屋根材の種類や特徴まとめ【静岡】
こんにちは!マストホームズ静岡の工藤です。今回は、屋根材の種類と特徴についてお話をさせて頂きます。
スレート屋根(カラーベスト)
まず、一般的に最も使用されることが多いのが、スレート屋根(カラーベスト)になります。比較的安価で、地震にも強い為、多くの住宅で使用されています。スレート屋根(カラーベスト)を屋根材として使用する場合のメリットとデメリットをお伝えします。
スレート屋根(カラーベスト)のメリット
①安価である
②カラーバリエーションやデザインが豊富
③施工がしやすい為、施工出来る職人が多い
③軽量な為、耐震性が高い
スレート屋根(カラーベスト)のデメリット
①水分に弱い為、定期的に塗装等のメンテナンスが必要になる
②衝撃に弱く、割れてしまうことがある
③防音性が低い
④凍害に弱く、寒い地域には適さない
⑤水分が滞留すると、コケや藻が発生してしまう
スレート屋根(カラーベスト)は、価格は比較的安く、施工もしやすい為、多くの住宅で使用されています。しかし、水分に弱い為、表面の防水が切れた状態が続くと、屋根材自体が劣化して、ひび割れ等の傷みが出てきます。また、屋根材が水分を含んだ期間が長くなると、屋根材を固定しているビスが錆びてしまい、強風などで屋根材が飛びやすくなります。スレート屋根(カラーベスト)を使用しているお宅は、定期的なメンテナンスが必須となりますので注意が必要です。
ガルバリウム鋼板
次に、耐久性が高く、地震にも強い為、使用されることが多くなってきている屋根材として、ガルバリウム鋼板があります。ガルバリウム鋼板は、アルミニウム55%/亜鉛43.4%/シリコン1.6%で構成されており、アルミニウムの耐食性と亜鉛の防食作用により、20年以上の長期にわたり錆を防ぐ金属になります。軽い材質になりますので、カラーベストの上にカバー工法で施工されることの多い屋根材になります。
ガルバリウム鋼板のメリット
①耐久性・耐候性が高い
②防火性能に優れている
③軽い素材の為、建物に負担が少なく、耐震性に優れている
ガルバリウム鋼板のデメリット
①衝撃に弱く、薄いため飛来物が当たると変形してしまう事がある
②金属で遮音性が低いため。他の屋根材と比べて雨音が響きやすい
③施工するのに技術が必要なため、施工費用がかかる
ガルバリウム鋼板は衝撃に弱いため、雨音が響いてしまったり、変形してしまう恐れがあるが、軽いため建物への負担が少なく、耐候性も高いため、非常にコストパフォーマンスが高い屋根材になります。カラーベストの上にカバー工法で施工できるため、リフォームでの施工も非常におすすめな屋根材になります。
ジンカリウム鋼板
ジンカリウム鋼板とは、先ほどご説明したガルバリウム鋼板と非常に近い金属の屋根材になります。ガルバリウム鋼板の構成物の比率がほんの少しだけ変わり、表面に砂状の自然石が吹き付けされている屋根材になります。表面が自然石でコーティングされているため、ガルバリウム鋼板のデメリットである雨音等は解消されています。しかし、断熱材一体型のガルバリウム鋼板の屋根材と比べると、断熱性能が劣るというデメリットもあります。
ジンカリウム鋼板のメリット
①表面が自然石でコーティングされているため、防音性が改善されている
②耐久性、耐火性に優れている
③軽い素材な為、耐震性に優れている
ジンカリウム鋼板のデメリット
①断熱材一体型のガルバリウム鋼板と比べると断熱性能が劣る
②表面の自然石が剥がれ落ちる可能がある
③海外製品が多いため、金額が高くなることが多い
④施工するのに技術が必要なため、施工費用がかかる
ジンカリウム鋼板は、耐久性に関しては非常に高いパフォーマンスが期待できる屋根材です。メーカーは製品保証を30年出しているため、非常に高い耐久性が期待できます。しかし、多くは海外製品になります。国内ではLIXILがジンカリウム鋼板の屋根材を取り扱っていますが、ディートレーディング社などの海外の会社で扱っている物を国内に輸入して施工することも多いです。建材自体が高価なことと、施工に技術も必要になるため、施工費用は高くなることが多いです。
瓦(陶器瓦)
以前のブログでセメント瓦やモニエル瓦についてはご説明させて頂いていますので、今回は陶器瓦についてお伝えさせて頂きます。陶器瓦は、茶わんや湯飲みを作る時と同じ工程で作られます。陶器瓦の寿命は50年以上ありますので、メンテナンスが必要ないのは非常に大きなメリットになります。しかし、ご存じの方もと思いますが、重量が大きいため、建物への負担が大きく、災害に弱い点は大きなデメリットになるかと思われます。
陶器瓦のメリット
①耐久性が非常に高く、塗装等のメンテナンスが必要ない
②遮音性や断熱性が高く、結露も起こりにくい
③破損しても部分的に交換することが可能
陶器瓦のデメリット
①屋根材の中では価格が高く、施工に技術が必要なため、設置費用は高くなりやすい
②重量が大きいため、建物にかかる負担が大きく、災害に弱い
陶器瓦は、基本的に傷まない素材なため、耐久性はとても高い屋根材になります。しかし、とても大きなデメリットとして、重量が大きく建物への負担が多きい事、地震などの災害に弱いことが挙げられます。今現在、日本では台風や地震で屋根が落ちてしまいブルーシートが足りなくなったりと、毎年のようにニュースになります。そのような被害は、陶器瓦を使用している住宅に非常に多いと思います。耐久性が高く多くのメリットがある屋根材にはなりますが、非常に大きなデメリットがある屋根材にはなりますので、施工するには注意が必要です。
アスファルトシングル
最後にご紹介しますのは、アスファルトシングルという屋根材です。海外では以前から普及していた屋根材ですが、日本ではここ10年くらいで使用されることが多くなった屋根材です。屋根材ではありますが、防水シートが仕上げ材になっていますので、非常に軽く、防水性に優れます。防水シートの表面には砂粒や天然石でコーティングがされています。シートの為折り曲げることが可能で、丸い屋根等にも施工が可能です。
アスファルトシングルのメリット
①防水シートの為、防水性が非常に高い
②表面を砂粒や天然石でコーティングしている為、防音性が高い
③柔らかいため、複雑な屋根や曲面にも施工が可能
④非常に軽い素材な為、耐震性に優れる
アスファルトシングルのデメリット
①表面の砂粒に水分が滞留しやすいため、コケや藻が生えやすい
②軽量で薄いため、強風で剥がれが発生する場合がある
③塗装出来る塗料が限られるため、メンテナンスには知識が必要
アスファルトシングルは、軽くて防水性が高く、丸い屋根等にも施工できるというメリットがありますが、コケがつきやすく、強風で飛ぶ可能性があるというデメリットがあります。しっかりメンテナンスをしていないと、剥がれてきてしまいカバー工法や、葺き替えが必要になるケースがありますので、定期的にメンテナンスが必要になります。
いかがでしたでしょうか?今回は、屋根材の種類と特徴をお伝えしました。これからお家を建てる方や、リフォームをお考えの方は参考にして頂ければ幸いです。