カラーベスト塗装に必須な縁切り」

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こんにちは、マストホームズ静岡の中村です。すっかり梅雨も明けて夏ですね。今回の梅雨は雨もそんなに降らず現場がものすごくはかどりました。毎日暑い中塗装工事進行中です。今回のテーマは屋根のカラーベスト(スレート)の塗装であまり聞かれることも少ないであろう「縁切り」についてです。屋根は塗装しておけば大丈夫だろうというイメージがありますが、実はこの縁切りをするかしないかによって、屋根の寿命が大きく変わってきたり、塗装したことで雨漏れの原因になる可能性もあります。カラーベストのお家の皆様、屋根塗装をしていく際にしっかり「縁切り」の説明があったかどうか注意して聞いて下さい。

そもそもこのカラーベストという屋根はスレート屋根やコロニアルとも呼ばれ、4つの種類に分けることが出来ます。それぞれ天然スレート・石綿スレート・無石綿スレートの3種類になります。

①天然スレートとは天然の岩石等を主原料として作るスレート瓦です。ただもの自体が非常に高価なためほとんど使われることが少ない屋根材になります。天然スレート自体が重たく、運搬等も不便で割れやすいのがデメリットになります。

②石綿スレート(現在製造中止)とは今は製造はされていません。石綿とは英語でいうとアスベストといわれています。皆さんもアスベストに聞き覚えはありませんか?カラーベストに含まれるアスベストが健康上良くないとの理由でこちらの石綿スレートは現在販売中止となっています。

③無石綿スレートとはスレートの中に全く石綿(アスベスト)が含まれていないスレートです。一番使われているスレートで、皆さんがよくいうカラーベストやスレート屋根等といわれている屋根材はこの無石綿スレートを指すことが多いです。

屋根の素材の種類は3種類です。スレート屋根・瓦屋根・金属屋根と分類することが出来ます。実はこのスレート屋根は安価でデザイン性に優れていて軽い為、現在の新築住宅の中で最も使われている屋根材になります。新築のお家を見ても、色々な色があり、お洒落じゃないですか?さらにここ静岡県は何十年も前から大きな地震が来るといわれていますよね?その為、地震対策としてもこのスレート屋根が沢山使われる理由の1つではないでしょうか?ただ1つ気を付けなければいけないことは、瓦屋根・金属屋根と比べると耐久性が低くなってしまいます。その為、定期的なメンテナンス(塗装)をしていかないと雨漏れの原因になってしまいます。特に屋根は外壁と比べると普段目に見えない場所なので、気づいた時には結構な傷みが進行していたり、1日中紫外線を受けている為、劣化のスピードも外壁より早いと言われています。塗装ができない状態になってしまうと葺き替えといって、屋根を丸ごと交換したり、カバー工法で上からガルバリュウム板金を重ねていく工事になってしまいます。どちらも塗装と比べると高額になってしまいますので、屋根の塗装は要注意になります。

話を縁切りに戻しますが、そもそも縁切りとはとても物騒な名前ですが、屋根塗装において「切らなければいけない縁」であります。これがどこの部分を指しているかというと、カラーベストとは縦50センチ程、横1メートル程度のボードをお家の屋根に重ねて張っていく屋根材です。そしてカラーベストの先端に水が流れ出るように隙間が開いています実は塗装をすると塗料の膜厚により、この隙間がうまってしまいます。隙間がうまってしまうと雨水の出口を塞いでしまうことになり、雨漏れやカラーベストの劣化につながります。このうまってしまっている隙間を開けていくことを「縁切り」とよんでいます。ちなみに新築の住宅の屋根は塗装することはほとんどありませんので、新築時は縁切りの必要性はありません。縁切りが必要になってくるのはあくまでも塗装工事をするときに必要になってくる工事になります。

従来縁切りは職人さんがカラーベストの縁を一カ所づつカッターで切っていきます。しかしこの手間が結構大変です。それにお家の屋根で普段見えるところではないので、この手間を省いてしまう業者さんも結構います。現に私たちが前回塗装のあるお家の屋根を見てみると、前回縁切りをしてくれている業者さんの方が少ないように感じます。お施主さんも説明がなければ縁切りしないといけない事は知っている方の方が少ないと思いますので、屋根塗装において手が抜かれやすい工程になってしまっています。

そこで弊社がお勧めしていますのは、従来の職人さんがカッターで縁を切っていく「縁切り」ではなく、タスペーサーという部材を塗装前にカラーベストに差し込んでいき、ある程度の隙間をあらかじめ作ってから塗装をしていくという縁切り方法です。この部材を差し込んでいく事で、従来の職人さんがカッターで切っていく重労働から、簡易的に縁切りが出来るようになりました。またチェックもタスペーサーが差し込まれているかどうかを確認しますので、お施主様にも分かりやすい縁切り方法となっています。前回塗装のあるカラーベストのお宅様は一度下屋(1回の屋根)があれば下屋のカラーベストが縁切りされているかチェックしてみてもいいかもしれませんね。下屋がないお家の方は不安であれば業者さんに確認してみてもいいいかもしれませんね。弊社にいっていただければ、2回の屋根を撮影できるカメラでチェック等させて頂くこともできますので、お気軽にご連絡下さい。また塗装工事をこれからお考えの方は縁切りの説明があるかどうか、縁切りを設置している工程写真等を提出してもらうのもいいかもしれませんね。もちろん弊社ではご説明・工程写真もご用意させていただいていますので、お気軽にご連絡ください。

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