なぜ塗装をしなければいけないのか?
皆さんこんにちは!マストホームズ静岡の田中です。2月になってもまだまだ寒い日が続きますね、私事ですが、先週ついにインフルエンザにかかりました。予防接種は会社で行ってもらっていますが、それでもかかってしまうとは、、、毎年の事ですがとてもやっかいなウイルスですね。皆様もお気をつけください。
それでは今回のテーマはずばり、なぜ塗装をしなければならないのか?という核心にせまるものです。皆様も、外壁塗装の飛び込み営業やチラシなどのアプローチが毎週のようにあり、なぜこんなにも来るのかと疑問に思われている方も多いと思います。それと同時に、外壁は見た目こそ悪くなっているけども、家の中に雨漏れしているわけではないし、そこまで危機感を感じていない方が多いのではないかと思います。周り近所で塗装している方もいたりで、なんとなく10年を過ぎたら塗装をしなければならないと思ってはいても、塗装をやらなければいけない理由が分からなければ100万円ほどかかる工事は、やる気になりませんよね?私自身、様々なお客様からこのようなお話をしばしば聞きますので、今回はわざわざお金をかけて塗装をしなければならないのかということをテーマに書いていきたいと思います。
まず、その答えから言えば、塗装工事は今の外壁を守るコーティングです。そのため、塗装をしないと外壁が傷みます。そして外壁が反ったり、割れたりして外壁の防御力が無くなってしまうと、雨水が中にまで侵入し、内部が傷みます。そして内部が傷むと、外壁塗装で100万円で済んだものが、200万から400万など、莫大な改修費用がかかってしまうからです。家を買って住んでいる以上、ほとんどの方が、30年、40年と住むつもりで購入されていると思います。その間、全くメンテナスをしない場合、現在のお家はそこまで長く健康に建っていることはできません。家も車と同様に、必ずどこかのタイミングで大なり小なりメンテナスは必要となります。エンジンオイルを定期的に換えておけば、車が長持ちして、買い替えるタイミングを遅く出来るのと同様に、家も塗装で済むうちにメンテナスを済ませておけば、のちのち大きな金額を払ってメンテナスを行ったり、建て替えをせずに済むということです。
それでは、外壁塗装を行わないとどういう経緯で家が傷んでいってしまうのかをご説明したいと思います。
①外壁の防水切れ
まず外壁にはモルタル壁やサイディングボード、ALCボードなどがありますが、ここでは最も件数の多いサイディングボードに関してお伝えしたいと思います。
サイディングボードは、セメントを主原料としていますが、軽量化を図るために木片やガラス繊維、パルプ繊維などが入っています。サイディングボード自体には防水性はなく、水をかければかけるだけ吸い込んでいく素材になっています。そのため、表面に防水加工が施されています。その防水加工にも、各社それそれ特徴があり、長く持つものもあれば、5年くらいで防水が切れてしまうものもあります。このように、新築から初めての塗装工事の場合は、工場で塗装された塗料がなんなのかによって防水が切れてしまう年数には差があります。もちろん前回塗装をしているお家も同じです。
とにかく、何らかの防水加工がされている状態から、太陽の紫外線により劣化してしまい、塗料の防水効果がていかしていきます。一昔前は、外壁を手で触ると、塗料の色が手に付く『チョーキング』という現象が防水切れのサインとされていました。これは、現在も現場塗装の塗料では、劣化によりチョーキングが出ますので一つの目安になりますが、現在の築10年くらいのお家の中には、セラミック加工のサイディングがあり、防水効果が落ちても、チョーキングが付かないタイプも多く出てきていますので、注意が必要です。一概に手で触って色が付かないから、うちは大丈夫と考えてしまうのは危険です。
②サイディングの変形
防水が切れたサイディングボードを放置するとどうなるかというと、結論から言うと亀裂が入り、割れてしまいます。サイディングボードは、先にお伝えした通り、そのものには防水性はなく、全てを表面の塗料の防水に依存しています。そのため、塗料の防水が切れるとサイディングボードは雨が降るたび吸水し、太陽が当たるたび乾燥します。それを何回も何回も繰り返すと、外壁が変形してきます。平らだったサイディングボードは反り返り、その反りに耐えきれなくなった部分から割れてしまいます。早いお家では築10年、遅いお家でも築15年もすれば1本、2本のひび割れは出てきます。ですが、このひび割れは何本か入っている程度ではそこまで恐くありません。実際にそのひび割れから雨水が直接入ってしまうのは当然ですが、そこまでジャバジャバと入ることはありませんし、外壁の内側には、防水紙というシートが張り巡らされており、万が一外壁から雨水が浸入しても中の木部を傷めないようにしています。ですので、ひび割れが何本か入った程度では、お家の寿命が著しく落ちることはありませんのでご安心ください。しかし、それは内部の柱などを傷めていないだけの話であって、ひび割れを放置していることはもちろんいい事ではありません。外壁に入ったひび割れは、本数が多ければサイディングボードの張り替えが必要になりますし、どの道、一度塗装することになるのであれば早めにしておけばそんなことにはなりません。これはとても重要なことです。とても重要なので改行します。
戸建住宅にお住まいの方の多くは外壁塗装はなんとなく早くやると損をするとお考えのようです。確かに、なるべく遅くやれば、何度も塗装をやらなくて済むとお考えになるのはわかります。しかし、遅ければ遅いほど、外壁は傷み、塗装する際の金額は大きくなります。早めにやれば塗装は安く済みますし、今は20年ほど防水力が持つ塗料もあるため、一度で、息子様の代までバトンタッチできます。自分の代で一度だけ塗装するなら、その一回を安く済ませたくありませんか?早くやれば安く済み、建てたお家の劣化を防ぎ、長い間もたせることができます。是非早めに塗装を行って頂きたいと思います。
少し話がずれましたが、サイディングボードが吸水し、反ったり、割れたり、あまりに水を吸うとボロボロと崩れたりと、防水効果はとても重要ということです。
③内部の傷み
サイディングボードが傷み切った場合は、先ほどお伝えした通り、サイディングボードの張り替え工事が必要になります。30坪くらいのお家で200万から300万円くらいはかかります。その際、外壁の亀裂や隙間から水が内部に入り込んだ場合、先ほどお伝えした防水紙でも弾ききれない量の雨水が入ってしまうと、中の木部が傷んでしまう事もあります。加えて、意外に多いのが、防水紙の貼り忘れや故意に貼ってない、もしくは貼り方が雑な場合、雨水が中に入ってしまうとすぐに木部が傷んでしまいます。自分の家がしっかりと建っているのかどうかは分からないという方も多いと思います。不安であれば早めに対処して頂きたいと思います。
ちなみに内部が傷んだ場合の金額は、計り知れませんので、とても怖いです。何度もお伝えしてくどいですが、安く済むうちに早めに塗装を行って下さい。
以上が今回のお題、何故塗装しなければいけないのかでした。ご視聴ありがとうございました。