木部洗浄と木部塗装
こんにちは!㈱マストホームズ静岡の田中と申します。この度、工事が終了した現場が最近ではめずらしくなった純和風のお家でしたので、その工事内容や手順、木部の施工方法などをお伝えしたいと思います。
まずお家の外観はこちら
写真1枚では伝わりづらいですが様々なところに木を使っていてとても雰囲気のあるお家です。
各部分の施工前の状態がこちら
こちらのお家は築11年ということで大きな傷みは全くありませんが、やはり木でできた部分は腐食が進んでいたため、施工に踏み切って頂きました。
≪木部の洗浄と使用塗料≫
まず木部の塗装の前に傷んでシミなどがでた木を薬品で洗い、きれいにしていきます。今回木の薬品洗浄に使うのは、株式会社ミヤキの『アクロンA』、『アクロンB』という洗浄材になります。
この薬品を木に塗り付け薬品洗浄を行います。
施工前は全体的に木が濃い色に汚れています。
これに薬品をかけると下の写真のように白い灰汁(アク)が出てきます。
薬品洗浄は、一度薬品を塗り付けだだけでは完全に取れません。
例えばこの現場では、薬品の塗り付けと薬品を洗い落すという作業を3回繰り返しました。
薬品洗浄を行う前と後を見比べて頂くとその色の違いを見てとって頂けると思います。
木を洗浄後、これで完成としてもよいのですが、今回は次に木を保護するための『防腐剤』を塗装しました。
使用した材料は、静岡県の会社【和信化学工業】の『ガードラックアクア』です。
ガードラックアクアは【防虫】【防腐】【防カビ】成分が入っており、木をより長く持たせるために材料です。木に直接染み込んで作用するタイプですので、木目をなくすことなく塗装できるため、和風建築の木部にはとても適した材料です。
以上が木部の灰汁洗い工程についてです。正直、3回も薬品洗浄を行わないことも多くあります。薬品洗浄の回数が少ないと職人の手間が省けるため価格が抑えられますが、色が完璧には抜けません。ですが、塗装するガードラックの色をもっと濃い色にすればとてもきれいにしあがりますので、そこは業者の方と相談を密に行い価格面と天秤にかけて決定して頂ければと思います。
ちなみにガードラックには下のように様々な色があります。今回は白木色という色目をしようしましたが、例えばチークなどを使用すれば薬品洗浄は1回もすれば問題なく仕上がると思います。
木部の塗装は、職人の丁寧さや腕が如実に出ますので、静岡にお住まいの方は、正確丁寧な仕事を約束しますので是非マストホームズ静岡にご連絡下さい。