ラジカル塗料とは(H30.3.21更新)

こんにちは!マストホームズ静岡の工藤です!

今回は、ラジカル塗料についてお話しさせて頂きます。

皆さんは、ラジカル塗料と言う名前を聞かれた事はありますでしょうか?「耳にしたことはあるけど、どんな塗料かはよく分からない」、「全く聞いたこともない」等、色々な方がいらっしゃると思いますが、それもそのはず、ラジカル塗料とは2012年に発売したばかりの新しい塗料になりますので、実績が少なく、どんな塗料か分からないという方が多いと思います。弊社は、基本的に実績のある塗料しかお客様にお勧めしない傾向が強い為、今まではあまり注目していなかったのですが、「耐久性が高く、コストパフォーマンスが良い」等の話を聞くことが多い為、今回、屋根の塗装に採用することになりました。そんな経緯もあり、今回はラジカル塗料の特徴をみなさんにお伝えさせて頂きます。

ラジカル塗料とは、正式には「ラジカル制御型塗料」と言い、耐久性のレベルとしては、シリコン塗料より長持ちし、フッ素塗料程は持たない。 シリコン樹脂塗料<ラジカル塗料<フッ素樹脂塗料 という位置付けの塗料になります。それでいてシリコン塗装とそこまで金額が変わらないという優れものなのですが、ラジカル塗料の具体的なご説明の前に、代表的な塗料のランク(樹脂)についてご説明をさせて頂きます。

樹脂について

樹脂とは、塗料を長持ちさせる成分の事です。大きく分けて4つ種類があります。アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂の4つです。

一般的な新築工事では、特記がない限り、アクリル樹脂塗料が使用されます。アクリル樹脂塗料(耐候性3種)を上塗りに使用した場合のメンテナンスサイクルの目安は、5~6年程度と言われています。ここでの目安年数は、塗膜が剥離してしまう等の重大事故ではなく、チョーキング(さわると塗膜の粉が付く)現象や、光沢低下、変退色など、通常の劣化により見苦しくなる時期の事を言います。

上塗りをウレタン樹脂(耐候性2種)に変更すれば、メンテナンスサイクルの目安は8~10年になります。

シリコン樹脂(耐候性1種)なら13~15年、フッ素樹脂塗料(耐候性1種)なら15~20年と大幅にメンテナンスサイクルを延ばすことが出来ます。

このように、樹脂の種類によって塗料は耐久年数が変わります。見た目は同じような塗料に見えても、樹脂の種類が違う場合は性能に雲泥の差が出ますので、注意が必要です。

今回ご説明しているラジカル塗料は、シリコン塗料とフッ素塗料の間に位置する為、アクリル樹脂塗料<ウレタン樹脂塗料<シリコン樹脂塗料<ラジカル塗料<フッ素樹脂塗料という順番になります。

さて、非常に耐久性の高いラジカル塗料ですが、何故これほどまでに長持ちするのでしょうか?

ラジカル塗料について

ラジカル塗料とは、冒頭でもお伝えした通り、正式にはラジカル制御型塗料と言います。ラジカル制御型塗料を一言で説明すると、ラジカル制御型酸化チタンを使用した塗料と言えます。

分かりにくいと思いますので、まず、ラジカル酸化チタンについて説明させて頂きます。

ラジカル・・・ラジカルとは、塗料を劣化させるエネルギーの事を言います。ラジカルは淡い色の塗料(白やクリーム色等)を作る際に使う酸化チタンに紫外線が当たると発生するエネルギーの事を言います。発生したラジカルが、塗料にダメージを与え、劣化させる原因となります。

酸化チタン・・・酸化チタンとは、淡い塗料を作る際に使用する白色顔料のことを言います。淡い色の塗料を作るときには必ず必要になります。逆に、濃い色を作る時は酸化チタンは使いません。

つまり、淡い色の塗料を作る場合に酸化チタンが必要になり、酸化チタンに紫外線が当たるとラジカルが発生します。そして、発生したラジカルが塗料を劣化させるのです。

ラジカル制御型塗料とは、淡い色の塗料を作る際に、通常の酸化チタンでは無く、ラジカル制御型酸化チタンを使用します。ラジカル制御型酸化チタンとは、発生したラジカルを閉じ込めるためのバリアー層がある酸化チタンのことです。ラジカルが発生してもバリアー層で閉じ込めることが出来るので、樹脂や有機顔料にダメージを与えませんので、塗料の耐候性を非常に延ばすことができます。

