スレート屋根(カラーベスト、コロニアル)について

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こんにちは。マストホームズ静岡の工藤です。今回は、スレート屋根、カラーベスト、コロニアルについてお話しさせて頂こうと思います。

塗装の必要な屋根の代表例がスレート屋根(カラーベスト)と言われるくらい、塗装業をやらせてもらっていると目にする屋根材です。

製造メーカーによっては、新生瓦とも呼ばれ、1995年の阪神淡路大震災を境に、屋根材の軽量化による耐震性を求められる事によって、多く用いられるようになった軽量屋根材です。

屋根材自体が非常に軽く、耐震性に優れるため、静岡県では最も多く使われる屋根材です。しかし、表面の防水が劣化すると水分を吸収し、劣化してしまう為、塗装の必要な屋根としてよく知られています。

 

天然スレートと人工スレート

スレートというのは日本語で粘板岩(ねんばんがん)といい、泥岩などが滞積して出来た地層などを形成する岩の事です。

天然の粘板岩も存在しており、それを屋根に使えるように加工したものが天然スレート屋根で、天然の原石を使用した屋根のため、不揃いで風情のある屋根材です。天然の岩を使用するので非常に高価なため、ほとんど普及していません。また、運搬にも最新の注意が必要で、意外と割れやすく、重量もあり、加工にも匠の技術が必要になりますので、どうしても施工費用も高額になります。

国内では、宮城県石巻市でしか生産されておらず、ほとんどは海外からの輸入に頼っていますので、あまり出回っていません。余程、天然スレートに魅力を感じない限り、縁遠い屋根材といえます。今回は天然スレートについては割愛させて頂き、主に人工スレート(薄型化粧スレート)についてお話しさせて頂きます。

現在多くの住宅で使われているのは天然スレートを模して作られた人工スレート屋根です。

人工スレート屋根には、石綿スレート、無石綿スレート、セメントスレートなどがあります。

 

石綿スレートと、無石綿スレート

2004年以前のスレート屋根には石綿(アスベスト)が含まれていましたが、皆さんご存知だとは思いますが、人体に影響があるとして、現在はアスベストの使われていない無石綿スレートが主流です。※但し、アスベストは周囲に飛散しない限り、人体に悪影響はありません。

人体の事を考えれば、アスベストを使用しない事は大切ですが、アスベストを使用しなくなったことで問題も発生しました。それを代表するのが、ニチハというメーカーのパミールという屋根材です。アスベストを使用しなくなってから作られた初期の人工スレートということもあり、多くの不具合が発生しております。ニチハのパミールにつきましては、また後で詳しくお話させて頂きます。

現在新築で使用されているスレート屋根は、基本的にノンアスベストタイプ(無石綿スレート)でセメント、けい酸質原料、石綿以外の繊維質原料、混和材料などを用いて作られています。薄型化粧スレート屋根は、軽量で建物にかける負担が少ないという大きなセールスポイントと、従来の日本瓦に比べ、軽量で加工がしやすく、施工価格も安く抑えられ、カラーバリエーションが多いという様々なメリットがあります。その反面スレート屋根のデメリットとしては、繊維質な素材な為、防水性が低く、表面の塗装に全ての防水性を負わせている為、表面の塗装が傷むと建材自体が水を吸い劣化する点です。定期的なメンテナンスを行わないと、屋根材の破損、室内への雨漏り等が発生する可能性がありますので注意が必要です。

 

ニチハ、パミールについて

先程、話題に出てきた「パミール」という屋根材についてお話しさせて頂きます。石綿スレートが使用されなくなって、すぐに発売された、パミールという屋根材は、東証一部上場企業の住宅用外壁材の大手メーカー、ニチハ株式会社が1996年~2008年まで製造・販売した無石綿スレート屋根材です。不具合の最も多い屋根材として有名な建材です。パミールが昨今、業界内やインターネットで取り沙汰されているのは、以下の理由があります。

 ①劣化速度が早すぎる点

 ②塗装工事が不可能なため、屋根の交換や、カバー工法が必要な点

 ③ニチハがパミールの不良を認めない点

①劣化速度が早すぎる点

ニチハのパミールは、KMEWなどの他社製品のスレート屋根材に比べ、劣化速度がとても早く、屋根材のワレ、ズレ、欠落等、築10年ではありえない傷み方をしています。

 

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築15年のパミールの写真です。

 

