サイディングボードに関してとても重要なこと

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こんにちは!株式会社マストホームズ静岡の田中です。

今年の梅雨は、例年に比べて雨が多く塗装店の私たちとしては現場に出れずブログを書くしかありません。しかし、この梅雨というのは外壁にとっても良いことはなく、特にサイディングボードという板状の外壁材をご使用のお宅にお住まいの方は注意が必要な時期です。ですので今回は、サイディングボードに関して重要なことをお伝えしたいと思います。

サイディングボードのことをお伝えするには、まずその歴史に関して触れておかなければなりません。

≪サイディングボードの歴史≫

サイディングボードが初めて誕生したのは、1974年頃になります。その当時の低層住宅の外壁は、モルタル壁という左官工が現場で仕上げる外壁材が主流だったのに対し、左官作業が不要で建設を担当する大工自身が施工できる画期的な外壁材として登場しました。もちろん外壁材に重要とされる耐火性もモルタル壁と同等のレベルだったというところも画期的だといわれた理由だと思われます。しかし、施工する側の大工や設計士がサイディングを頻繁に使用できるようになるには、知識面が広まらずまだまだ時間がかかったようです。

1990年頃になると、欧米の建築デザインが流行し始め、今までの単調なデザインのサイディングボードから、現在でも最も多く使用されるタイルの柄などのお洒落な柄のサイディングボードが発売され始めました。これは従来のモルタル壁には不可能なデザインだったため、サイディングボードの需要が伸びる結果になりました。余談ですが、流行り始めのこの頃は建設会社自体にも知識がない業者が多く、当時建設されたサイディングボードのお家は、ひどい施工のお家も多いです、、、。

そして1995年、関西圏で起きた阪神・淡路大震災で多くの家が倒壊したことで、家屋の軽量化が注目され、外壁材としてはとても軽いサイディングボードが耐震性の優れた外壁材として注目され需要が加速度的にのびていきました。私たちが住むここ静岡県でも大きな地震がくるといわれていた時期(今でもですが、、)でしたので多くの建築会社がサイディングボードを使用し始めました。

そしてここからはサイディングボードに様々な付加価値をつけていく時代になっていきます。

まずは2000年頃に各サイディングメーカーで見た目がお洒落なサイディングボードがどんどんとでてきました。サイディングボードは工場塗装(プリント塗装)になります。この頃からインクジェットプリントの採用により、さらにお洒落な柄が開発され、カッティング技術も向上したことで、様々な凹凸を表現できるようになったため、タイル調以外にも自然石調や欧風のジョリパット調などの多種多様な表面のものがでてきました。

そして、見た目以外の部分で最も重要な耐久性に関しては、各メーカー強靭なトップコート開発が進んでいました。その頃の業界最大手のニチハ株式会社は、当時のINAX(トイレメーカーとして有名でした)とタイアップして、水(雨)で汚れが落ちる親水性機能を付加した外壁材を、現KMEW株式会社はTOTOとタイアップして光触媒や無機コーティングを施した外壁材を開発していきました。

そして現在は、軽量で頑丈、しかも紫外線で劣化しにくく、汚れも付きにくい、もはや最終形態といえるサイディングボードになりました。

≪サイディングボードの問題点≫

サイディングボードには、外壁材としてトップのシャアを誇る理由(メリット)がたくさんあります。しかしここでは、あえてその問題点に関してお伝えしたいと思います。サイディングボードの最も大きな弱点としては、湿気や水気により膨張、収縮してしまう点です。

サイディングボードは、セメントを主原料に有機性、無機性の繊維質が添加されています。以前は、強靭な耐久性をもっている無機性繊維、アスベスト(石綿)が使用されているものも多くありましたが、段階的に規制され、現在では無石綿のもののみが販売されています。そして問題になるのはその添加された繊維質です。軽量化の意味でも、ツナギの意味でも使用されている繊維質ですが、そこが湿気を吸収し、乾燥することで、サイディングボードは膨張と収縮を繰り返してしまうのです。

