木部塗装下地処理の重要性やポイント

地元静岡の塗装屋さん『マストホームズ静岡』 > 外壁塗装 > 木部塗装下地処理の重要性やポイント

 こんにちは!マストホームズ静岡の佐藤です!もう10月も終わりで、1年が過ぎるのは早いなぁと感じるこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。最近はガクッと気温も下がりまして、暑がりの僕でもさすがにクーラーは使わずに済むので過ごしやすい時期になってきましたね。ただ季節の変わり目は体調を崩しやすいので、風邪など引かれないようにお気をつけて下さい。

今回はよく質問を受ける事の多い、木部の塗装工事について書きたいと思います。

木部塗装とは

木部の塗装工事と言いますとウッドデッキや、和風の家の軒天や柱などに使用されている事が多くて外壁や屋根と一緒で経年劣化で痛みが出てくる箇所になります。当然塗装をしていく訳ですが、塗り方や塗るタイミングによってできる塗装、できない塗装がありますのでご紹介したいと思います。

木部塗装の重要性

   木材の塗装では、呼吸をして膨張したり収縮したりする性質がネックとなります。

呼吸とは、森などに生えている木々のように、生物として呼吸しているという意味ではなく、あくまで、水分を吸い込む、はき出すという性質という意味での「呼吸」です。

木は周りの湿度が高いと、湿度が高くなりすぎないように湿度を吸い取り、逆に、自身が水分を持っており、周りがからっと乾燥しているときには、内部の水分をはき出して、湿度を調節してくれます。

    このような木材の湿度調整機能は「調湿作用」と呼ばれ、木材をあしらった部屋は、調湿作用により湿度が自動的に調節されるため、とても快適になります。木が家の内装材によく使われるのは、見た目の穏やかさ以上に、この調湿作用が目的でもあります。しかし、この調湿作用の際に生じる膨張と収縮が、外壁塗装においては非常にやっかいな物となるのです。

木材の塗装はひび割れが起きやすい

基本的に、外壁塗装で使われる塗料は、塗装した面の上で固まり、「塗膜」という保護膜を形成することで、外壁を紫外線、雨、風から守ってくれます。しかし、木材に塗装をしても、表面の塗膜は固まるものの、先にあげたような、湿度による膨張、収縮の動きによって、少しずつ塗膜が剥がれたり、塗膜だけがひび割れたりしてしまいます。これが、木材の外壁塗装が長持ちしない大きな理由です。

木部塗装の塗料とは

上記の調湿作用による膨張、収縮のため、木材の上に塗った塗装は、基本的に、あまり長持ちしません。塗装を塗る下地をしっかり処理しているかどうかによって持続性も変わりますが、まじめで腕の立つ業者が適切な塗装を施したとしても、他のモルタルやサイディング部の塗装に比べると、木部の塗装の寿命は、その半分ぐらいとされています。通常、モルタルやサイディングの外壁に塗装した塗料は、短くても10年ほど効果を維持することができますが、木材に関しては、たったの3~5年ほどで塗膜がだめになってしまう可能性があるのです。基本的に、外壁や屋根みたいな保証は出せない事が多いです。

浸透タイプの塗料

浸透タイプの塗料は、木に塗料が染みこんで、木の内側から保護してくれます。木部表面に塗膜ができないため、「木」が持つ質感を塗料が損ねず、塗装後も残すことができます。通常、木材を外壁全体や家の一部に使用するときは、「暖かみのある印象を与えたい」という目的であることが多いため、塗装する際も、木目は残したいという方が多いようです。そのようなケースでは、木目を生かす塗装を行う必要があるので、浸透タイプの塗料を使用することになります。

ただし、浸透タイプの塗料は、木の表面に保護膜が作られないため、保護膜を作る塗料に比べると耐久性が低く、3年に一度は再塗装をしなければ、木材を守り続けることができません。また、家の外部にさらされている木部は、雨やホコリ、紫外線の刺激を受けていますが、それが原因で、カビが発生することがあります。さらに、そこから害虫が侵入することもあるため、外装の木部には、防藻、防虫効果のある防虫塗料も必要になります。しかし、浸透タイプの塗料には、カビがつきにくいという防カビ効果はあるものの、防水効果は弱く耐水性に劣っているものが多く、結果的に保護力はあまり期待できないため、耐久年数は短めと考えておいた方がよいでしょう。浸透型塗料では、石油系、天然油脂を含ませたものが多く、近年では、水性ステインなど水性塗料も開発されてきています。

造膜タイプの塗料

造膜タイプの塗料とは、木材の表面に塗膜を作る塗料で、撥水性を持つため耐水性も高く、耐久性に優れている点が魅力です。ただし、先の説明通りで木材の塗膜強度は強くないため下地調整や下地塗料の施工が悪ければ、木材の伸縮に塗膜がついていけず、すぐに割れたり剥離したりする可能性があります。それと、浸透タイプの塗料と違い木目が死んでしまうので見た目の雰囲気はあまり良くはありません。

