雨樋の交換方法と塗装の比較ポイント
こんちには、マストホームズ静岡の小西です。10月後半の時期は、雨は多いし台風はくるしで全く工事が進みません!
天候はしょうがないことなのですが、足場組んでいるお宅様には工事が長引きご迷惑をおかけすることも多くなります。
また、職人さんにとっても歯痒い時期ですね。
今回は
「雨樋を交換するのがよいのか、塗装で済ませるのか」
こんな相談について書いていきたいと思います。
築20年から40年の塗装工事相談急増
なぜこのテーマを取り上げたかというと、最近、築年数が経っているお宅様の工事が多く、築20から40年経つ家の塗装工事をよくさせていただきます。
その際に施主様から、「うちは年数経つから塗装ではなく、雨樋を交換した方がいいのではないか」という会話をすることが増えてきました。
確かに年数経てば経年劣化でなんでも傷んできます。
先日塗装工事をさせて頂いたお宅のY様は工事中に足場に上られ樋を直接確認したそうです。
このお宅様のデータは以下の通りです。
- 建築年数:築22年
- 会社:パナホーム(ハウスメーカー)
- 外壁や屋根の塗装経験なし
ご主人様も建設関係のお仕事をされている方で、工事前から雨樋を交換した方がよいのではないかという話は出ていました。また仕事関係の方からも雨樋は築20年経てば交換したほうがよいとアドバイスを受けていたそうです。
ご主人様が気にされていた内容としては、
①雨が降ると雨樋同士をつなぐジョイントからぽたぽたと雨が垂れてくる。
②新築時から比べると雨樋がねじれたり歪んだりし変形してきた。
③日の当たる面の樋が色褪せしてきた。
④樋を支える金具も緩んできた
以上のような傷みが気になっていたそうです。
雨樋にもいろいろな種類の樋があり、一番普及している素材の雨樋は塩化ビニール樹脂で出来ているものが主流となっています。
他にも銅で出来ているもの、ステンレスでできているものなど様々です。
ちなみにY様のお宅で使用されていた雨樋は塩化ビニールでできており、10年も経つと色褪せしてくる樋になります。ただ見る限り色褪せはあるものの22年もたっているとは思えない状態で、割れたりしているところもないですし、①の雨水がポタポタ垂れてくるという症状も、原因としては落ち葉や砂ぼこりが溜まったことが原因でしたので、検討した結果今回は塗装で仕上げることとなりました。ただ、Y様のお宅の樋は塩ビでもサイズが大きいもので形も角樋でしたので塗装で済んだのだと思います。
通常の塩化ビニールの樋は丸のものが主流で、確かに、このタイプの樋は形状が丸なので歪みや変形が見られやすい特徴があります。ひどくなると塗装だけでは済まず交換した方がよいケースも出てきます。交換となると金額も塗装の何倍もかかってきてしまいますので、劣化がひどくなるまえの塗装をおすすめします。目安としては10年周期で塗っていれば樋交換は必要ないと思います。また交換が必要になるケースでも、全てを交換しなくてもよいケースがほとんどです。割れてしまったら、その部分だけ交換することも可能です。
以前に塗装をさせて頂いたお客様から聞いた話ですが、樋を直してほしいと業者に頼んだら年数がたっているから全て交換したほうがよいと提案されたそうです。みてみると部分的な交換は必要でしたが日の当たらない面などは全くといってよいほど傷んでおらず交換の必要がありませんでした。このようなこともありますので、樋を交換するかどうかはまず信用のおける業者さんの現場をみていただいて、交換する範囲を見極めていただいたほうが良いと思います!!マストホームズ静岡では、樋に関係する工事もおこなっていますので、悩んでいる方がいらっしゃいましたら気軽にご連絡ください!!
次回も普段の会話から出た気になったテーマを取り上げて書いていきたいと思いますので、よろしくお願い致します!!
住まいの悩みは、雨樋1つでも軒の長さや上下階の階層などさまざまな悩みがあります。
一見すると修理も簡単そうに見えるかもしれません。
しかし、雨風の影響を受けてきた中で劣化や破損した素材を補修する前にはその原因をしっかり調査することが重要です。
継ぎ手の問題や新しい部品の色合いも同じにするべきかそれとも今の外壁の劣化度合いに応じて考えるか?
それぞれの建物の相談に応じた適切なパーツ選びも重要なポイントになります。