外壁塗装見た目の違いと長期的節約の見極め方
こんにちは!マストホームズ静岡の工藤です。今回は、塗料の見た目の違いについてお伝えさせて頂こうと思います。
塗料を選ぶ上で皆さんは何に注意されますでしょうか?耐久性や金額等を重視される方も非常に多いと思います。もちろん、私自身も、塗料は耐久性が高くお家の外壁を長く守ってくれる事がとても大切だと思います。
しかし、実は耐久性の高い塗料を選ぶ場合は特に、塗料の見た目というのはとても大切になります。
外回りの塗装は、雨や紫外線からお家を守る事が最大の目的です。
美観性もとても重要になります。
毎日生活する家が自分の気に入った見た目の方が、とても充実した生活を送れると思います。
しかし、逆にですが、とても耐久性の良い塗料だったとしたも、見た目が気に入らなかったらどうでしょう?
長い期間(次の塗り替えまで)もやもやした気持ちで生活をしなければならないならないかもしれません。
ですので、今回は塗料の見た目にどのような種類があるかをご説明させて頂きたいと思います。よろしくお願い致します。
エナメル塗装(単色艶有り)
まず、最も一般的な塗装の見た目として、エナメル塗装(単色のエナメル塗装)があります。最も目にすることが多い仕上がりだと思います。
この写真のように、一色で仕上げていくのが最も一般的な仕上げ方になります。
エナメル塗装(単色艶有り)のメリット
①施工性が良く、工事費用が高額になりにくい
単色で塗っていくだけなので、施工が難しくはありません。工期もそれほどかからない為、工事金額もそこまで高額にならないことが多いです。※しかし、塗料の種類によっては高額なものもあります。
②耐久性が良い
エナメル塗装は、基本的には下地塗装含め3回塗りをしていきます。3回塗りでしっかり塗膜を作っていく為、耐久性が高いです。※塗料の種類によって耐久性は異なります。
③外壁の劣化(ひび割れなど)をある程度隠せる
色を付けての塗装になりますので、元の外壁にひび割れや、欠け等の劣化があったとしても、ある程度隠すことができます。
④カラーバリエーションが多い
単色での塗装になる為、色のバリエーションが非常に多いです。塗料メーカーの基本色の他にも、調色で様々な色を作れる為、何百種類もの色の中から好みの色を選ぶ事が出来ます。
⑤艶有りの為、汚れが付きにくい
艶有りの塗装になる為、汚れが付きにくくなるというメリットもあります。汚れが付くのを気にして、白っぽい色の外壁に出来なかった方等にはオススメできる塗装です。※艶有りとそうでも汚れが付くことはあります。汚れの付く度合いは立地等の条件によって変わります。
エナメル塗装(単色艶有り)のデメリット
①外壁の模様が消えてしまう
今は、新築時の外壁にカラフルな柄が付いていることも多いです。単色塗装の場合、その模様が消えてしまいます。元々の柄を消したくないという方にはオススメ出来ない塗装です。
②艶有りの見た目を好まない方も多い
塗装をした後の艶が好きではないという方もいらっしゃいます。艶有りの塗装をした後は、外壁がピカピカ光ります。人によって感じ方は違いますが、ピカピカした外壁を安っぽいと感じる方もいらっしゃいます。
2、エナメル塗装(単色艶消し)
次はエナメル塗装の艶消しの場合です。
写真のように単色で艶の無い仕上がりになります。
エナメル塗装(単色艶消し)のメリット
施工性が良い、外壁の劣化を隠せる、カラーバリエーションが多いことは先ほどご説明したエナメル塗料のメリットと同じになります。
①艶が無い為、落ち着いた仕上がりになる
艶消し塗料のメリットとしては、仕上がりの高級感になります。艶があり、ピカピカした外壁を安っぽいと感じる方や、元々の外壁が完全な艶消しで(和風のお宅などに多いです)、その風合いを変えたくない方にはオススメです。
エナメル塗装(単色艶消し)のデメリット
①耐候性が落ちる場合がある