さらに、塗料の耐候性を高めるために、ラジカル制御型塗料には、光安定剤(HALS)と言われる物質も含まれています。光安定剤(HALS)とは、もしも、ラジカル制御型酸化チタンのバリヤー層からラジカルが漏れ出してしまった時に、ラジカルを捕まえるための。物質になります。万が一、ラジカルが外に出てしまっても、光安定剤(HALS)が捕まえてくれるので塗料を傷める心配がありません。

他にも、いくつかラジカル塗料の良い部分がありますのでご紹介します。

 

ラジカル塗料の良い所

①艶があり、低汚染性・防藻(ぼうも)・防かび機能に優れる・・・優れた親水化技術により雨だれを防ぐ効果があります。また、バイオ技術により藻やカビの発生を防ぐ効果があります。

②コストパフォーマンスに優れている・・・通常、高性能な塗料は価格も高くなるのが当然です。フッ素樹脂の塗料がその良い例だと言えます。ところが、ラジカル塗料に関しては、非常にコストパフォーマンスの高い塗料と言えます。分かりやすく言えば、ずばり「シリコン塗料の値段でフッ素塗料が塗れる!」のようなものです。少しオーバーではありますが、そのくらいコストパフォーマンスに優れています。

性能が優れている為、今後の塗り替え回数も少なくて済みます。通常、外壁は10年に1度塗り替えが必要と言われます。しかし、ラジカル塗料は15年以上持つと言われています。通常の塗料の1.5倍以上の耐久性があるにもかかわらず、金額は1.5倍はしない為、将来的には塗装費用を抑える事が出来ます。

③さまざまな外壁に塗装が可能・・・ラジカル塗料はさまざまな部材に塗装出来るのも大きな特徴です。窯業(ようぎょう)系サイディングボード、モルタル、コンクリート、ALCボード、鉄部などにも塗装することが可能です。また、個人住宅だけでなく、店舗や工場、学校、病院などの公共施設にも塗装することが出来ます。

④作業性が高い・・・ラジカル塗料は水性で、しかも1液型塗料なので、扱いが簡単です。塗料には主材と硬化剤混ぜる2液型と、そのまま塗装が出来る1液型があります。ラジカル塗料は1液型なので、施工にかかる手間が少ない塗料と言えます。

 

ラジカル塗料の悪い所

①最新の塗料なので、知名度が低い・・・ラジカル塗料が一般的に普及したのは2012年なので、使用したことが無い業者さんも多いです。ラジカル塗料を使用したい場合は、必ずラジカル塗料を扱っている業者さんに施工をお願いするようにしましょう。

②施工実績が極端に少ない・・・最新の塗料なので、施工実績が極端に少ないです。また、施工実績もまだ新しい為、実際の劣化具合を見ることが出来ません。

外壁・屋根の塗料は、基本的に10年近く効果が継続すると考えられていますが、塗料の耐久性は、気候や、日当たりなどの立地条件、職人の技術力などによっても変わってきます。耐久性に優れたシリコン樹脂塗料や、フッ素樹脂塗料でも、10年経たずに劣化してしまうケースも御座います。しかし、そのような場合では、工法や、材料選びを再度行うことが出来ます。シリコン樹脂塗料やフッ素樹脂塗料は種類も多いですし、販売開始からの期間も長いので、情報量がとにかく多いです。しかし、ラジカル塗料の場合、10年以上経過した現場が基本的には無い為、本当に良い効果が得られるか、実際に10年経過するまで分からないのです。

確実に長持ちする塗料を、10年以上前の実際の施工実績を見て決めたいと言う方もいらっしゃると思います。そういう方にはお勧めできない塗料になります。長持ちすると言われていても、実際はそこまで長持ちしなかったという塗料も少なくありません。確実性を求める方には、発売してから10年以上経過している塗料をお勧めします。

 

