日本ペイント パーフェクトセラミックGについて
こんにちは!マストホームズ静岡の工藤です!
季節の変わり目で、雨が多くジメジメした日が続きますね。。。
今回は、日本ペイントの無機塗料「パーフェクトセラミックG」についてお話しをさせて頂こうと思います。
日本ペイントのパーフェクトシリーズの最高級塗料として販売されているパーフェクトセラミックGですが、非常に良い塗料なので、今回皆様にご紹介出来ればと思います。
マストホームズ静岡は、静岡県静岡市で創業してから3年目になりますが、創業して1年目から何件かこの塗料で工事をさせて頂いております。高級な塗料な為、それほど頻繁には施工が出来ませんが、施工事例も合わせてご紹介出来ればと思います。
日本ペイント パーフェクトセラミックトップG
静岡市 外壁 パーフェクトセラミックG 2016年施工
施工前 施工前は山が近いという事もあり、コケ、カビが目立っていました。
施工1年後 コケ、カビ等の発生は見られませんでした。
こちらが、2016年にパーフェクトセラミックG(艶無し)で施工をさせて頂いたお宅になります。山が近い為、施工前はコケなどが多く発生していました。
塗装時には、質感が良いという理由で、パーフェクトセラミックGの艶無しの使用で、尚且つコケや、汚れの目立ちやすい白の色で塗らせて頂きました。
さすがのパーフェクトセラミックGでも、艶無し使用の白(艶無しの方が表面がざらざらになる為、コケ、汚れは目立ちやすいです)ですと、多少のコケや汚れは目立つかと思っていましたが、施工後1年経過しても、コケ等の発生は見られませんでした。表面の質感にも変化は無く、非常に長い耐久性が期待出来るのではないかと思います。
パーフェクトセラミックトップGは、「無機系塗料」と、「ラジカル塗料」の2つの塗料としての特徴があります。この2つの特徴がパーフェクトセラミックトップGが非常に高耐久である鍵になります。それでは、無機系塗料と、ラジカル塗料とは何なのかをご説明させて頂きます。
フッ素樹脂を超える耐久性 無機系塗料について
無機塗料とは、無機物を主成分として使用している塗料の事を言います。(一般的な世の中に出回っている多くの塗料は有機塗料になります。)無機物とはセラミックやケイ素の事を言います。日常生活で普通に目にする無機物に関しては例を挙げると、ガラスや石などが挙げられます。ガラスや石と聞くと耐久性が高そうな印象があると思います。実際、ガラスが土にかえるまでかかる年数は100万年以上かかると言われています。信じられない程長い年月がかかりますね。無機系塗料とは、ガラスの様に長持ちする成分が塗料の中に含まれている為、とても高耐久になるのです。無機物は、外部からの影響を非常に受けにくい物質な為、その無機物を中に取り入れた無機塗料は非常に耐久性が高く、15年以上の耐久性を発揮するものも多いです。
樹脂と有機塗料について
塗料における無機塗料の耐久性の位置付けは、基本的には全ての有機塗料を上回ります。有機塗料とは、有機物(炭素を含む化合物)から成る樹脂を使用した塗料のことを言います。世の中に出回っているほとんどの塗料が有機塗料になります。有機塗料に関しては、塗料を構成している樹脂の種類によって耐久性が変わります。
有機塗料の種類は4つあり、アクリル樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、シリコン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料になります。耐久年数としては、建物の立地や周りの環境によって年数に変動はありますが、およそ、アクリル樹脂塗料で5年~6年、ウレタン樹脂塗料で8年~10年、シリコン樹脂塗料で10年~13年、フッ素樹脂塗料で15年以上の耐久性になります。少し前までは、フッ素樹脂が最も高耐久で、最強の塗料と言われていました。
それでは、有機塗料のメリットとデメリットをお伝えします。
有機塗料のメリット
①ひび割れに強い・・・有機塗料は、ある程度の伸縮性がある事が特徴です。建物は、地震や、近くの道路にトラックが通った際などに、揺れる構造になっています。 その揺れによって外壁表面にひび割れが発生することがあります。 有機塗料は伸縮性があるため、建物が揺れてもひび割れが発生しにくい特徴があります。 塗装の一番重要な役割である「防水」の機能を果たすため、ひび割れの起きにくい有機塗料で施工する事には大きなメリットがあります。
②様々な価格帯の塗料がある・・・有機塗料は無機塗料と比べると、各塗料メーカーごとにラインナップが多いです。無機塗料は比較的最近世に出てきた塗料ですが、有機塗料は昔からある為、様々な塗料が存在します。予算に合わせて施工が出来ることも、有機塗料で施工する大きなメリットと言えます。
有機塗料のデメリット