造膜タイプの塗料は木部よりはむしろ付帯部分に関して使用されることが多いです。破風板、軒天、鼻隠し、ウッドデッキ、戸袋、雨戸、化粧板、水切り、雨樋など外壁塗料でない塗料を塗る場合に造膜タイプの塗料を使用する場合が多いです。特に、破風板、鼻隠し、戸袋、雨戸、化粧板など木目がなき場合が多いので持ちを考えて造膜タイプを塗っていきます。ウッドデッキの場合は木目を残すケースも多いので浸透タイプを使用することもありますが、造膜タイプの方が持ちは良いので、施主様の意向で使い分けることもあります。

 

木部塗装は下地処理が大事

外壁塗装も当然同じく下地処理は大事なのですが、木部塗装はより下地処理が重要になってきます。例えば、木が劣化が進んでいて表面がボロボロの状態で塗装をしてしまうと、まだ表面の塗料が元気でも下地から剥がれてしまい、せっかく塗った塗料が台無しになってしまいます。ですので、適切な下地処理を施してから塗装工事に入る事が求められます。

ケレン工事

 ケレン工事とは、ペーパーや紙ヤスリで基材の表面を削り、ザラザラにする事です。木部だと表面の細かい凹凸や剥がれかけている部分を削り、フラットにして塗料を塗っても大丈夫な状態にします。これは、鉄部塗装の際も行われる工程でして、職人の人工がかかってしまうのですが節約しない方が良い工程です。

下地調整材を選ぶ

ケレン作業をした後は下地調整材を塗っていくのですが、適材適所で材料を使い分けていきます。外壁と同じものでも悪くはないのですが、外壁よりも傷んでいる事が多いので、木部プライマーや、浸透性シーラー、造膜シーラーなどより強固な下地材を選びます。これらもプラスで費用がかかる材料ですが、節約せずにお金をかけて施工した方が後々を考えると良いと思われます。

といった感じで木部塗装の際の注意点や特徴をご説明してきましたが、最後は造膜タイプと浸透タイプの違いを簡単にまとめてみます。

塗料の持ち(保護力)

造膜タイプ

木材表面に塗膜を造るため耐水性、耐久性ともに浸透タイプより強く、合成樹脂塗料の場合、その保護力は主成分である樹脂の種類によって決定されます。

浸透タイプ

撥水(はっすい)性や防カビ性は備えていますが、相対的にみた場合塗膜を造らないことから耐水性、耐久性は劣ります。

質感

造膜タイプ

塗膜を造るため、触れた際の質感は塗膜の質感になり、木材の質感(木肌)は失われます。

浸透タイプ

表面に塗膜を形成しないため、触った際の木の質感(木肌)は残ります。

仕上がり感

造膜タイプ

木目を生かす透明のワニス仕上げやクリアー仕上げ、木目を生かし着色する半透明の「着色仕上げ」、塗りつぶしのエナメル仕上げ等があり、艶あり、5分艶あり等、艶の調整も可能となります。

浸透タイプ

木目を生かす半透明仕上げと塗りつぶしのソリッド仕上げが可能。基本的に艶を調整する事は不可能で、3~4回塗り重ねによって得られる底艶程度。

メンテナンス性

造膜タイプ

浸透型タイプと比較し、メンテナンスサイクルは長いのですが、塗膜が木材の伸縮に対応できずワレ、フクレ、ハガレなどの塗膜劣化を起こすことになります。その場合、下地処理に手間がかかるのでその分費用は高くなります。

浸透タイプ

塗膜を造らないゆえ雨による乾湿繰り替えしに弱く、造膜タイプと比較した場合、短期間でのメンテナンスの繰り返しが必要となります。造膜タイプと比較しメンテナンスサイクルは短いですが、ハガレやフクレ等が出来ないため下地処理に劣化塗膜の剥離作業がなく、重ね塗りが可能なため造膜型と比較した場合作業性は容易と言えます。

    以上が簡単ながら、木部塗装の際の造膜タイプと浸透タイプの塗料の各ポイント毎の違いです。木部塗装は外壁や屋根と比べてより詳しい知識や経験が大事な個所になります。と同時に結果的に手抜き工事をしてしまいがちな箇所でもあります。どちらが正解と言う話ではないですが、知り合いなどで安く済ませた場合など、そこの部分が甘く工事されていたケースも良く聞きますので、塗装工事専門でやってる業者で依頼されるのが一番安全かと思います。マストホームズ静岡では木部塗装もこだわって施工していますので、気になるところがあれば気軽に相談していただければと思います!最後まで読んで頂きありがとうございます、また次回でお会いしましょう!

0120-017-603
静岡の外壁塗装・屋根塗装MUSTHOMES静岡お見積り無料!お問い合わせはこちら 0120017603
pagetop