ラジカル塗料とシリコン塗料

次に、ラジカル塗料と、現在最も多くリフォーム塗装で使用されているシリコン塗装の比較をさせて頂きます。

ラジカル塗装とシリコン塗装の1番大きな違いは、先ほどご説明した内容にはなりますが、ラジカル制御型酸化チタンが使用されているか、通常の酸化チタンが使われているかの違いになります。もちろん、ラジカル制御型酸化チタンを使用しているのがラジカル塗装になるのですが、同じシリコン樹脂の塗料でしたら、通常のシリコン樹脂の塗料よりも、ラジカル制御型のシリコン塗料の方が耐久性が高いと言えます。

本来、塗料の耐候性は樹脂によって決まります。樹脂は、先ほど1度お伝えしましたが、アクリル樹脂<ウレタン樹脂<シリコン樹脂<フッ素樹脂の順に耐候性が高くなります。基本的には、耐候性の高い樹脂の塗料を選ぶことがポイントです。

しかし、いくら長持ちすると言われているシリコン樹脂やフッ素樹脂の塗料でも、通常の酸化チタンが使用されている場合は、紫外線が当たればラジカルが発生してしまいます。ラジカルが発生すれば、徐々にとはいえ傷んでいくことは明白なので、強いこだわりがなければラジカル制御型塗料を選ばれることをお勧めします。

次に、価格についてお話しします。塗料の価格についてですが、ラジカル制御型塗料は、基本的にシリコン塗料よりも金額が高くなります。ラジカル制御型酸化チタンという高品質の白色顔料を使用しているのが、金額が高くなる1番の理由と言えます。

しかし、ラジカル制御型塗料は、高い耐候性があることで、耐候年数と工事価格からのコストパフォーマンスを考えると、通常のシリコン塗料よりもお得な塗料になります。先程お伝えした通り、知名度や施工実績が少なく、不安な点もあります。しかし、もし現状、通常のシリコン塗料か、ラジカル制御型塗料でどちらの塗料にしようか悩まれている方がいたら、さほど工事金額は変わらないケースが多いので、ラジカル制御型塗料を選ばれることをお勧めします!

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回、ラジカル塗料についてご説明させていただきましたが、私自身とても興味深い内容でした。私が塗装の業界に携わってから10年ほどが経ちますが、当時はシリコン塗装よりもアクリル塗装の方が多い時代でした。シリコン塗装の存在を知った時、こんな良いものがあるのならば率先してお客様にお勧めしなければ!と、強く思ったことを覚えています。それから、数多くの、シリコン塗装の現場に関わらせて頂きました。ここで、1つの時代が区切りを迎えているように感じます。

弊社は、基本的には販売実績の少ない塗料はお勧めしないというコンセプトで営業してきましたが。方々からラジカル塗料については良い情報を聞いており、メーカーの仕様に基づいたしっかりとした施工を行い、これから販売をしていくことに決めました!もし、少しでもラジカル塗料に興味を持って頂けたなら、いつでもご相談下さい!安心の施工内容、他社には負けない低価格でご提案させて頂きます!

 

 

終わりに 各メーカーごとのラジカル塗料のご紹介

外壁用

パーフェクトトップ(日本ペイント)・・・アクリル樹脂系の水性塗料です。高耐候性と、低汚染性が特徴です。

プレミアムシリコン(エスケー化研)・・・シリコン樹脂系の水性塗料です。高耐候性と、低汚染性が特徴です。

アレスダイナミックTOP(関西ペイント)・・・シリコン樹脂系の水性塗料です。高耐候性と、低汚染性が特徴です。

超低汚染リファイン1000Si-IR(アステックペイントジャパン)・・・・・・シリコン樹脂系の水性塗料です。高耐候性、遮熱性、低汚染性が特徴です。

 

屋根用

ファインパーフェクトベスト(日本ペイント)・・・アクリル樹脂系の弱溶剤塗料です。低汚染性が特徴です。

パーフェクトクーラーベスト(日本ペイント)・・・アクリル樹脂系の水性塗料です。高耐候性と、遮熱性が特徴です。

超低汚染リファイン500Si-IR(アステックペイントジャパン)・・・シリコン系の水性塗料です。高耐候性、遮熱性、低汚染性が特徴です。

スーパーシャネツサーモSi(アステックペイントジャパン)・・・シリコン系の弱溶剤塗料です。高耐候性と遮熱性が特徴です。

 

 

 

 

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