①紫外線によって劣化する・・・有機塗料は紫外線にさらされることで、塗膜の劣化が発生します。分かりやすい傷みとしては、塗膜を手で触ると塗膜の粉がつく、チョーキングと言われる現象です。紫外線にさらされることで、塗膜の結合が分解されて、塗料の構成成分である顔料が表面に浮き出る現象です。塗膜の結合が分解されチョーキングが起こると、外壁を保護する機能が非常に弱くなってしまいますので、外壁が雨水等の影響を受けやすくなってしまいます。
②耐火性が低い 有機塗料の主成分は石油・石炭からなる有機物なので、炎に弱いという弱点があります。火事の際には、無機塗料と比較して炎が燃え移りやすく、二次災害に繋がる可能性が高くなります。
以上が有機塗料のメリットとデメリットになります。価格帯が様々で、ひび割れに強いというメリットもありますが、やはり耐候性の面で不安が残りますね。ひび割れに強い有機塗料で塗装をしたい場合は、やはり長く持たせるならフッ素樹脂の塗料がお勧めです。有機塗料の中では断トツで長持ちする塗料と言われています。
しかし、現在は長く王者に君臨してきたフッ素樹脂の塗料を、無機塗料が耐久性の面では凌駕しています。しかし、現在最強との呼び声の高い無機塗料ですが、良い所ばかりでは無く、デメリットも存在します。続けて無機塗料のメリットとデメリットもお話ししたいと思います。
無機塗料のメリット
①耐久性がとにかく高い・・・無機塗料の最大のメリットは、先ほどからお伝えしている通り、無機物が含まれている為、とにかく耐久性が高い事です。1度塗装をしたら次の塗り替えまで長い期間建物を守る事が出来ます。有機塗料で2回塗装する程の年数を、無機塗料での1回の塗装で持たせることも場合によっては可能だと思います。長期的なコストパフォーマンスで考えた時に、無機塗料で施工をする大きなメリットがあります。
②不燃性(燃えにくい性質)がある・・・無機物(炭素を含まない化合物)が主成分である為、有機塗料に比べると家事などの際にも燃えにくいという性質があります。塗装をする場合、外壁の表面全体を塗装するケースが多いと思いますので、火事などの災害の際に、家屋を守れる可能性が上がるメリットがあります。
③防藻(ぼうも)・防かび機能に優れる・・・コケ、カビの栄養分である有機物が含まれていない為、防藻・防かび性に優れます。コケ・カビの発生は構造上も良くないですが、住宅の美観にも大きく関わります。お家が長い期間キレイに保てることは大きなメリットと言えると思います。
無機塗料のデメリット
①価格が高い・・・無機塗料は非常に耐久性の高い塗料ではありますが、特殊な技術によって開発されている為、価格が一般的な有機塗料に比べ高くなりやすい傾向があります。また、有機塗料と違い、昔から多く存在している塗料ではない為、様々な価格帯の塗料が存在しない傾向にあります。
②塗膜が硬い無機塗料も存在する・・・無機塗料は耐久性は非常に高いですが、無機物自体が硬い素材な為、無機塗料の種類によっては塗膜が硬く、ひびが入りやすい塗料も存在します。有機物とのハイブリットタイプなら問題ないとは思いますが、施工前に施工業者や、塗料メーカーに確認すると、より安心だと思います。
③まだまだ実績が少ない・・・無機塗料が多く使用させるようになったのは数年前です。塗料自体が高価な事もあり、施工実績はそれほど多くありません。実際の塗料の良し悪しは、塗装後10年近く経過しないと分からない部分もありますので、実績が少ない事、多く販売させるようになってから期間が短い事もデメリットと言えます。
いかがでしたでしょうか?有機塗料と無機塗料のメリットとデメリットをご説明させて頂きました。それぞれ特徴がありましたね。ちなみにパーフェクトセラミックトップGは無機と有機のハイブリットタイプの塗料になりますので、比較的ひび割れが起きにくい無機塗料になりますので、その点も安心ですね。
さて、無機塗料の特徴はお伝えさせて頂きましたが、パーフェクトセラミックトップGには無機塗料と言う特徴と、もう一つラジカル塗料という特徴も持ち合わせています。ラジカル塗料と言うのも最近出てきた塗料で非常に良いものなので、ラジカル塗料についてもご説明させて頂きます。
ラジカル塗料について
ラジカル塗料とは、正式にはラジカル制御型塗料と言います。塗料が傷む原因となるラジカルという物質の発生を抑えることによって塗料の劣化を防止するという、非常に画期的な塗料になります。ラジカル塗料が、何故、長持ちするのかをご説明させて頂きます。
ラジカル制御型塗料を一言で説明すると、ラジカル制御型酸化チタンを使用した塗料と言えます。 分かりにくいと思いますので、まず、ラジカルと酸化チタンについて説明させて頂きます。
ラジカル・・・ラジカルとは、塗料を劣化させるエネルギーの事を言います。ラジカルは淡い色の塗料(白やクリーム色等)を作る際に使う酸化チタンに紫外線が当たると発生するエネルギーの事を言います。発生したラジカルが、塗料にダメージを与え、劣化させる原因となります。
