労働です。次にツタの根が外壁に無数についていますので、これをマジックロンというタワシみたいなものでゴシゴシ削り取っていきます。これがまた結構大変な作業で出来る限り平らになるようにとことん削っていきます。どうしても根が取れない箇所にはバーナーで炙り焼いて撤去していきます。
作業② ケレン作業
施工前の状態です。
前回の塗膜が剥がれてしまっていますのでここに塗料を塗っていくわけにはいきません。浮かぶか浮いている個所にどんないい塗料を塗っても下地が浮いていれば簡単に下地事剥がれてしまうからです。この剥がれた塗膜をカワスキやマジックロンでこれまたゴシゴシ削り落としていきます。また錆が出ている個所も同じくケレンをしていきます。これも錆の下にある地を出してそこに塗装していかないと意味がないからです。なんでもそうですがこういった下地の作業に時間をかけなくてもいい塗装はできいません!
ケレン作業風景です。
作業③ 下地調整材(錆止め塗料塗布 ハイポンファインプライマーⅡ)
屋根ハイポンファインプライマーⅡの施工前施工後の写真です。
外壁トタンにもハイポンファインプライマーⅡを塗布していきました。
トタンなどの金属系の外壁や根には錆止めといわれる下地調整材を塗っていきます。錆止めは何のために塗っていくのかといいますと、錆を止めるために塗るのですが、細かくいうと、金属の表面に被膜を形成して錆の原因である水や酸素を遮断・除去することで腐食を防いでいく、この為です。錆止め塗料にもいくつもの種類がありますが、弊社では日本ペイントのハイポンファインプライマーⅡを推奨しています。適用下地は鉄やすステンレス、アルミ、FRPなどにも適用してくれます。私たちが施工するほぼ全ての下地に適しています。また錆止めにもいくつかカラーバリエーションがありまして、上塗りに合わせた色を選ぶことができるようになりました。
作業④ ファインSI中塗り
下地調整材の塗布が終わり乾燥したら、仕上げ塗料の中塗りをしていきます。今回選定した塗料は日本ペイントのファインSIという塗料になります。シリコン塗料で長持ちする材料になります。
ファインSIの特徴
①現場にこれはまず一本欲しいという塗料です。というかこれがあれば安心という塗料です。
②高耐候性(耐候性1種の性能)日本ペイントの特殊処理技術を組み合わせた高耐候性シリコン系塗料により優れた耐久性を実現した塗料です。
③抜群の作業性・多目的用途 かぶり(隠蔽性)がよく塗装時の発泡がなく、抜群のぬりやすさです。すばやく乾燥するので冬場の施工にも安心です。また、各種外壁(サイディングボード・モルタルなど)鉄部、FRP,硬質塩ビ部などの塗替えに幅広く適用できます。
④弾性仕様 外壁のひび割れに追従でき、各種弾性形塗料の塗替えに適応できます。
⑤防藻・防カビ性 藻・カビの発生を抑え、建物の美観と清潔な環境をまもります。
⑥ターペン可溶 弱溶剤系であるため臭気がマイルドでさまざまな下地に塗装できます。
⑦低汚染性 親水化技術により外壁の美観を損なう雨垂れ、汚染から建物をまもり美しさを長持ちさせます。
⑧浸透性 透湿性が高い為結露から建物をまもります。
⑨環境にやさしい 鉛などの重金属を配合していません。もちろんホルムアルデヒド・クロルピリホスも配合していません。
このような特徴のある長持ちタイプの塗料を選定していきました。つやも程よく出る塗料で塗っていて気持ちのよい塗料です。
作業⑤ ファインSI上塗り
ファインSIを上塗りし仕上げていきます。仕上げ材を中塗りと上塗り2回塗っていきますので、艶もでて見違える仕上がりとなりました。最近ではシーラーレスという下地を入れずに、仕上げ材2回で仕上げていく材料もありますが、錆の出ているトタンなどは今回のような工程をお勧めします!
作業⑥ 各部位の仕上げ
小庇の施工前施工後です。見違えました。
雨樋や軒裏の仕上げ塗装です。
トタン屋根の施工前施工後写真です。
勝手口の施工前施工後です。
全体の施工前の写真です。
全体の施工後の写真です。
最後に
工事が終わり、大家さんや借り手の方ご近所様にも「きれいになったね」お褒めの言葉を頂きました。色に関しても、気に入っていただけたので良かったです。大家さんが遠方の方でしたので、お会いして打ち合わせをすることが出来ませんでしたので大家さんのイメージ通りになるか少し不安なところもありました。また借り手の方も毎日くるところだからこんなに綺麗になって嬉しいとよろこんで頂きました。
トタンも大分錆が出ていましたが、しっかりと工程を踏むことで蘇りました。トタンの場合は錆に対してどこまでやるかというところが重要になってきます。見た目がとりあえずは綺麗に仕上げることもできますが、それでは錆もすぐにでてきてしまい意味がありませんもで、今回紹介させて頂いた内容を参考にしていただき塗装していただければと思います。
以上、トタン外壁トタン屋根の塗装に関してでした。最後まで読んで頂きありがとうございました。