サイディングの膨張、収縮といわれてもそのデメリットがいまいちピンとこられない方も多いと思います。サイディングが膨張・収縮するとは、イメージするなら外壁が毎日動き続けているということです。サイディングボードは無塗装の状態(水を良く吸う状態)で水を吸わせると質量が1.3倍から1.5倍になるといわれています。つまり放置していたら自分の体重の半分のごはんを食べてしまう状態です。笑

冗談はさておき、それだけの水を、雨が降る度に吸収したら肥大化(膨張)してしまうことは容易に想像できると思います。しかし家の構造体(柱などの木部)やサッシ等は動かないため、外壁は自分の膨張に耐えれず割れてしまったりと問題が発生します。サイディングは外壁材ですので、その重要な役割としては、家の内部構造を雨や紫外線などから守ることですが、亀裂が入ってしまったらその役割を果たすことが出来なくなってしまいます。

そこでその膨張と収縮をくいとめるために必要になってくるのが表面のトップコート、つまり塗装工程なのです。表面からの雨水を弾き、サイディングボードを守ることが外壁塗装の役割になります。家を守るサイディングを守るのが塗装なのです!!!そこで私たち塗装店の出番なのです!!!

≪難粘着性のサイディングボード≫

今回の題名、『サイディングボードに関しての重要なこと』とはこのことです。サイディングボードの歴史でも触れましたが、最新の外壁材では、親水性や光触媒、フッ素加工などより強靭な塗膜を形成するために様々なトップコート加工が開発され、採用されています。そこで私たち塗装店を悩ますのが、そのほとんどの初期塗装が劣化し、再塗装する際に塗料が密着しづらいという点です。

この世の中に、劣化しない塗膜はありませんので塗装は必ず必要です。しかし塗り替えがしづらいというのは大きな欠点だと思います。もちろんまだこのような高耐久性の加工が施されたサイディングボードが塗装時期になってきたばかりということで、各塗料メーカーや各塗装店が対応できていないだけなのですが、、、。

・なぜ塗料が密着しづらいのか?

高耐久性サイディングになぜ塗り替え塗料が密着しづらいかというと、高耐久性能にその原因があります。前述したとおり、高耐久性のサイディングは表面加工に汚れを分解する光触媒性能や汚れを外壁に密着しづらくする親水性能が採用されています。すでに現在では、その両方を一緒にした外壁材も開発されています。外壁塗装工事は、基本的に既存の外壁に対し、まず下地調整材として下塗りをいれてから防水性能を持つ主材を2回塗っていきますが、その下地調整材を外壁が『汚れ』と判断してしまい、光触媒の場合は下塗りは分解され、親水性の場合は下塗りは外壁にくっつかずに滑ってしまいます。

・高耐久性のサイディングへの塗装方法

しかし、もちろん各塗料メーカーもそれを放置はしていません。すでに各メーカーが高耐久性のサイディングボードに密着する専用の下地調整材が開発され、販売されています。弊社では日本ペイントの塗料を主に使用しているため、日本ペイントでいうとファインパーフェクトシーラーです。パーフェクトシーラーの該要覧にも謳われていますのでリンクを貼らせて頂きます。

日本ペイント ファインパーフェクトシーラーPDF

https://www.nipponpaint.co.jp/biz1/building/products/ctlg/prd_222.pdf

この様にすでに販売されている下地調整材ですが、これを使用しないと塗装後、数年でせっかく塗装した塗膜が剥離してしまうと思いますので注意が必要です。しかし、このファインパーフェクトシーラーも開発してから10年経たないため、今後の経過を観察する必要があります。とくに日当たりが良く、傷んでる外壁に対しては密着しても、庇の下などの日当たりが悪く塗膜が劣化していない箇所に対しては本当に密着するのか現場レベルで見ていく必要があります。あくまでも現行、最新の措置として採用させて頂いています。

以上、今回はサイディングボードに関してお伝えさせて頂きました。高耐久性のサイディングが開発されてから約20年、塗り替え時期にきている多くのお宅様がこの高耐久性のサイディングをお使いですので、少しでもその助力となれれば幸いです。ご視聴ありがとうございました。

 

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