酸化チタン・・・酸化チタンとは、淡い塗料を作る際に使用する白色顔料のことを言います。淡い色の塗料を作るときには必ず必要になります。逆に、濃い色を作る時は酸化チタンは使いません。
つまり、淡い色の塗料を作る場合に酸化チタンが必要になり、酸化チタンに紫外線が当たるとラジカルが発生します。そして、発生したラジカルが塗料を劣化させるのです。 ラジカル制御型塗料とは、淡い色の塗料を作る際に、通常の酸化チタンでは無く、ラジカル制御型酸化チタンを使用します。ラジカル制御型酸化チタンとは、発生したラジカルを閉じ込めるためのバリアー層がある酸化チタンのことです。ラジカルが発生してもバリアー層で閉じ込めることが出来るので、樹脂や有機顔料にダメージを与えませんので、塗料の耐候性を非常に延ばすことができます。 さらに、塗料の耐候性を高めるために、ラジカル制御型塗料には、光安定剤(HALS)と言われる物質も含まれています。光安定剤(HALS)とは、もしも、ラジカル制御型酸化チタンのバリヤー層からラジカルが漏れ出してしまった時に、ラジカルを捕まえるための。物質になります。万が一、ラジカルが外に出てしまっても、光安定剤(HALS)が捕まえてくれるので塗料を傷める心配がありません。
ラジカル塗料のメリット ①艶があり、低汚染性・防藻(ぼうも)・防かび機能に優れる・・・優れた親水化技術により雨だれを防ぐ効果があります。また、バイオ技術により藻やカビの発生を防ぐ効果があります。
②まざまな外壁に塗装が可能・・・ラジカル塗料はさまざまな部材に塗装出来るのも大きな特徴です。窯業(ようぎょう)系サイディングボード、モルタル、コンクリート、ALCボード、鉄部などにも塗装することが可能です。また、個人住宅だけでなく、店舗や工場、学校、病院などの公共施設にも塗装することが出来ます。
③業性が高い・・・ラジカル塗料は水性で、しかも1液型塗料なので、扱いが簡単です。塗料には主材と硬化剤混ぜる2液型と、そのまま塗装が出来る1液型があります。ラジカル塗料は1液型なので、施工にかかる手間が少ない塗料と言えます。
ラジカル塗料のデメリット ①最新の塗料なので、知名度が低い・・・ラジカル塗料が一般的に普及したのは2012年なので、使用したことが無い業者さんも多いです。ラジカル塗料を使用したい場合は、必ずラジカル塗料を扱っている業者さんに施工をお願いするようにしましょう。
②施工実績が極端に少ない・・・無機塗料と同様、最新の塗料なので、施工実績が極端に少ないです。また、施工実績もまだ新しい為、実際の劣化具合を見ることが出来ません。 外壁・屋根の塗料は、基本的に10年近く効果が継続すると考えられていますが、塗料の耐久性は、気候や、日当たりなどの立地条件、職人の技術力などによっても変わってきます。有機塗料の中では耐久性に優れたシリコン樹脂塗料や、フッ素樹脂塗料でも、10年経たずに劣化してしまうケースも御座います。しかし、そのような場合では、工法や、材料選びを再度行うことが出来ます。シリコン樹脂塗料やフッ素樹脂塗料は種類も多いですし、販売開始からの期間も長いので、情報量がとにかく多いです。しかし、ラジカル塗料の場合、10年以上経過した現場が基本的には無い為、本当に良い効果が得られるか、実際に10年経過するまで分からないのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回パーフェクトセラミックトップGを紹介させて頂くにあたって、パーフェクトセラミックトップGの大きな特徴である無機塗料と、ラジカル塗料についてメインでお話をさせていただきました。無機塗料とラジカル塗料、この2つの特徴が合わさったパーフェクトセラミックトップGは、最強と言っても良い塗料だと思います。無機塗料かラジカル塗料、どちらか一つの特徴があるだけで、非常に高い耐久性が期待できます。にも関わらず、二つの特徴を併せ持つ夢のような塗料が、パーフェクトセラミックトップGなのです。無機塗料の時点で、価格が高くなってしまうというデメリットはあります。しかし、塗り替え工事は、一般的には人生で多くても数回しかしない大きなイベントです。一般的な塗料で価格を抑え、何度かに分けてメンテナンスをするというのも一つの方法ですが、長持ちする塗料で塗装をすることは、その時は大きな費用がかかりますが、長期的なスパンで考えれば、非常にコストパフォーマンスが良いです。また、パーフェクトセラミックトップGの特徴としては、ツヤ無しの仕様にしても、高い耐久性が発揮できるため、塗料の艶に抵抗がある方でも、仕上がりの面で満足して頂けると思います。マストホームズ静岡では、有機塗料に加え、パーフェクトセラミックトップGような高耐久塗料での施工も多く扱っていますので、塗装工事をご検討させている方は、いつでもご相談下さい!