②塗装工事が不可能なため、屋根の交換や、塗装工事が必要な点

①の劣化写真でご説明した通り、パミールはミルフィーユの様に一枚一枚の層が分離し、剥がれてくる不具合が非常に多いです。つまり、その上にペンキを塗ったとしても下の屋根が層ごと剥がれてしまっては全く意味がありません。しかし、パミールは、一見すると他社のスレート屋根材と見分けがつかないため、わからず塗装してしまい、1.2年で剥離してしまう不具合が多発しています。

パミールの適切な施工方法としましては

1.既存の屋根に重ねて軽量屋根材を新しく被せる(カバー工法)

2.既存の屋根材を全て撤去し、新しい屋根材に取り替える(葺き替え工法)

どちらかの方法になります。塗装工事に比べ、金銭的負担は大きくなります。

③ニチハがパミールの不良を認めない点

パミールが他のカラーベストと違い、葺き替えやカバー工法しか出来ないことで、「ニチハは責任を取らないのか?」と疑問に思われる方は多いのではないでしょうか。実際ニチハを相手取り裁判を起こしている方もいらっしゃいます。しかし、未だに決着はついておりません。それも、ニチハがパミールの不良を認めず、パミールを止めている釘の不具合ということにしてしまっている為です。実際のニチハの謝罪文ですが、内容は全くもって見当違いなものです。これは、建築メーカーも被害者ですのでお客さま自身が御負担してして頂くほかなく、施工業者としても頭の痛い問題です。

屋根カバー工法について

屋根のカバー工法(重ね葺き)とは、今現在ある屋根材をそのままにして、その上から新しい屋根材をかぶせていく方法です。葺き替え工事に比べて、既存の屋根材の撤去・処分費用がかからないため低コストで施工することができます。私自身も、最近、葵区のお宅で、パミールの屋根材にカバー工法で施工をさせて頂きました。そちらの事例も合わせてご紹介出来ればと思います。

カバー工法のメリット

・短い工期で出来る

・旧屋根材を処理・処分しなくて良い

・二重の防水効果(防水シートが2重になる)

但し、既存の屋根材に何を使っているかによって施工可能かどうかが決まります。カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねていく方法ですので、スレート系の屋根材に適した方法です。逆に、セメント系や、粘土系の瓦屋根は厚みと重量があり、カバー工法は適さないため、その場合は屋根の葺き替え工事をお勧めします。

 

 

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葵区のカバー工法施工中の写真です。既存の屋根の上にルーフィング(防水シート)を貼り付け、その上に新しい屋根材を重ねていきます。

 

 

屋根葺き替え工事について

屋根葺き替え工事とは、今現在ある屋根材を完全に取り除き、新しい屋根材に葺き替えるという作業です。既存の屋根材の撤去、処分費用、新しい屋根材の設置費用など非常に高額になってしまします。屋根材自体の寿命がきてしまっての葺き替えであれば仕方ないですが、塗装などの定期的なメンテナンスをしなかった為に屋根材を傷めてしまい、葺き替え工事が必要になってしまうお宅もあり、そのケースはお金が非常にもったいないです。葺き替えは屋根の工事としては最終手段なので、基本的には塗装工事で長持ちさせていくことを強くお勧めします。

屋根塗装について

屋根のリフォーム工事の中で、金額的負担を抑えることが出来る最もお勧めな工事が、塗装工事になります。弊社でも、ほぼ毎日のように施工している工事です。定期的に塗装工事をすれば、カバー工法や葺き替え工事をする必要がなく、既存の屋根材を長持ちさせることが出来ます。塗装工事は、屋根を新しい素材に変更する工事ではなく、あくまで既存の屋根材を長持ちさせる工事なので、金額を抑えることが可能です。しかし、既存の屋根材の劣化具合によっては施工が不可能だったり、工事の内容が変わり金額が変動します。基本的には劣化が少ないほうが金額は安く済みますので、築10年前後でのメンテナンスをお勧めします。

 

 

①②③④IMG_2991

上の写真のように下地塗装を2回行い、屋根が飴色になれば膜が出来た証拠です。その後、上塗り塗装をしていきます。

 

