破風板って何?役割と修理方法。
こんにちは、マストホームズ静岡富士支店の原田です。雨が続き外回りの作業を行っている僕たちとしては現場も進まず困り果てています。そこで心配になる一つとして挙げられるのが雨漏りです。今回は、お家の雨漏りにも繋がる可能性がある部位、『破風板(はふいた)』についてお話させて頂きます。
破風板と聞いて、なんだろっと思われる方もいらしゃると思いますので、簡単にお伝えさせて頂きます。破風板とはお家の屋根の妻側に山形に付けられた板のことを言います。
破風板の役割とは?
おおまかに分けて4つあります。
①防風、防水
風を破る板とありますように、もともとの意味としては屋根裏への風の侵入を防止するための物でした。屋根は上から吹き付ける風に対して強い耐性を持っていますが、下や横から吹く風に対しては脆いようです。特に屋根瓦や軒天は下から吹き付ける風に弱い特徴があり、破風板は屋根の下や横からの風が屋根裏に入り込むのを防ぎます。また、台風などの際に強い雨水の侵入を防ぐためにも重要な部分です。
②防火
もし、破風板がなかったら、雨水、風が屋根裏に侵入してしまうだけでなく火災時に火のまわりも早くなってしまいます。住宅火災は下から上に炎がまわります。屋根裏は防火加工がされてない場合が多い為、窓等から上に上がった場合あっという間に炎は軒まで達して屋根裏までいっきに燃やしてしまいます。
③壁面を保護する
実は雨漏りをする場所として屋根が心配になる方も多いと思われますが、壁からの原因で雨漏りをされている方も多いです。特に妻側は雨樋がない為、壁面に劣化が進行しやすいと言われています。破風板があるだけで雨水による壁面の保護が期待できると言われています。
④雨樋の下地
もともとは防風、防水、防火としての役割が強かった破風板ですが、現在は雨樋の下地としても役割を果たしています。雨樋を設置する際、金具を打ち付ける下地としても使用されています。(鼻隠し)
以上、破風板の役割について、簡単ではありますがお話させて頂きました。常に、雨風や紫外線の影響など悪条件に晒されています。台風の際には割れ、剥がれ、落下の可能性もありますので外壁、屋根と共に注意してみてあげると、お家の雨漏り、寿命にも関係してくる部位の一つになると思います。
では、次に破風板の修理方法をお話ししたいと思います。
これまでの破風板は主に木材を使用していました。ただし現在の住宅でほとんど使用されなくなっています。理由として挙げられるのが耐久性と耐火性がないからです。最近では窯業系不燃材の破風板を使用するのが一般的になってきています。
それでは、破風板の修理方法としてどのようなものがあげられるかです。方法として3点あります。
①塗装
木材に限らず金属製、窯業系の破風板でもできる方法です。見た目は良くなりますが耐火性などには効果は見られません。
②金属板金を巻く
ガルバリウム鋼板などの金属製の板で既存の破風板を覆い囲む方法です。よく使用される破風板の修理方法です。塗装によるリフォームよりも耐久性や耐火性は良くなります。ガルバリウム鋼板は不燃材料としても適合するものになります。
③破風板の交換
既存の破風板や下地が腐食してボロボロになってしまっている場合には交換をしてあげます。ただし価格的には塗装や板金を巻いてあげる方法よりも高くなってしまいます。
以上、お家に関する部位『破風板』に関してお話させて頂きました。今後もお家の部位に関して色々と取り上げていきたいと思います。外壁や屋根の塗装、メンテナンスも大切ですが、部位に関してもしっかりメンテナンスしてあげることが大切だと思います。どんなに小さなことでもお家に疑問を持ちましたら、是非マストホームズ静岡富士支店にお声を掛けて下さい。