JISA6909(促進耐候性試験)に関して

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こんにちは!!マストホームズ静岡の田中です。ついに8月になり夏本番といったところですね!外仕事の塗装屋としては、春・秋のほうが仕事をしやすいですが、天候も安定して晴れの日が多くなったり、日が落ちるのも遅くなるので、夏はとても作業がはかどり、お客様の満足度も高くなるので頑張りがいがある季節です。暑さに負けずに頑張っていきましょう!!

それでは今回は、題名からして堅そうな内容で恐縮ですが、JIS規格が規定するA6909というコードナンバーの試験で別名『促進耐候性試験』というものに関して、お伝えしていきたいと思います。

そもそもなぜ促進耐候性試験について知っておく必要があるかというと、この試験結果は塗料を選ぶ際に唯一、およその耐久年数をしることの出来るものだからです。塗装業界に携わっていない一般の方が御自身の家にどんな塗料が適しているのかを判断することは難しく、どうしても業者頼みになってしまうことは仕方ありません。しかし、私たち塗装業界のものでもこの塗料が何年もつ(何年間防水効果を持続できる)かということは確実な数字としては言えませんし、主観的な耐久年数だけではお客様も不安になられると思います。つまり、Aという塗料が何年もつのか明確に知りたいお客様と明確に言いたいが言えない(責任問題に発展しかねないため)業者の間で不一致がおきてしまいます。しかし、この促進耐候性試験を用いてご説明させて頂ければ、主観的ではない明確な数字として提示できるため、私としてはとても重宝している試験結果です。

実際に商談時にも必ずこの話題にふれ、試験内容を把握して頂いた上で各塗料のご説明をさせて頂いています。ですので、今回もまず促進耐候性試験とはどのような試験なのかをお伝えしてから、それにそったおすすめの塗料をお伝えしたいと思います。

まず、JISA6909試験は、塗料の上塗り(一番上にくる防水膜の肝)に関して規定している試験で、すべての外壁塗料をまずこの試験結果で耐久年数ごとに3つにグループ分けしています。中でも一番耐久性の高いグループは『耐候性1種』で、次に耐久性の良いものが『耐候性2種』、最後が『耐候性3種』となっています。グループ分けをする上での評価基準は、『サンシャインウエザーメーター』という機械を用いた加速試験で塗料を早く傷ませてその傷みの状態(光沢の状態)が80%に差し掛かった時点での時間を計測して判断します。

耐候性ごとの光沢保持率80%を切る時間としては、耐候性1種が2500時間、耐候性2種が1200時間、耐候性3種が600時間となっています。もちろんこの時間はあくまで加速試験結果なのでこれだけではお客様が塗料を選ぶ際の情報としては、なんの参考にもなりません。一般的に、サンシャインウエザーメーターを用いた試験では200時間から250時間で自然界の約1年といわれています。この数字はJIS規格の正式発表はなく、あくまで塗料メーカー各社が独自に解析と実験をした数字です。そもそもJIS規格としは、この促進耐候性試験で各塗料の耐久性に応じてランク付けをしたいだけであって、それぞれの塗料ひとつひとつが何年持つかということは全く気にしていませんので、促進耐候性試験結果の時間を自然界の年数換算する必要がないのです。しかし、私たちとしてはこの試験結果が塗料の耐久年数を最も明確に認識できる試験として認識しています。

先でご説明した『耐候性1種』や『耐候性2種』、『耐候性3種』というランク付けに関してですが、種類としてはこの3種類の内、どれかに分類されます。近年発売され、塗装店が採用する外壁塗料のほとんどは耐候性1種の塗料になります。というより、塗装して10年持たせたいとなれば自然と耐候性1種の塗料でないといけませんのでまずお任せで頼まれたとしても耐候性2種以下がでてくることはありません。しかし、一応、この知識を知っていれば、塗料のカタログに必ず試験結果は載っていますので確認をとることが出来ます。万が一、耐候性2種以下の塗料だった場合は、10年持つ塗料とはいいづらいため、御自身の期待する耐久年数にあっているかの判断基準としてお使いください。

≪実際に販売されている塗料の耐候性≫

次に大手2社メーカーに主力商品に関して掲載させて頂ければと思います。ちなみに各商品、試験結果の折れ線グラフから私の方で見て取り、切をよくお伝えする数字ですので多少の誤差はご了承下さい。

日本ペイント

ファインシリコンフレッシュ 3000時間

ファイン4Fセラミック    4000時間

関西ペイント

セラMシリコンⅢ      3500時間

セラMフッ素        4000時間でも80%を切らず、その後の表記無し

この様に試験結果としては関西ペイントの塗料の方が良い結果が出ています。メーカーに確認したところ、実際の塗料の耐久年数の目安としてはだいたい同じ年数でした。試験結果はあくまで目安という点を踏まえてご参考にして頂ければと思います。

他にも各塗装店からそれぞれ得意とする塗料を提案されると思います。御自身で塗装店とご相談頂き、耐候性試験を踏まえてご検討をお願いします。

弊社としては、日本ペイントの塗料に絞ってご提案させて頂いたいます。日本ペイントは、他の塗装店を含めてもとても多くの施工実績があり、私たちとしても様々な過去現場を観察して実際の塗料の持ちがとても良いと判断している為です。この話をすると今回の促進耐候性試験結果に基づいて塗料を選んで頂くという提案が根底から崩れかねませんが、試験結果はあくまで目安ですので、正直な所、オーバーに記載してしまっているメーカーもあるようですので、過去の現場(実際に塗装し、10年以上経っている現場)を見て頂けることが最も正確に塗料を選ぶ方法にはなりますが、なかなかそこまでされる方も少ないですので、今回は促進耐候性試験を用いて比較することをお勧め致しました。カタログをご覧になればほぼ確実に記載されていますので、是非ご確認下さい。逆に記載がない塗料は、他の塗料に比べて耐久性が劣る場合があります。

以上が今回のJIS A6909、促進耐候性試験の概要になります。私の個人的な知識や主観もほんの少し盛り込まれてしまっているかもしれませんがそのあたりは御寛恕の程、宜しくお願い致します。

追伸ですが、静岡市内にお住まいの方にお伝えすると、私の知る限り、静岡市内の塗装店でおかしな塗料を使用している業者さんはいないように思います。各業者それぞれ自社が実績と自信をもって提案するのが塗料の材料です。考え方は業者それぞれです。私たちは日本ペイントが最高ランクの塗料だと考えていますが、他メーカーの塗料の方が持ちが良いという噂も耳にします。新商品も毎年のように出てきます。最新の塗料を採用するもよし、以前からあるが実績のある塗料を使用するもよしですが、100万円単位の工事で向こう10年以上頼りにするものですので、慎重になりすぎているということはありません。まずは各業者から話を聞いて、御自身でインターネットなどを活用し調べて納得した上で決めて頂けレ場と思います。様々な塗料の中からご自身のライフプランとコスト面に見合った塗料に出会えることを願っています。

長くなりましたが、今日はこの辺で失礼致します。ありがとうございました。

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