外壁クリヤー塗装のメリットとデメリット

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こんにちは!マストホームズ静岡の工藤です。今回は、外壁に塗るクリヤー塗装についてお話させて頂ければと思います。

まず、外壁に塗装の見た目には、大きく分けて2つの方法があります。それは、色付きの塗装か、クリヤーのコーティング塗装かの違いです。色付きの塗装の場合は、既存の外壁に色付きの塗装を塗り重ねていきますので、既存の外壁はすべて隠れてしまいます。それに対し、クリヤー塗装は、ニスのような透明のコーティングを外壁の上に行う為、既存の外壁の柄を残すことが出来ます。新築の時に選んだ外壁の柄をそのまま残したい方はクリヤー塗装をオススメします。

クリヤー塗装のメリット

①工事費用が、比較的安価になりやすい

クリヤー塗装は、色付きの塗装より、塗装回数が少なくなるため、工事費用を安価に抑えることが出来ることが多いです。色付きの塗装の場合は、下地塗装を1回、上塗り塗装を2回の、計3回塗りが基本的な塗装回数になります。それに対しクリヤー塗装の場合、下地塗装が必要ありませんので、上塗り用の塗装を2回塗装する施工になります。下地塗装の1回分の塗装が必要ありませんので、その分、金額は安価に抑えられる場合が多く、工期も短くなることが多いです。

②塗料自体の耐久性が高い

色付きの塗料には、顔料というものが含まれており、劣化の原因になります。塗料の中の顔料(色の素になっているもの)が劣化することで、塗膜の表面にチョーキング(さわると粉がつく塗膜の劣化現象)が発生し、雨や紫外線から外壁を守る機能が弱くなります。

顔料が塗料の劣化の原因になりますが、それに対し、塗料の耐久性を造っているものは何かと言いますと、「樹脂」になります。塗料の中に含まれる樹脂によって塗料は耐久性を持ちます。また、含まれる樹脂の種類によって、耐久性に差が出ます。

樹脂の種類は4つあり、アクリル樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、シリコン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料になります。耐久年数としては、建物の立地や周りの環境によって年数に変動はありますが、およそ、アクリル樹脂塗料で5年~6年、ウレタン樹脂塗料で8年~10年、シリコン樹脂塗料で10年~13年、フッ素樹脂塗料で15年以上の耐久性になります。

クリヤー塗装にもシリコン樹脂の塗料や、フッ素樹脂のものがあり、種類の違いによって耐久性は異なります。

③外壁に光沢を出せる

クリアー塗料の中には、防汚性や耐候性に優れ藻やかび菌に強いものや、紫外線を吸収することによってUVカット機能を発揮するものなど様々なタイプがあり、表面に艶や光沢を出しながら美しさを長持ちさせることができるのは魅力の1つです。中には、塗料の艶が好きではないとの理由で、艶消しの塗料を選ぶ方がいますが、塗料は基本的に艶がある塗料の方が耐久性が高いため、艶ありでの塗装をオススメします。※一部の塗料を除きます。

クリヤー塗装のデメリット

①既に劣化した外壁の塗装には向かない

クリヤー塗装は、既に目に見える劣化が起こっている外壁には向きません。クリヤー塗装は名前の通り透明の塗装になりますので、既存の外壁の汚れや傷、色褪せ等の劣化は全て見えてしまいます。(落とせる汚れは落としてから塗装します。)外壁の劣化部分を補修してから塗る場合でも、補修跡も塗装した上から見えてしまいますので、1度劣化してしまった外壁の上に塗装する場合は、仕上がりが非常に悪くなってしまう為、オススメ出来ません。また、クリヤー塗装自体は顔料が含まれていない為、耐久性が高いですが、透明な塗装な為、紫外線は塗料を通り抜けて外壁に届いてしまいます。既存の外壁に劣化が無ければ問題は無いですが、劣化があり、補修をせずにその上からクリヤー塗装をしてしまっている場合は、劣化部分が紫外線の影響を受けて、傷みが進んでいってしまう可能性が高いです。ですので、とにかく、1度でも劣化が発生してしまった外壁には不向きな為、築10年未満のお宅での施工をオススメします。

②向いていない外壁に塗ると剥がれの原因になる

クリヤー塗装はタイル調のサイディングボードなどのデザイン性の高い外壁材に向いていますが、光触媒や撥水処理、無機の表面コーティング、セラミックコーティングが施されている外壁には使用できないケースも多い為、注意が必要です。このような、処理やコーティングがされている外壁は、年数が経過しても見た目がキレイな事が多い為、クリヤー塗装をしたくなる方が多いと思います。しかし、このような外壁に安易にクリヤー塗装を塗ってしまうと、剥離が起き、余計な費用がかかってしまうケースもあります。耐用年数も短くなるといわれているので、既存の外壁の状態を確認してからクリヤー塗装を行うようにしましょう。

③コーキングの仕上がりに注意が必要

クリヤー塗装をする場合は、コーキングの仕上がりに注意する必要があります。クリヤー塗装をする外壁の種類は、ほとんどの場合サイディングボードになります。サイディングボードの場合、ボードの継ぎ目やサッシとの隙間にコーキング材が施されていることがほとんどで、塗装工事の際に、このコーキングも補修や交換を行います。色付きの塗料で塗りつぶす場合は、補修した後のコーキングも塗料で隠れますが、クリヤー塗装の場合、コーキングの仕上がりが全て見えてしまう為、コーキングの補修を特に丁寧に仕上げる必要があります。また、コーキングの種類によっては、クリヤー塗装が付着しないコーキング材もあります。その場合は、クリヤー塗装をした後にコーキングを全て交換する「化粧打ち」という施工が必要になりますので、注意が必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はクリヤー塗装のメリットとデメリットを中心にお話しをさせていただきました。

クリヤー塗装は、築年数の古いお宅では使用されることは少ないと思いますが、新築のお宅をお持ちで、これから初めての塗装をさせる方には、候補に挙がってくる塗料だと思います。塗料自体が透明なので、外壁に劣化や汚れがあると施工が難しかったり、コーキングの施工に注意が必要だったりと、繊細な部分は多い塗料です。しかし、施工時期や施工方法をしっかりと守って施工すれば、新築の時の柄を残したまま、とてもキレイにお家を仕上げることが出来ます。マストホームズ静岡では、静岡市、富士市を中心に、外壁のクリヤー塗装も非常に多く施工させて頂いておりますので、クリヤー塗装をご検討されている方は、是非一度ご連絡下さい。

有り難うございました。

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