・スレート屋根(カラーベスト)塗装、塗料の種類について

塗料には種類があり、屋根に塗る塗料も様々です。基本的には、塗料は4つの樹脂の種類で分けられます。

①アクリル樹脂塗料 ②ウレタン樹脂塗料 ③シリコン樹脂塗料 ④フッ素樹脂塗料

の4つです。アクリル樹脂が最も耐久性が低く、ウレタン樹脂、シリコン樹脂と続き、最も高耐久なのがフッ素樹脂塗料になります。屋根は直射日光を受けやすく、弊社では屋根に使用する塗料はシリコン樹脂か、フッ素樹脂の塗料で統一させて頂いています。また、遮熱塗料(熱に強い塗料)をお勧めする業者もいるとは思いますが、遮熱塗料は遮熱の効果を持たせる為に余分な成分が入っていることと、塗料に色を着けるときに熱を持ちやすいカーボンという顔料を使用出来ない為、耐久性が低くなります。※カーボンで色が着いている塗料は色褪せがしにくい特徴があります。

・スレート屋根(カラーベスト)塗装、下地処理について

スレート屋根(カラーベスト)の下地処理としては大切なポイントが3つあります。

①バイオ洗浄でコケ、汚れを根こそぎ落としていく

②屋根の劣化具合によっては下地塗装2回+上塗り2回の計4回塗りを行う

③タスペーサー(縁切り部材)の設置

です。

スレート屋根(カラーベスト)は、築10年近く経つと表面にコケや汚れが付着します。その汚れを落とさず、そのまま上に塗装をしてしまうと、塗膜の剥がれの原因になりますので注意が必要です。弊社では、バイオ洗浄(外装用の洗浄剤を使用しての高圧洗浄)を行った後、高圧洗浄(通常の水を使用しての高圧洗浄)を行い、念入りに汚れを落としていきます。

その後、築10年以上経過しているスレート屋根には4回塗り(下地塗装2回+上塗り2回)を施工していきます。スレート屋根(カラーベスト)は外壁とは違い10年経てばスポンジのようにスカスカな状態になっていしまいます。下地塗装が1回塗りだとスレート屋根(カラーベスト)自体に膜が作られず、その上に強い塗料を塗っても高機能が発揮されません。下地塗装を2回行い、傷んだ屋根を1度固めてから上塗り塗装を2回行うことによって、屋根表面に強固な塗膜が形成され、長い期間対候性を維持できます。

 

・スレート屋根(カラーベスト)塗装、「縁切り」について

最も塗装が必要なスレート屋根(カラーベスト)での場合ですが、必要不可欠な作業工程があります。それは屋根材同士の「縁切り」です。聞きなれない言葉だとは思いますが、非常に重要な作業でして、この作業を行うかどうかで、屋根の寿命が大きく左右されます。

スレート屋根(カラーベスト)をローラー等で塗装すると、屋根材の重ね目に塗料が入り込み、そのまま乾燥すると重ね目が塞がった状態になります。縁切りとは、乾燥後に塞がった隙間の塗膜を切って、水の通り道を確保する工程の事を指します。屋根に降り注いだ雨水は、スレート屋根(カラーベスト)の隙間を抜け出ることで、屋根内部に溜まらないようになっています。しかし、重ね目の隙間が塗膜で塞がっていると、スレート屋根(カラーベスト)をつたって屋根内部に雨水が侵入し、雨漏りの原因になります。屋根からの雨漏りは、気づいたときには重症化していることが多い為、屋根の塗装を検討する際には、縁切りの工程が見積書に記載されているか必ず確認しましょう。次は縁切りの施工方法についてご説明させて頂きます。

①上塗り塗装後の、カッターでの縁切り

従来の縁切りです。カッター等の工具を使って、スレート屋根(カラーベスト)の重ね目を塞いでいる塗膜を切っていく方法です。

②下地塗装後のタスペーサー(縁切り部材)の設置

タスペーサーとは、スレート屋根(カラーベスト)の重ね目に挿し込んで隙間を確保する縁切り用部材です。下塗り塗装後に、等間隔で重ね目に挿し込みます。タスペーサーを使用する場合は、カッターで切る縁切りは必要ありません。カッターでの縁切りよりも確実な方法な為、弊社ではこの方法を活用しています。

 

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タスペーサー設置の写真です。

 

 

いかがでしたでしょうか?今回、スレート屋根の種類から始まり、屋根のリフォーム工事の種類、工事の注意点をお伝えさせて頂きました。総じて言えることは、屋根に関しては早めに塗装工事をすることが、余計な工事金額をかけないための一番の方法と言えます。屋根材自体が傷んでしまうとデメリットばかりが増え、良いことは一つもありません。特にスレート屋根(カラーベスト)を使用されているお宅は、築10年前後での塗装をご検討いただければと思います。

 

 

 

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