モルタルとサイディングボードについて
こんにちは!マストホームズ静岡の工藤です。
いきなりですが、これは今年の初めに静岡市葵区で外壁・屋根の塗装工事をさせて頂いたM様のお宅です。
施工前
施工後
すごくキレイですよね。実は、このお宅は築50年のお宅です。信じられませんよね。十数年前に1度、外壁の上貼り工事を施工されているお宅なのです。元々は、モルタル壁(塗り壁)だったそうなのですが、リフォーム工事の際に、窯業系(ようぎょうけい)サイディングボードと言われる外壁材を上貼りされました。とても、費用も時間もかかる工事ですが、何故このようなリフォームが必要なのでしょうか。今回はモルタル壁とサイディングボードの違いについてご説明させて頂きます。
一昔前に、家の外壁材としてよく使われていたのが、モルタル壁です。モルタルとは、砂とセメントと水を混ぜた材料です。1980年頃に建てた私の実家(沼津市)の外壁もモルタルです。1990年以前に建築された住宅はモルタル壁が非常に多いそうです。ただ、最近の一戸建ての住宅では、サイディングボードを非常に多く採用しています。モルタル壁は味わいがあるところは良いですが、ひび割れが発生しやすいなどのデメリットがあります。
モルタル壁のメリット
・質感が良く、味わいがある
・サイディングボードのような継ぎ目が無い
・職人が塗る為、様々なデザインが出来る
モルタル壁のデメリット
・工程が多くコストがかかる
・ひび割れが発生しやすい
・防水性能が低い
・汚れが付着しやすく、目立ちやすい(ザラザラしている為)
モルタル壁のひび割れ
サイディングボード
モルタル壁は質感が良い外壁材ですが、最大の欠点がひび割れが発生しやすいことです。モルタル壁の場合築20年を越えてくると、かなりの高確率で何らかのひび割れは発生すると思って頂いたほうが良いと思います。ひび割れが発生すると、そこから雨水が内部に侵入する可能性があります。サイディングボードの場合では、施工ミスがある場合や、かなりの劣化が進まない限りはひび割れが発生するケースは少ないです。いくつものパネルが組み合わさっていて、接合部には目地シーリングといわれるクッションも入っていますので、地震などの揺れにも強く、衝撃が分散されるため、ひび割れが発生しにくいです。現状、モルタル壁の外壁を使用されている方で、ひび割れが気になる方は、サイディングの上貼り工事もお勧めです。長持ちする素材を選べば、上貼り後のメンテナンスも必要ありません。M様のお宅では、前回のリフォームで「窯業系サイディングボード」を使用されていたので、今回塗り替えが必要になってしまいましたが、今は「アルミサイディング」や、「ガルバニウム鋼板」等の、塗装のメンテナンスが必要の無い外壁材もたくさん出てきています。もちろん、その分コストは上がりますが、長い目を見ればお得なケースもありますので、築年数と相談しながら施工業者と打ち合わせを行いましょう。マストホームズ静岡では、外壁診断士、外装劣化診断士の診断のもと、されぞれのお宅に合った最善のご提案をさせ頂いております。些細なことでも構いませんので、住宅の事でお悩みの方はいつでもご相談下さい。心よりお待ちしております。