艶消しの塗装は、艶有りの塗装より耐候性が落ちる可能性があります。 というのも、ほとんどの艶消し塗料は艶有り塗料の中に「艶消し材」を混ぜて作られているためです。 他の物質が混ざっている分、機能性に影響が出てしまうのです。 耐候性が低いと外壁の寿命が短くなる可能性が高いため、塗料選びにおいては重要なポイントと言えます。
②汚れが付きやすくなる
艶消しの塗装になると、艶有りの塗料に比べ汚れが付きやすくなります。艶消しの塗料の場合は、艶有り塗料に比べ水はけが悪く、汚れも付着しやすいです。また、汚れが付きやすいことが原因で白系の薄い色なども選ぶことが難しくなります。
3、クリヤー塗装
次にご紹介させて頂きたいのがクリヤー塗装になります。
写真のような透明な塗装になります。この塗装は、エナメル塗装の次に弊社では塗装をさせて頂く事が多い塗装になります。
クリヤー塗装のメリット
①元の外壁の柄を活かすことができる
クリヤー塗装の最大のメリットとしては、元の外壁の柄を活かせる(残せる)点にあります。その名の通り透明な塗装になりますので、建てた時に選んだ外壁の模様を消したくないという方には最もオススメ出来る施工方法になります。
②工事費用が高額になりにくい
クリヤー塗装はエナメル塗装のように下地塗装が必要無い為、基本的には2回塗りで良いです。塗装回数が少ない為、施工費用が安く済むことが多いというメリットがあります。
クリヤー塗装のデメリット
①外壁の傷み、汚れを隠せない
クリヤー塗装の場合、文字通り透明の塗装になる為、外壁の劣化(ひび割れ、欠け、色あせ)を隠すことが出来ません。劣化がそのまま見えてしまう為、築10年以上経過していると施工がオススメ出来ないケースもあります。多少の劣化があってもそのままクリヤー塗装をして欲しいと仰るお客様もいらっしゃいますが、クリヤー塗装場合、透明な為、塗装した後でも紫外線はある程度中の外壁に通してしまいます。その場合で中の外壁に傷みが有ると、その部分から傷みが進んでしまう可能性があるので、注意が必要です。
4、多彩色塗装
次にご紹介させて頂きたいのが、塗料にチップが入った多彩色塗装です。
この写真のような非常に豪華な見た目になります。ヘーベルハウスの住宅では新築時に使用されている事が多い塗装になります。
多彩色塗装のメリット
①見た目に高級感が出る
多彩色塗装の最大のメリットとしては、見た目に高級感が出る事です。通常の塗装では表現できない見た目に仕上がります。御影石のような高級感のある外壁に仕上がりますので、外壁のイメージをガラッと変えたい方にはオススメです。
②非常に高い耐久性
多彩色塗装は、塗料の中に多くのチップが含まれているのが特徴ですが、このチップ自体も長持ちするシリコンチップになります。非常に耐久性が高く、塗装後15年以上経過しても目立った傷みが見られない現場も目にします。個人的には非常にオススメの塗装になります。
③汚れが目立ちにくい
多彩色塗装は、塗装自体にチップの模様がある為、汚れが目立ちにくいというメリットもあります。
多彩色塗装のデメリット
①工事費用が高額になる事が多い
多彩色塗装は、塗装の材料費用が高額な為、工事費用が高額になる事が多いです。また、吹き付けで塗装することも多い為、養生にも手間がかかり費用がかかります。
②色のバリエーションが少ない
多彩色塗装は、特殊な塗装になる為、色のバリエーションが少ないです。メーカーで決められた色の中で選ぶしか選択肢が無い為、好みの色が無い可能性があります。
③遠目で見ると、模様が分からない
多彩色塗装のチップの模様ですが、近くで見るとよく分かりますが、遠目で見てもチップの模様がよく分からないです。遠目で見た時に単色の塗装に見えてしまうのはデメリットと言えます。
いかがでしたでしょうか?今回は塗装の種類によって、見た目にどのような違いがあるのか、それぞれのメリットとデメリットをお伝えさせて頂きました。塗料選びを行う際の参考にして頂き、後悔の無い塗装工事にして頂ければと思います。
宜しくお願い致します。