塗装は3つの塗り方があります比較ポイントを解説
こんにちは、マストホームズ静岡の笹本です。
外壁を塗装していくうえで、ローラーによる塗り替え、機械を使った吹き付け塗装、そして刷毛を使った塗装がある。
これらのうちどれが最適な塗装方法になるのか?
塗膜を長持ちさせるにはどの工法で施工すればいいのか?
以上の点について、疑問をお持ちの方も多いと思います。
見積もりをお願いした。
実際に工事の工法のお話をきいてみる。
塗料を厚く塗れるローラー塗装で外壁塗装した方がそれだけ長持ちします。
この説明を受けてから、別の業者に聞いてみると?
「塗膜が均一に塗ることが出来る吹付け塗装が安心です」
という業者さんもいるかと思います。
どちらの話も聞いてみると納得の出来る説明になるかと思います。
結果的に、どちらが本当なのか判断がつかないと思います。
実際には、手塗りにも、吹き付けにもメリットとデメリットがあります。
よって、正しい施工方法で行えば大きな差は生まれないと言われています。
しかし、手塗りも吹き付けもどちらも得意分野があります。
外壁材の種類や使う塗料によって最適な塗装方法は変わっていきます。
これまで外壁塗装をしたことがない方で、これから検討中という方も、近所で何度かは塗装工事の現場を見たことがあると思います。
外壁塗装には主な工法として以下の3つに分類されます。
- ローラーに塗料を含ませて塗るローラー塗装
- 機械を使って塗料を粒子状にして飛ばし、外壁に吹き付ける吹き付け塗装
- 手の入りにくい細かい部分を塗る刷毛塗装
があります。
外壁塗装に限らず、塗装の道具もローラー、機械による吹き付け、刷毛と使う道具という3つに分けられます。
一概にどの塗装方法が優れているというわけではなく、外壁材や建物の立地や環境、塗る部位に応じて使う道具を選択し、適材適所で仕上げていくことが殆どです。
ローラーでの塗装
毛やスポンジ状のローラーに塗料を含ませて、塗っていく方法です。吹き付け塗装とは違い、塗料の飛散があまりないため、近隣との距離が近い現在の住宅事情でも近隣に迷惑をかけることなく塗装が可能となり普及したとも言われています。ローラー塗りと刷毛塗りは吹き付け塗装とは違い、道具を使って直接、塗っていくため、手塗りとも呼ばれています。ローラー塗りは面積が広い外壁や屋根を塗る場合でも可能で比較的仕上がりも早いのが特徴です。
吹き付け塗装
機械によって空気の力を利用したり、塗料を直接加圧し粒子状にして塗る部分に吹き付ける方法です。現在ではローラー塗りが主流ではありますが、一昔前は吹き付け塗装が一般的でした。メリットとしては外壁にさまざまな模様がつけられることや、作業スピードが格段に早くなることです。ローラー塗りの数倍は早く塗装でき、今でも大規模な建物の塗り替えでは吹き付け塗装が選ばれることが多いです。
刷毛による塗装
小さな刷毛を使って塗装していく方法です。ローラーや吹き付けに較べると繊細な作業に向いており、狭い場所の塗装に向いてします。逆に広範囲に塗装する場合は、一度に塗ることの出来る面積が少ない為、広い場所の塗装には向いていません。また、ローラーや吹き付けよりも技量に左右され、仕上がりに差が出やすいと言われています。
同じ外壁塗装をするなら、仕上がりが綺麗で、なおかつ長持ちする方法で塗っていきたいと皆さん考えると思います。
最初に触れた通り業者がより、ローラー塗りの厚い塗膜でというところもあれば、吹き付け塗装で均一の塗膜でというところもあります。
結論をから言えば、施工手順をしっかりと守って塗装すればローラーによる塗装でも、吹き付けによる塗装でも差はほぼ無いかとは思います。
特に塗装工事で重視するべき所は、『何で塗っていくか?』よりも希釈率や乾燥時間などの施工の品質になります。
「希釈率」とは、塗料に混ぜて希釈する割合のことです。製造メーカーが定める希釈率を守ることで、適切な塗装ができるのです。
殆どの塗料は粘度が高いため、そのまま塗るのではなく水性塗料の場合は水、油性塗料の場合はシンナーなどの石油製品を混ぜて塗りやすくしてから塗っていきます。
皆さんのイメージからすれば、沢山薄める事が悪い事と言うのはなんとなくイメージあるかと思います。しかし、全く薄めないこともいい事ばかりではありません。ピンホールが出来たり塗りムラになったり等々どうしてもデメリットも出てきてしまいます。
本来の耐用年数に満たないまま塗料が色あせたり剥がれたりしてしまうため、結局塗り直しのコストがかかってしまうことになりかねないのです。
希釈には塗料の粘度を調節する大切な役割がありますので、メーカーが指定した希釈率を守ることが1番重要と言えます。希釈率を守ることで適度な粘度になり本来の塗料の性能が発揮出来ることになります。
次に大切なのが乾燥時間になります。乾燥時間とは、下塗りを塗ってその上から2回目の塗装の中塗り、3回目の塗装の上塗りと塗っていく時に塗料の乾かす時間のことです。
塗料というものは完成品ではなく半製品ですので、希釈し、塗り、下地に密着して初めて1つの製品になります。ですので、塗料の性能が十分に発揮するには塗った後に十分に乾燥させて塗膜をしっかり形成する必要がるのです。
イメージ的には木工ボンドなど皆さん使用したことがあると思いますがそれと同じように、硬化させるまでに時間がかかります。木工用のボンドも固まるまでに10分、場合によっては1時間と時間を置かなければ表面は乾いても内部は乾いておらず剥がれてしまいます。それと同じように、塗料にも接着剤のような働きがあり、決められた乾燥時間を守らないとしっかりと外壁に付着せず剥がれてしまう原因になります。
塗装直後は多少の密着不良があっても剥がれずに何とか付着している状態を保てる為に、乾燥時間を守らない等による外壁塗装の剥がれは、塗装が終わってすぐよりも、2年経った後に起こるケースが多いです。ですので不具合にはすぐに気が付けない場合も多くあります。
そうならない為にと、各メーカーが定める塗料ごとの時間を守った工事がとても重要になってきます。
希釈量や乾燥時間などはメーカーのパンフレットなどに記載されていますので、業者の方に確認してどのように工事を進めていくのかなどお家の方も理解して工事してもらうことをお勧めします。
外壁塗装でも、屋根塗装でも、その他の部分の塗装でも、そもそも塗料というのは単位面積当たりの塗布量が決められています。それより少ないのはもちろんのこと、多くても問題が発生する可能性があるのです。
塗料を多く塗った場合、その乾燥に不安が残ります。表面は完全に乾いているように見えても、その中は生渇きになっている状態です。
ですので、塗装をしようと考えた時には何で塗装をしていくか?の部分よりも、塗布量や希釈量、乾燥時間など工事内容が適切であるか?
の部分に着目して工事を考えていかれると失敗のない工事が出来る可能性が上がると思います。
金額や仕上がりなどについ目がいきがちの塗装工事ですが、目に見えない部分でも大切なことは沢山あります。決して何度も出来る工事ではありませんので、後々後悔の無いよう、業者任せにするのではなく話を聞いて疑問などを解消してから工事をお願いしていきましょう。
冬などの寒い時期には気温が5℃以下になることがあります。気温が5°以下になる場合は塗料の乾燥が悪くなり密着不良を起こしてしまいます。
ですので冬などは気温が暖かくなる時間に施工する必要があります。
ですので、工事をする時期によってはそのような部分にも気を付けてお願いされるといいと思います。