モルタル壁のメリットとは
こんにちは。マストホームズ静岡中村です。私の初ブログでサイディングボードについて書かさせて頂きましたが、皆様見ていただけたでしょうか?
過去の記事の冒頭でもご紹介させて頂きましたとおり、現在日本の住宅の外壁材の80%の割合を占めているのがサイディングボードです。
サイディングだけでなく、どんな素材でもメリットとデメリットがございます。耐久性、耐震性、耐風性、耐水性など近年は自然災害の発生が頻発しています。
こうした時代に雨水1つでも将来は色の偏食やカビ、雨漏りなどの発生の原因につながります。
本日の記事は残り20%のうち半分の10%の割合のモルタル壁について書いていきたいと思います。
モルタル壁の特徴
急にモルタル壁と言われてもイメージがしにくいかもしれませんが、昔ながらの和風建築の住宅に多い「土壁」と言ったほうが皆様はイメージいやすいでしょうか?昔からこのモルタル壁はよく使われ、日本の気候にもすごく合っていると言われているのがこのモルタル壁になります。そもそもこのモルタル壁とはセメントと石とか砂を水で混ぜ合わせた外壁になります。
よく新築の時に左官屋さんが粘土みたいなもので外壁を作っているのがモルタル壁です。
特徴1
セメントが含まれているので頑丈そうに見えますが、サイディングボード同様水を吸いやすいということがデメリットになります。
特徴2
新築時にモルタル壁表面に何かしらの塗装がされていて防水をしてくれています。
モルタル壁は新築時にどんな塗装がされているかにより耐久年数も大きく変わってきます。他の外壁同様モルタル壁も水にものすごく弱い外壁材になります。
よくある誤解
モルタル壁自体には防水機能はありません。主原料がセメントや石などだからです。
その為モルタル壁が水を含んで、乾燥してというのを繰り返していくと、モルタル壁自体が劣化していきます。少しの揺れでひび割れが入りやすくなったり、膨張伸縮でもひび割れが入ってきます。つまり簡潔に述べると、モルタル壁が水を吸うと、ヒビが入ってきます。ヒビが入るとそのヒビ割れからさらに水が入ってきます。ひび割れも少しづつ太くなってきます。年数がたつと雨漏れの原因にもなります。モルタル壁もほかの外壁同様水に注意しなければいけないという事です。
モルタル壁のメリット
次にモルタル壁のメリットについて書いていきたいと思います。
メリット
メリットは以下の3つとなります。
1点目は質感が良く(マッド感)自分の好みのデザインを再現できる点です。サーディングボードはどうしても既製品になりますので、自分の好きな柄をどうしてもある物の中から選んでいかなければいけませんが、モルタル壁は職人さんにおねがいしたら、自分の好みのパターンやデザインを再現することができます。最近「ジョリーパット」という西欧風の外壁が人気ですがあちらも実はこのモルタル壁になります。
2点目はコーキングがない為目地割れやメンテナスの時にコーキングの補修をする必要がない点です。サイディングボードのところでもお話ししましたが、サイディングボードのお家にはコーキングというゴムが打たれていて、このゴムを補修していくのに費用がすごくかかります。またこのコーキングの劣化から外壁が傷んでくることが多いです。その為このコーキングがないモルタル壁のお家は、コーキングからの外壁の劣化を防ぐ事が出来る事と、メンテナンスの費用が抑えることができるのがメリットとなります。
3点目はお家に熱が伝わりにくい点です。サイディングボードや金属系の外壁はどうしても熱を含みます。夏場外壁を触って熱いと感じた方もいらっしゃると思います。特に金属系の外壁の表面温度はとても高くなります。それらボード系の外壁材に比べるとモルタル壁のセメントや石・砂は熱をあまり含まないので夏場でもそこまで熱くなることはありません。また外壁は水以外にも熱による劣化もありますので、熱が伝わりにくいことはモルタル壁のメリットと言えます。
次回はモルタル壁のデメリットについて書いていきます。
タイルのほうが仕上がりが綺麗?
今の主流は何?
家づくりの相談や依頼をする会社によって、提案はそれぞれ異なります。多くの会社で話を聞いているうちに、何が真実なのかわからなくなってしまっている方も多いようです。
そのため、弊社にご相談をいただきます方の中にも、情報が混在し、症状について全く異なる素材の知識が入り込んでしまっているケースもございます。
まずは住宅の基礎の知識として、建物の経年に対して管理をしている会社からじっくり話を聞いてみるのも良いと思います。
防水性は表面なのか下地で対応するのか?
こうした細かな点が放置されていると、大きな誤解を生みだすきっかけにつながります。
定期的に情報収集を行うことは非常に良いことですし、大切な事です。しかし、クラック、カビ、塗膜の剥がれなど経年劣化に対する理由や原因を知るためにはそうしたケアを行っている会社に相談するのが近道。
実際に修理や修繕作業に関わり、凹凸などを見ると、比較すべきポイントも明確になってきます。
何が優れているのか?何を比較しなければいけないのか?
こうした素朴な疑問にもしっかりと適切にアドバイスをさせていただきます。
別にすべての家が10年たった状態で同じように処理が必要な現象を起こすわけではありません。長持ちするコンクリートでも道路の改修工事などを行う必要があるのです。
きちんとそれぞれの地域の状況に合わせたメンテナンスを行うことが重要です。