EBムーンガード取り扱い店in静岡
こんにちは!マストホームズ静岡の田中直と申します。
全国で見ると32都道府県で12月の過去最高気温を観測しているそうです。
沖縄では29.7度を観測し、あと少しで真夏日になるところだったそうです。
外で仕事をする方は暖かいととても楽ですが、異常気象・温暖化と考えると複雑ですね。
それでは本題ですが、今回は、弊社で新しく採用した塗料に関してお伝えしていきたいと思います。
その名も『EBムーンガード』という塗料です。これは株式会社エビナという会社がKFケミカルという塗料メーカーからOEM製造をしている塗料になります。
弊社では開業当初から株式会社エビナさんと塗料に関して付き合いがあり、今回弊社から『フッ素よりも持つ耐候性の良い塗料が欲しい』という要望を聞いて頂き、取り扱いを開始させて頂きました。
今からこの塗料の素晴らしさを実験結果などを踏まえてお伝えしていきたいと思いますが、一部私的な意見を含みますのでご注意下さい。なにより私個人がこの塗料に心酔してしまっていますので…
EBムーンガード実例
まずこの塗料の実験結果うんぬんよりも私が声を大にしてお伝えしたいのは、過去10年前に塗装した2件の現場をこの目で見てそのキレイさに驚いた点です。下の3枚の写真をご覧いただければと思いますが、左2枚は同じ物件の全体写真とアップの写真です。
写真では伝わりきらないのが残念ですが、この2件のアパートは共にEBムーンガードを施工してから約10年が経過しています。太陽の日を浴びると塗ったばかりかと思うほどキラキラと光り輝いています。先月塗装したといわれても納得がいく仕上がりです。これは様々な実験結果や数字ではなく実際にこの目で見て、私自身が感動し、お客様にも是非お勧めしたいと思ったきっかけでしたのではじめにお伝えさせて頂きました。
今現在、多くの塗装店で主力商品になっているのがシリコン樹脂を使用したアクリルシリコン樹脂塗料かと思います。これをご覧になられている方も、シリコン樹脂で検討中という方が多いのではないでしょうか?私も今まで最も多く販売した塗料がシリコン樹脂塗料ですが、シリコン樹脂塗料は塗装してから10年経った場合ここまでキレイに美観を保つことは困難な塗料です。もともとシリコン樹脂塗料は耐久年数が10年から長いものでも15年といったところかと思います。シリコン樹脂塗料でも各メーカーと様々なものが出ていますので一概にはいえませんが、私が今まで施工して、経過を見てきた中では確実にその頃に明らかな劣化が出てきます。それと比べると10年経ってのキレイさがこのEBムーンガードは格段に違います。
次に明確な数字でのEBムーンガードの魅力についてお話したいと思います。
塗料性能比較
塗料の性能を比較するにあたって、私自身、一番多く使用するデータは、サンシャインウェザーメーターという劣化促進機による試験結果です。これは、紫外線や雨、風といった気象条件を再現できる機材を用いて対象の塗料の対候性を測る試験です。
写真では見づらいかと思いますが、上の写真は促進耐候性試験の結果になります。
赤い線がEBムーンガード。
見ての通り他の塗料に比べ雲泥の差をつけています。
緑や紫の線は弊社でも最近まで最強塗料とお伝えして販売していたフッ素樹脂塗料です。
この表を見るとEBムーンガード以外の塗料が全て劣悪な塗料の様にも見えてしまいますが、実際はそうではなく、むしろ今までの塗料が少しづつ差を広げていったのに対して、EBムーンガードが急にとびぬけた性能を発揮したということです。シリコン樹脂塗料は各メーカーの平均値でいうと光沢保持率80%を切る(この試験では80%のところに差し掛かった時間で見比べるため)時間は、約3000時間で、フッ素樹脂塗料は約4000時間です。
EBムーンガードは、10000時間を超えても80%を切っていません。
4000時間のフッ素が20年位の塗り替え目安と言われているため、EBムーンガードは30年、40年と持つ塗料と言っても過言ではありません。もちろんあくまで実験結果ですので実際に30年経過した現場は存在しませんが、先に記した通り、10年経過した現場が、あれだけキレイであれば、そのくらいの持ち年数を期待しても問題ないと私は考えます。10年おきに塗装を‥といっていた時代から現在は本当に一度の塗装で終わりにできる時代が来たのかもしれません。
それではなぜここまで急な進化を遂げたかというと、それはEBムーンガードが『無機塗料』というカテゴリーだということがその理由です。従来の塗料は、『有機塗料』というカテゴリーに入っていました。そもそもシリコン樹脂やフッ素樹脂など樹脂という言葉がつくものは全て有機塗料になります。樹脂はやわらかいゴム質ですので、外壁の様に揺れや膨張・収縮があるものに適していますが、紫外線には弱いのが欠点になります。もちろん樹脂の種類によって紫外線の劣化に強い・弱いがあり、中でもフッ素樹脂は紫外線での劣化にとても強いということです。しかし、結局は有機塗料ですので紫外線に強いとは言えず、劣化していきます。
その点、無機塗料であるEBムーンガードは、紫外線での劣化がかなりしづらい素材になっています。ご想像頂きやすいように例えていうなら、ガラスや陶器は無機素材になります。ガラスや陶器(お茶碗や花瓶、墓石やタイルなど)は何年たっても紫外線では傷みません。色も褪せにくく、汚れもつきにくく、紫外線にも強く、防水性も良いと全てにおいて強い素材になります。外壁にとってほしい機能が全て兼ね備われています。もう一度お伝えすると、そもそも今までの塗料のは全く別の素材を用いてカテゴリー自体が全く異なる塗料であり、紫外線での劣化をしない素材でできているということです。
無機塗料の欠点
しかしながら、無機塗料というのは欠点として、塗膜にするには素材が固すぎます。いくら強靭な塗膜とはいえ、所詮は膜ですので、家が地震で揺れたりすると固すぎて割れてしまうリスクがあります。割れてしまったら、防水性を発揮することはできませんので、柔らかさ(弾性)を付与する必要があります。そこで用いられるのが樹脂です。結局の所、EBムーンガードもしかり、他の無機塗料もしかりですが、完全な無機素材の塗料は存在せず、無機成分と有機成分のハイブリット塗料というのが今の無機塗料の限界です。しかし、従来の有機塗料に比べればこの無機塗料は格段に耐候性が高いことは証明されています。なにより、冒頭にお伝えした通り、10年経っても塗ったばかりの様に見えた私の感想で伝わったか分かりませんが、とにかくキレイに長く持つ塗料だと思います。
今回は、弊社の塗料に新しく仲間入りした塗料、EBムーンガードをご紹介させて頂きました。この塗料が果たしてどれだけの耐久年数を出すのかは今の段階では試験結果でしかわかりませんので、これからが楽しみです。もちろん、私たちとしてはお客様に売る商品ですのでしっかりした自信をもてる塗料しか販売しません。
私たちも精一杯この塗料の良さをご説明させて頂きますので是非お選びいただければと思います。
それでは今回はこの辺りで失礼します。有り難うございました。